和菓子二題 - 2020.04.02 Thu
ほぼ毎日一つずつ、これからの予定を書き込んだ手帖に線を引いてとりけす日々。みなさまも同じでしょうね。ここはひとつ我慢のしどころ。

月に3,4日のみ開店の和菓子店 青洋さんへ。4月に開く予定だったちょっと大きめの茶会に干菓子を頼んでいたのに、中止においこまれてご迷惑をおかけしたので、ご挨拶がてら。
今月のラインナップは春と旅立ちをテーマに繊細な美しさのお菓子が並ぶ。
どれもすてきだったが、あれこれ悩んでこの三つ。
右:じょうよにこなしの花びら 「春興」
中:ういろう 「就航」 船からたなびく紙テープのイメージ 人生航路がはじまったばかりの若い人も多いでしょう
左が、、、
なんとパセリの羊羹!
パセリのほろほろ苦さがなんて餡子に合うのだろう。下の方に透けて見えるのはもろパセリの葉。
もう一題は先日初めて行ってすっかり気に入ってしまった東寺畔の古民家間-ma-さんの和菓子と洋酒のマッチングセット。
なぜか知り合いの若いクリエーターやアーティストが急にここに集うようになった感がある。(陶々舎グループが引っ越してきたみたいな)
さて、和菓子と日本酒はすでに何度も試して、家でもいただいている組み合わせなのだが、洋酒はいかがだろう。
和菓子担当はインスタでも人気の名主川千恵さん。
長久堂で修行されたのち、亀屋友永さんでも仕事をされているが、青洋さんとはまたちがったテイストの美しい楽しいお菓子を作られる。何度かいただく機会もあり、またここでいただけるとはうれしい。
左上:金柑わらび餅 金柑がひとつごろっと入ったわらび餅
右上:苺寿司+濃縮バルサミコ酢 苺ののった桜餅的なお菓子で醤油ならぬバルサミコつけて食べると美味
左手前:キャラメル羊羹 五色のかのこ豆に柑橘ピール 思いも掛けない組み合わせ
さて、これに合わせる洋酒は、、、、間maを立ち上げた酒井さんの腕の見せ所。
金柑わらび餅には赤ワイン(南フランス セビアンコムサ)これは飲みやすい、いっしょにするすると。
苺寿司には長浜のウイスキー「AMAHAGAN」(知らんかったけど人気のウイスキーらしい)最初ストレートだったのでむせてしまった(^_^; のちにハイボールに
キャラメル羊羹にはもっとアルコール度の高いアブサン!65%
これは喉が焼ける〜〜〜。なんというか、アニスの香りプンプンで薬草酒みたいな感じ。キャラメルの甘さにはこれでガツンとカウンターくらわす、といった感じか。
とても65%は飲みきれないので水で割ったもらうと、、おお、白濁するのね。
洋酒もやっぱりあうのだな。ブランデーにチョコと同じように、これから洋酒にも和菓子よ!
(でもアブサンはちょっとやばいよ(^_^;)
これは別の日ながら、間ma さん真ん前の東寺ライトアップの写真をちょっと置いておく。
不二桜(実は此処へ移植は平成になってからだから歴史は浅いのだが)がちょうど見頃、国宝五重塔とのツーショットが佳い。
池に映る五重塔と桜が美しくて撮影に夢中になるあまり、片足池ポチャになったけど(^_^;
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● COMMENT ●
のりーな様
すでに9月まで茶会取り消しがあるようです。
ただ地方都市と大阪なんかの大都市ではかなり温度差があるようで。
京都の和菓子の新旋風は主に女子がになっているようです。いずれも老舗の和菓子屋さんでしっかり修行された下地に、若い女性ならではの感性がひかります。次々と心惹かれる和菓子職人さんがでてきて訪ねるのに忙しい。ただ、昨今茶事茶会もなかなかしづらく、注文してあげられないのが悔しいです。
でもコロナ禍はいつかはわからんながら、必ず収束するので、おちつきましたら是非京和菓子を食べにおこしください。
おまけ
老松さんの有職菓子の蓬莱山は婚礼に使われたそうですが、お値段を見てまたびっくりします。
ただ地方都市と大阪なんかの大都市ではかなり温度差があるようで。
京都の和菓子の新旋風は主に女子がになっているようです。いずれも老舗の和菓子屋さんでしっかり修行された下地に、若い女性ならではの感性がひかります。次々と心惹かれる和菓子職人さんがでてきて訪ねるのに忙しい。ただ、昨今茶事茶会もなかなかしづらく、注文してあげられないのが悔しいです。
でもコロナ禍はいつかはわからんながら、必ず収束するので、おちつきましたら是非京和菓子を食べにおこしください。
おまけ
老松さんの有職菓子の蓬莱山は婚礼に使われたそうですが、お値段を見てまたびっくりします。
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手帳に横線、、全く同じです。
延期になって開催されるものはまだまし(分からないけれど)。
本当に今は忍、忍、、この間にお勉強、、といっても楽しみながらですね^^
まさに和菓子の勉強につながります!
見たことのない美しい和菓子!
紙テープを現したのはうっとりします。
そして素材もまた思いもよらないものばかりでうれしい驚きですね。
パセリとは、、味の想像を膨らませるばかりです。
”間”さんの洋酒とあいそうなお菓子もどれも斬新!
職人さんの手にかかると世界が無限に広がるんですね。
伝統と革新、ホントに小さな和菓子一つにも感動を覚えます。
(お恥ずかしいのですが”蓬莱山”というお饅頭をつい最近知ってびっくりしました。。
北海道では目にすることはまずないので、、まだまだ知らない事ばかり)
東寺のライトアップ!去年見たのを思い出しました。
今年の桜はTV中継で楽しんでいます。
「京都人の密かな愉しみ」の再放送も何度も見て京都へ行けないストレス発散です^^;