吉田山をめぐって〜2時間コース - 2020.04.29 Wed
本日の三密避けてのお散歩は学生時代から慣れ親しんだ吉田山!
大文字山から見た吉田山が矢印になります。
大文字の標高が472mなのに対して吉田山は105mなので、山と言うよりほぼ丘、、ですね。

岡崎の家から聖護院〜吉田と歩いて、途中歩いたことのない道を歩くと、こんなろうじを見つけたり、案外住んでいても知らないところが多い入り組んだ(ごちゃごちゃした)エリアである。洛中の整然とした町並みでないのは、このあたりついこの前まで(応仁の乱とはいわない)田んぼだったから。
吉田山は京都大学の前を通って吉田神社の鳥居から登るのがメインだけれど、実は数本の登山(丘)ルートがあって、日ごろ愛用している南の裏参道から
ここには元・吉田神社社家だった庭園家・重森三玲旧宅もある。(吉永小百合さまのCMで有名になったとこ)
こちらのルートは吉田神社ルートと同じく比較的なだらか、さして疲れることもなく登れるが、
それでも山の湿った匂い、枯れ葉の発酵した独特の芳香があって、やっぱり山なんだなあと思う。
左手を見ると吉田神社摂社の飲食料理の神様・山蔭社。こちらは吉田の節分祭の時に反対側の前を通った方も多いと思う。名だたる京都の老舗料亭からの供物がすごい。
節分祭のハイライト、節分の間の数日しか開かない大元宮。吉田神道のシンボルでもある。今年もお参りしたが、よもや現在こんなことに世界がなるだろうとは思いもしなかったな。
節分祭は大元宮で行き止まりだが、そこをさらに進むと山の反対側にある吉田神社摂社の竹中稲荷へでるが、山を下りることになるので、鳥居のところで左折して吉田山山頂をめざす。
季節はちょうど桜の後の緑の季節、ヘビイチゴの白い花がたくさん咲いていて可憐。
この標識の宗忠神社はちょうど吉田山の東の麓、真如堂の西にあたる。そちらにはいかず頂上(といっても105m(^_^;)をめざす。
躑躅が紅に萌えているその向こうに、、、
♪ 紅もゆる丘の花
旧制第三高等学校(のちに京大に吸収)の学生の愛唱歌「逍遙之歌」で、京大生が「琵琶湖周航の歌」とともに、なにかにつけてやたら歌いたがる歌。ここにきたらやはり高歌放吟せねばなるまい。
♪ さみどり匂う岸の色 都の春に嘯けば 月こそかかれ吉田山
この文語体の歌詞が大好きだったが、これを地でいくようなバンカラ学生はもうおるまいな。
この歌碑を過ぎてさらに進む。
ここには大文字がま正面に見える人気のカフェ+茶室(月釜もあるよ)の茂庵もあるが、当然ながら休業中。
歌碑のあったところまではご近所の方々の姿もチラホラだが、ここから先はほとんど人気のない山の道である。でも傾斜が緩いので全然平気、、、というか心肺機能トレーニングにはならんなあ(^_^;
落ち葉を踏みしめるといい匂いがするね。
そして、山頂公園、この絶景!
先日はあそこまで登ったな、と遙か見上げる。
学生の頃から、何かにつけ見あげては励まされてきた姿だ。
山頂も極めたので下山、ルートは今出川ルートを選ぶ。
実はこの北参道から登ったことないのだ。あまりポピュラーではない。こちらは距離は短いがけっこうキツイ坂なので、こんどトレーニングするにはコチラから登ろうと思った次第。
今出川通りが見えてきた。
このあたりも学生時代ブイブイゆわしてた?エリアやわ。見慣れた建物やお店もほとんどないけれど、皿うどんのまつおだけは健在なんで感激。
ひっそりしている北参道入り口がこちらになります。
そこから東へ、今出川通りの一本南の細い道を歩く先にもついてくる大文字山。
神楽岡通りに出たときのお姿。
左京区にいると(大原とか花背とかはナシね)やっぱり大文字ってシンボルなんやな〜と思う。
神楽岡には和菓子と洋菓子両方が買える柏屋宏之菓舗さん。ここの上生菓子の意匠はどこか洋菓子テイストで可愛くって好きだ。
神楽岡通を吉田山東裾野を巡るように南下すると、先ほどの茂庵さんへ通じる東ルートがある。
そこの途中に好きな景色がある。大正年間〜昭和の仕舞屋数件で、かつて京都帝国大学の教官向けに建てられたという住宅群。
以前こちらの一軒で中国茶をいただいたことがあるが、その時の座敷からの眺めがこれであった。
家にいながら大文字の送り火が楽しめるなんて、なんてうらやましいんだ!
実はここに登ってくる手前になんだかな〜の新しい宿泊施設ができていて、景観ぶち壊しだったのだが、ここのたたずまいは、ずっと守っていかれますようにと願うばかりだ。
神楽岡通りの南の端近く、元東伏見宮別邸吉田山荘、こちらでご飯をいただいたり、カフェの真古館でお茶したりしたけれど、こちらも今はコロナ休業中。
そのお向かいが、先ほど吉田山で標識のでていた宗忠神社である。ここは黒住教の神社というちょっと特殊な神社ながら、階段脇の緑の回廊が美しい。
そこを東へ。
ここを通るときかならずチェックするのが、、、
こちらのお家のえべっさんの面。
かなり古いお家で、どなたかが住んでおられるのかいないのか、いつ壊されてもおかしくない建物なんで、いつも安否確認?しているの。
そしてその先が緑したたる青楓も美しい真如堂。
これにて吉田山周辺散策終了。だいたい2時間歩数にして11000歩、6〜7kmであった。
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