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2024-03

伏見・酒蔵を歩く - 2020.02.28 Fri


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伏見は酒所、そしてまだまだこんな町並みが残っている町だ。



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洛中より遙かに風情がある。そう思って酒蔵が続く町並みを想像してしまうのだが、、、



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現在の酒造りは樽の代わりにタンクがならぶ近代的な造酒所になっているので、これも時代のせいかとアレレと思う。

伏見の酒について、その歴史と現存する酒蔵(というか醸造所)探訪、という企画をMSさんとアマチュア民俗学者Nさんがつくってくれたので、それに参加。総勢5名の伏見酒蔵町歩き、まず最初の酒蔵は金鵄正宗。キンシ正宗といったほうが通りが良い。洛中に堀野記念館として屋敷跡をみることができる。



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これは以前蔵の中を拝見させてもらった()ことのある、女性杜氏でも有名な招徳酒造だ。ほんのり甘い麹を味見させてもらったのはうれしかったなあ。



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そこから伏見にあるMSさんのお宅で、おやつを頂きながら、まずは伏見の酒の歴史についてNさんの講義を聴く。

江戸初期、江戸での酒の需要が爆発的に増え、それまで消費されてきた灘の酒だけではまかなえなくなったため、伏見の酒が江戸に市場を得たそうだ。さらに参勤交代で大名の伏見屋敷が設けられたことでさらに需要はたかまり、伏見は一大酒造地となった。
いくつもの蔵が出来、他所からの流入もあったが、戦後しばらく日本酒にとって冬の時代が続き、たくさんの蔵元が廃業するにいたった。しかし近年日本酒の見直しとともに、生き残った蔵元は息をふきかえす。



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お話しの後、再び町歩き
雰囲気のある玉乃光酒造さん。


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その風情のある建物の横に近代的タンクがあるのがこの時代(^_^;



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けれど麹を包む布が洗って干されてる風景にはなごむ。ちゃんと「麹」と書いてあるし。



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これは蔵をシェアされているのだろうか、共同酒造さん(代表銘柄・美山)と松山酒造さん(明君)
いずれも月桂冠グループ。



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奥の方をのぞくと、ああ、蔵が見えた。



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伏見は細い道が縦横無尽に走っている感じで交通量も少なく、のんびり歩くのにちょうどよい。町家もたくさん残っているしこれを見て歩くのも楽しみ。



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この近未来感のあるタンク群は宝酒造さん。代表銘柄は松竹梅は甘口のお酒、もともと灘の銘柄だという。こちらの”ももやま白酒”は大好きであったが、残念ながら最近はほとんど手に入らない。



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ぼちぼちお昼時となったので、MSさんおすすめ、伏水酒蔵小路へ。


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ここにはたくさんの店がはいっていて、フードコート形式だがとにかく広大でウナギの寝床、奥が深い。



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なぜか諫山画伯の絵をここで発見!
(ライブペインティングのイベントがあったらしい)


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ここで18種の伏見のお酒テイスティングセットという夢のような(^_^;セットがあって、みんなで手分けして?いただく。このあたりからそろそろ本来の目的を忘れて酒飲みに走ったような、、、、(^_^;



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こちらは一度来たことのある黄桜酒造のキザクラカッパカントリー



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中ではお酒とアテのイベント開催中。(コロナ騒ぎで縮小らしいが)


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ここにはかつての酒作りの道具が展示されて、かつての技術や歴史が学べる。
昔は農閑期の杜氏さんが越後や丹波、但馬からきて、冬の間に酒を造る寒造りだったが、今は温度管理も機械がするし、四季醸造(一年中酒造りができる)だし、杜氏も酒造会社の社員なのである。



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カッパカントリーの向かいにまたこれは立派な建物が、、、と思ったら、


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東山酒造(代表銘柄・坤滴)さんだった。ここは黄桜グループになるらしい。


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蔵元らしい建物で、中をのぞいてみるとすっかり機械化されて稼働中であった。


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突き当たりが伏見のご飯処としては鉄板の鳥せいである。もともと山本本家(代表銘柄・神聖)の蔵だった建物を改修したもの。右手にあるのが、、、


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その山本本家さんの蔵である。



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実はこの日に決めてくれたのは、伏見銘酒協同組合の蔵開きがあったからなのだが、このように残念ながら中止。


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鳥せいさんのお向かいの甘味処・寺嘉さんで休憩。
フルーツサンドや出汁巻きサンドが名物らしいが軒並み売り切れ、みんなでアイスを食べる。
お向かいの左手、鳥せいさんでは白菊水といって伏水をわけてくださるのでみんなタンクを持って並んでいる。



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店内は古い町家だったらしく、室礼が良い感じであった。
私は焼き芋アイスで、焼き芋味のアイスかと思ったら、熱々の焼き芋にバニラアイス、溶かして食べると美味。



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さて、伏見に来たら観光客がまず行くと思われる月桂冠大倉記念館
言わずとしれた月桂冠は創業賀寛永14年(1637)と間違いなく伏見最古の蔵元である。しかも日本で初めて日本酒の瓶詰めを開発したり、四季醸造を初めてはじめたのもここなのだ。



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入場料が必要なのと、みんな一度は来たことがあるので、お土産(酒粕飴、好きなのこれ)だけを買って出てくる。



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堀の向かいからみた月桂冠の蔵の景色。



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ここは島の弁天さんで有名な建長寺もある。
遊郭のあった中書島の一画にあり、壁も中国風山門も朱塗りでどこかなまめかしい雰囲気。この周辺には元遊郭だったとおぼしき雰囲気の建物もいくつか残っており、時がとまったような気さえする。



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勝手知ったるMSさんにこんな迷路のような近道をおしえてもらう。いや、深いわ、伏見。



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本日の講義のおやつをMSさんが用意してくれたところの羊羹は、こちらの伏見駿河屋さんの。なかなかいい雰囲気の古い建物。そしてここの社長が酒まんじゅうを作るときに買い出しに行くのが、、、



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近くの北川本家のお酒、富翁である。


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ここでは量り売りもされていて、さながら徳利を抱えて酒を買いに来た昔を彷彿とさせる。



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さて、そろそろ陽も傾いてきた。三十石舟や十石舟が走る堀をわたって、、、


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これぞ the 伏見!
ツアーカタログにもかならず載っているという風景、松本酒造(日出盛・桃の滴)さんである。わ〜、いいなあ、このフォトジェニックな建物!この日は空の色もよかった。



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よくカタログなどに載っている写真は菜の花が前景にあるのだが、河原にはまだちょぼちょぼなんで、、、、


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苦労して撮った一枚がこれ(^_^;


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最後に向かったのが藤岡酒造さん。
いまでこそ蒼空が有名であるが、かつては万長というお酒で、これは学生の時にお世話になった万長酒場を思い出させるのだが、他の人は誰も知らなかった。ジェネレーションギャップか。



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蒼空にもいろんな銘柄が。ボトルもおしゃれである。



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最後にみんなでここで一杯飲んで締める。私は純米美山錦の蒼空。
ここはアテが美味しくて、(酒盗かけクリームチーズ、山ウニ豆腐など)すっかり腰を落ち着けてしまって、最後にしてよかったね〜と合意したのであった。

帰って今日歩いた歩数を見たら16000歩で9.5km!とあってビックリした。どうりで足がいたいはずだわ。MSさん、Nさん、ありがとうございました!



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