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2020-06

二月堂修二会2020〜12日初夜上堂 - 2020.03.15 Sun

3月12日は修二会のクライマックス、紋日でありハレの日だ。
いつものお松明より大きい籠松明で練行衆は上堂されるし、過去帳(5日と12日のみ)の読み上げ、走り、香水たまわり、深夜の閼伽井屋のお水取り、達陀までフルコースだ。

よって12日の人出は例年半端ではなく、特に大松明をみようと参拝客が押し寄せるので、お堂直下には立ち入れず、2〜3本見たら移動させられる、、という大混雑、よって長らく12日のお松明はずっと敬遠してきた。

今年二月堂観音講である圓玄講社の一つ、百人講様とご縁をいただき、お堂直下にいれていただけることとなり、40年ぶり(学生時代)くらいの籠松明を直下で拝見できることになった。振り返っても有り難いことで感謝のほかない。



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一般参拝客は二月堂参道から並ぶが、関係者は裏参道から入ることになる。



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ここは塔頭がならぶ風情のある道で毎年講の方の宿舎の提灯などがみられる。
これは裏参道きっての名風景である、乙万人組講の宿舎。
乙万人組はこれも歴史が古く、山城の方の講の一つらしい。



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裏参道を上りきると食堂の前に出る。
5時ごろ到着したが、はやくも籠松明を運び出ししてはった。この景色を見るのは初めてだ。




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1本1本立てかけていく。
この松明の竹は使われた後、寄進した講がまた持って帰るそうだ。う〜ん、それで花入とか茶杓とか作りたい!



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この日の深夜、若狭井からお水取りが行われる閼伽井屋。
3月2日に若狭の国、鵜の瀬から送られた、遠敷明神約束の水が届いているはずである。



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今年はコロナ騒ぎで散々であるが、二月堂修二会の行は粛々と行われ、まもなく満行である。



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いつものお堂直下に陣取るが、この日ばかりはまわりは関係者のみである。
暮れてゆく奈良の夕空の下に大仏殿の鴟尾が見える。

他の日、例年より参拝客がはるかに少なくてスカスカだと聞いていたが、さすがに12日は多い。一般参拝客のエリアでは立錐の余地もないくらいの人で、コロナなんかどこかにぶっ飛んでる(^_^;



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この混雑がいやで、長いこと12日のお松明にはこなかったのだが、12日のみの独特の所作があったことを知った。
三時の案内(あない)の加供奉行が持つ松明も、他の日より一回り大きいのだ。回廊を3回上下し、練行衆上堂を一人堂内で待つ処世界(練行衆の一番新人がされる役)に知らせる。







これは3回目、最後の案内である。
加供奉行「出仕のあな〜い(案内)」
処世界「うけたまわってそうろう!」

が、聞こえるかな?


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そしていよいよ大きい籠松明に先導された練行衆がお一人お一人登ってこられる。
他の日の松明の1.5倍はあろうかという60kg〜になる大松明。この日は担ぐ堂童子さんのハレの日である。

お松明は練行衆の役職毎に、登る前に童子の名前の呼び出しがある。

「かんまえた〜かんまえた〜 処世界さんの童子、処世界さんの童子、○丸、仲間 △丸!」というふうに。







これは処世界さんなので最後の11本目の呼び出し。かんまえた〜のところは収録できず。
(処世界さんは他の練行衆の上堂をみまもり、最後に改めて上堂するので、12日のみ松明は11本となる)


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久々に見る籠松明はやはり迫力が違って、落ちてくる火の粉の大きさも半端ではない。ビニールのレインコートを被っていたがあちこち穴があく。ふと上を向いた顔にも落ちてきて、あち!とちょっとだけ火傷した。



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日ごろのコロナ騒ぎで閉塞感のあった日々も、この火を見るとアドレナリン分泌が高まって解放される気がする。そして思い切り手をあわせたくなる。これは祈りだ。


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次々と上がってくる籠松明


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籠松明
怒濤のように。
この回廊はかなり長い。あの重い松明を慎重に慎重に。



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お堂の角で松明を突き出す堂童子さん



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今年の私的ベストショット!


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そして11人練行衆上堂が終わり、初夜の行が始まる。


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お松明が終わり静けさをとりもどした二月堂。正面になる西の局へ移動する。この日ばかりは講ごとにすわる場所が決まっているのね。(一般参拝客は入れないが、夜中のお水取り、達陀のころにはすいてくるので入れるようだ)

これから深夜のお水取り、午前4時ごろの下堂まで見守るためにお籠もりをする。

(つづく)



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二月堂に行く前に今回お世話いただいた百人講の詰め所に寄せてもらう。お水取り熱烈ファンの方々もいらして、熱く語り合ったのも楽しかった。



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