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2017-08

皇室のボンボニエール〜細見美術館 - 2013.08.06 Tue

岡崎の徒歩圏内、細見美術館


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今期の特別展は「皇室のボンボニエール〜ご慶事を彩る菓子器〜」。

ボンボニエール(bonbonniere)とはなにか?フランス語のボンボン(キャンディーなどの小さな砂糖菓子)からきた「美しくてしゃれた小型のキャンディー缶やつぼ」という意味。

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皇室では明治以降、ヨーロッパの習慣にならって天皇家・宮家のご慶事の際に祝宴の記念品として、このボンボニエールを招待客に御下賜されます。

ほとんどは純銀製なのですが、その細工の細かくて、造形性、芸術性の高いこと!
ただし、戦後以降はほとんどシンプルな香合型で、それはそれで美しいのですが、おもしろみに欠ける。戦前戦後の皇室の社会における立ち位置を考えれば、当然のことかもしれません。

ちなみにご慶事というのは、上は天皇のご即位の御大典から、天皇家・宮家のご婚礼、ご外遊記念、お子様の誕生、お七夜、海外からのVIP招待記念など、、などです。

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(細見美術館は1Fから地下に下りていく展示室配置)

それだけに名実ともに権勢のあった明治時代のボンボニエールはほんとにすごい!これ全部招待客分作ったのかとびっくりするくらい手の込んだ細工が多いです。
御所車型や、鶴亀像、でんでん太鼓や、印籠型、兜や貝櫃、本型、籠、香炉型、天皇の儀礼時の帽子、、、ただただすごい。この造型のアイデアのヴァリエーションは根付けの造型につながるものがあります。

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(地下にはイタリアンレストランもあります)


興味深いのは、戦時中つくられたものがヘルメットだったり、複葉式戦闘機だったり、魚雷だったり。時代ですね。

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(細見のミュージアムショップはすごく充実していて入館しなくてもおすすめ)

おもしろいのは檜扇型のもので扇の部分をひらくようにスライドさせるとボンボンを入れる部分があらわれるもの。

とくに戦前の造作のこまかいものは、どうやって中にボンボンをいれるのか、全然わからないものもあって、容量はどう考えても5㎜以下の金平糖2〜3個くらいだろう、という実用度外視ものが多かったです。まあ、なによりこれを御下賜いただける、ということが名誉だったわけですから。



展示には明治以降の各宮家の歴史・系図なども添えられていて、跡継ぎがなく次々断絶していった宮家の多いことにおどろかされます。皇室だって、現状のままではとだえかねないですものね。こういう宮中からつたわった習慣や伝統で保護されてきた芸術も多いと思うので、ここはなんとしてもつないでいってほしいものです。


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さて、細見美術館の入館券はこのシール。曜日によって色違いで洋服に貼って入ります。
そのシールをみんなどうするか?


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こが有名なシールの壁!

美術館に隣接するもと芝蘭会館あとの壁(というかボード)。まんなかあたりの銀河のようなものは、、、


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はい、みなさんここに貼っていっちゃうんですよね〜。(^_^;
ここの所有者もあえて剥がさないようですので、これも岡崎あたりの景色かと、、、、




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● COMMENT ●

おお~、行かれたんですね。
私はどうしようか迷い中です。
でも、戦時中のものとか見ごたえありそうですね。

シールの銀河、ぜんぜん知りませんでした。
それもちょっと見たいです(笑)。

あんのちゃん

あんのちゃんなら絶対すぐいってるだろーと思ってました。見てて楽しいし、なんとかの宮がとうしたこうしたという解説も必見!
銀河に私のシールもつい貢献(^^;;


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