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2023-09

弥生の茶事〜お雛遊びやら修二会やら - 2020.03.08 Sun

コロナ騒ぎで、半年前から計画・準備していた4月の茶会がパアになってしまった。いたしかたないとは言え、ちょっと虚脱してしまう。



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ここは気持ちを切り替え、茶の慰めは茶で、、、とささやかな茶事を。
年代物(=私の年令(^_^;)のお雛様を今年もだして、お雛遊びやら、、、



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修二会やらをテーマに。
ほんものの糊こぼしがいつか手に入りますように。昨年のお松明の燃えさしに、練行衆盆の5分の3の写し。



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さいわいお天気も良く、外の大騒ぎが夢のような春の一日



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露地の苔も今が成長し始めるとき
(鳥がほじくりかえすんだわ、たぶんヒヨドリ、、ウグイスや、メジロはかわいいけれど)



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お雛様の懐石鉄板メニューは、ちらし寿司とハマグリの潮汁
お茶友さんにいただいた曲げわっぱを重宝している。



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向付は女子の茶事の時に使う古伊万里
まあ、今日はおじさまお二人だけれど、女子のお祭りってことで



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先日アジアの雑貨のお店のかたすみでホコリを被っていたこの籃胎漆器、見たら炭斗にしか見えなくて。ミャンマー製。

さて、ここでマチガイさがし。


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はい、釣り釜なので鐶は不要なんですね。炭手前の最中に気づいた。はずかし〜。



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お雛様の道具みたいに小さな小さな豆香合



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後座で二月堂焼経を出すので、初座の花入は経筒
うちの庭の最後の白玉椿と、毎年花芽をつけない(^_^;ネコヤナギ



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こんなご時世でも不退の行、修二会は二月堂で粛々と行われているわけで、練行衆の方々のご無事を祈らずにはおられない。



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蓋置は二月堂の瓜灯籠
今年は局でのお籠もりは自粛かなあ。



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主菓子はみのり菓子さんの「ひいなあそび」
雛の小袖に見えづらいけれど菜の花が散っていて、餡が酒粕たっぷりでほんのりいい香り。



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そういえば最初のお酒も白酒にした。見た目より全然強いお酒でびっくり。


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後座の頃、もう手燭はいらない明るさであったが、茶室の中はほの暗い。

本日のお客様はやっとおよびできた花月の会の先生方(+社中の茶道男子)なので、あれこれ点前のマチガイも指摘していただきつつ冷や汗もん。
本来濃茶は回し飲みだが、ご時世ゆえ各服点てを初めて試みる。三碗だすと真ん中の茶碗へのお茶のすくい出しの量が不安だった。ちゃんと茶杓で測ったのだがな。でも三碗も茶碗がだせてうれしい。なかなか出番のない茶碗を使ってやることができた。



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お雛様の干菓子はちいさくて賑やか
実はこの菓子器には柳の蒔絵の他、燕が三羽闇蒔絵で描かれていて、燈火でこれをさがさせる、というお楽しみも。



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このお干菓子、鍵善さんのお雛様の時だけ出るセットなのだが、ぎっちりつまっていて、とても1回では使い切れない。



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薄茶の最後にお正客の先生に点てていただいた。とてもクリーミーな薄茶で、花月の会でも先生のお茶があたるとみんなラッキーと思うのだ。ありがとうございます。


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ちなみにこの時の御茶碗は焼きたてほやほや?の粟田焼「西王母」
亥の目茶碗もひっくりかえすと桃になるなあ、とへんなところに感心。



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なんとか最後までやり通す、お客様といっしょに一会を作る、毎回同じ道具でもリアクションがちがう、同じお客様でもちがう会になる、しんどいながら「やった〜!」という達成感がある。
このために茶事をしているのかもしれない。

写真は最後に亭主の見送りを躙り口あたりにかたまって待つひととき
なんだかとても美しい世界だ。



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