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2020-07

タライ・ラマ師のZoom講座〜奥高麗茶碗 - 2020.05.17 Sun

茶事茶会の再開がいつになるかわからぬ昨今、GW中にたこ焼き茶事、イタリアン茶事で最近はつとに有名になったタライ・ラマ師がZoomでオンライン講座をひらいてくださった。



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↑もう最近はいろんな雑誌にお写真がでているのでわざわざ隠す必要もないかね、と思いつつ(^^;;

本来この時、一昨年、昨年と参加してとても楽しかった唐津やきもん祭りの茶会をされているはずであった。おまけに今年は千宗屋さんの講演会まであって楽しみにしていたが、すべてぱあ。でも一番残念に思っているのはラマ師はじめ主催者の方々だろう。



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今回数回の講座があったが都合上、一番興味のあった「奥高麗」についての講座に参加。
テキストは古美術雑誌「目の眼」5月号。古唐津ノ茶碗という特集号である。



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私はこれを定期購読しているので、開けて見た途端きゃ〜〜❤️と叫んだのである。

この号には、ラマ師のみならず、昨年九州までおしかけて行った折、光悦の(さわるのがおそろしい)お茶碗でお茶を点ててくださったM師(このZoom講座にもご参加)も登場されていたので、永久保存版となった。

で、この手にされているのがラマ師の奥高麗「軒月」である。このお茶碗は唐津やきもん祭りの茶会や、たこ焼き茶事などで何回かお茶をいただいたことのある懐かしいお茶碗。



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(ご子息とのツインたこ焼きシーンも掲載)


奥高麗は「高麗」と名がつくものの唐津であることは周知のとおりであるが、その定義がなかなかつかみにくいと日頃思っている。

成書にもよくわからないと書かれているのだが、しいて言えば高麗の熊川の写しで大ぶり、枇杷色の肌、柔らかい土、文様なく高台には釉薬をかけない、など。ただし利休所持の「子(ね)のこ餅」という茶碗は筒茶碗であるが奥高麗とみなされたりするので油断がならない。
ラマ師によると言ったもの勝ちで、古唐津の枇杷色のものをもってきて奥高麗と銘打って売られているものも多いと言う。そもそも「奥高麗」とよばれるようになったのは、幕末以降の新しいはなしだそうだ。(その頃は朝鮮半島や中国の焼き物と思われていた)

その中でもこの「目の眼」特集では「軒月」をはじめ、10人が10人「奥高麗」とよぶと思われる逸品がたくさん掲載されている。

LIXIL潮田さんの「深山路」、「滝川」、「朝霧」、いずれも写真でみて、奥高麗ってこんな感じ、、という雰囲気はわかるが、まだ正体がつかみきれない感じだ。特にM師の「老松」は枇杷色とかけはなれて青唐津のような色なので、ますますわからなくなる。
いずれにしてもヴァリエーションの多い唐津焼のなかでも、やはり頭一つ抜き出た風格があるのは確か。

今回初めて勉強になったのが

1)必ずしも奥高麗には限らないが、釉薬の土見せに垂れたのが、曲がっていて釣り針のように見えるものは奥高麗によく見られ、これを特徴とする人もある。
2)これも奥高麗に限らないが、ラマ師の「軒月」にもM師の「老松」にもある目跡の外側の円形にみえる傷跡、これは高台を削るときに湿台(シッタ)という筒状の台に茶碗をかぶせて削った跡だそうだ。


オンラインではあるが、久々の方のお声も聞けてよかった。こういう講座ならまた何回でも聞きたいところ。ただオンライン茶会は本来五感で味わうところ、せいぜい二感しか使えないという点ではちょっと残念なところがあるね。




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