信楽・古民家で奥田美穂書作品展〜伊賀・yamahonで辻村史朗展 - 2020.04.10 Fri
京都から車で小一時間、洛中洛外より少し遅い桜の信楽へ。

NHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台となった信楽であるが、いつもとかわらぬ静かでのどかな景色だ。
ここにある古民家、サラリーマン陶芸家・平金昌人さんのまさんど窯の母屋である。こちらで轆轤もひかせてもらったし、なんどかお邪魔しているものの、このたびは久しぶり。
やはりここをアトリエにされている書家、ペンと珈琲の奥田美穂さんの作品展にかこつけてお邪魔した。
「春夏秋冬」
今回の作品展のテーマである。奥田さんには以前、ペンと古民家という、ここでひらかれたイベントで、筆記用具、紙、書く内容を自由に選んで書く、、という体験をさせてもらった。
書について語るべきセンスは自分にはないけれど、それでも彼女の書は易しく優しい。
展示は古民家の母屋あちこちにさりげなく飾ってあるので、あら、こんなところに!おや、lこれも?と宝探しのように家を巡って楽しめる。
この座敷の室礼もすてきである。
まさんど窯の茶碗も並んでいる♪
この梅の木?のような作品は竹筒を使って書いたものとか。彼女の筆記具は筆にとどまらない。以前の展示ではススキの穂を使っておられた。
紙もご自分で能登で漉いたこだわりの和紙。
原材料も色々試して、さらに紙の草木染めまで。藍、南天の実、栗、、様々な自然からもらった色。紙にもできるのね。栗で染めた和紙に書かれた仮名、新しいのに古色を帯びて、まわりの藍の表装がぐっと引き締めて美しかった。
なんと!茶巾筒が花入れに!
よくバランスをとって立っていること!このアイデアはすてき、真似してトライしてみようかな。
奥田さんの試みは筆、紙だけにとどまらない。屋久島で硯の削り出しまでされる。すごい行動力だな、と思う。
母屋のあちこちで宝探しをしたあと、平金さんと、以前より顔見知りの信楽の陶芸家さんといっしょに奥田さんの煎れる冷煎茶をいただく。
このガラスの器もすてき。茶器はまさんど窯、片口に煎茶葉をいれ、冷水でゆっくり煎れる。片口をかたむけるだけで、急須もなしにきれいにお茶だけいれられるのがとても不思議であった。
平金さんに、ここから車で20分ほどで、ギャラリーyamahonに行けると教えてもらって、辻村史朗展開催中とのこと、足を伸ばしてみた。
京都寺町のyamahonは時々のぞいているが、伊賀が本店?だったのね。しかも地名をみたら丸柱!以前おじゃました伊賀の陶芸家・笹山芳人さんの窯のあるところだった!
なんとこんなところに(失礼!)こんなおされなギャラリーがあるなんて。山里ではあるがyamahon人気、辻村人気で意外とお客様がお越しだった。
辻村史朗「内なる静謐」
陶芸家として有名な方で、その作品は李朝や織部と、まがうくらいで、けっこう好きなのだがお値段が、、、、(^_^; 買えなかったが、ぐい飲みの井戸っぽいのに結構ひかれた。スカーレットの喜美ちゃんの作品みたいな大きなものも多かったな。
ギャラリーは左のトタン板の部分であり、正面は附属のcafe noka
図書館カフェのおもむき。
ラインナップも工芸芸術関係。後の席で子どもたちと賑やかにしているおじいちゃんがいるなあ、、と気配で感じていて、退出する段になって、辻村御大その人だと気づいた(゚Д゚)!
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