年の瀬の茶事 - 2012.12.17 Mon
師走のあわただしい中でも、お茶は別!
という方々が年の瀬茶事においでくださいました。

お正客がこの日誕生日の友人でしたので、待合には紀貫之の宇多天皇還暦の寿ぎの歌を。
(N様、いただいたお軸、時を得たお披露目できました。ありがとうございました。)
冬至も近いので、錦でかった柚子をのちほどお持ち帰りいただく。

今回もお茶の道では先輩のWさんに水屋に入っていただく。
有能な水屋がいると裏方仕事は任せて安心なので、席に集中できます。

さて、趣向も考えたし、準備は万端、、、、だったんですけれどね。

肝心のお点前がちょっと自分でもなさけなかった。

重ね茶碗はいつもやってるしできるはず、、、とタカをくくって稽古もせず、ぶっつけ本番で。
結果はもうぼろぼろでかなりお恥ずかしい。

日ごろのお稽古がいかに大切か、思い知ることになりました。

極めつけは濃茶の追杓のとき、柄杓の合がぽろっととれてお湯をぶちまけたことかしら。
さいわい茶碗の中は無傷だったので、なんとか練り上げましたが、このアクシデント、きっと御参席のみなさまの後々までの語りぐさになるんだろうな〜、、、
きゃ〜っ!! 。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。

全然準備万端じゃないじゃない。

(木守り:蓋置)
趣向が楽しければそれでいい、という人もいるかもしれませんが、自分が満足するにはほど遠い。
楽しむべき所は楽しむけれど、お茶はやはりもっと真剣勝負をする姿勢でのぞまなくてはならなかったと反省。

(宝船にみたてた釣船花入。白玉椿)
最近ツイッターでフォローしている熱い若者茶人のツイートに頭が下がる。
”今日も稽古である。 昨日も稽古である。 一昨日も稽古である。 昨日一昨日も稽古である。 勿論、 明日も稽古である。”

それでもすばらしかったのは懐石とお菓子。
(全部私以外の手柄です。(T_T))
仕出しの三友居さん、我が家の狭いキッチンですごく手際よく最高の懐石をくりだしてくださる。
料理を出すタイミング、引くタイミングについてもいろいろ勉強になることをたくさん教えていただきました。

お酒は神戸のお酒、福寿。
山中伸弥教授をはじめとするノーベル賞授賞式の晩餐会で供されたお酒を用意いたしました。

これは山もとさんの創作菓子。
最初顔見世にちなむものを、ということで「暫」の枡形をモチーフにしよう、という話でしたが、その直後の勘三郎さんの訃報。
そこで考えて下さったこの菓子は定式幕に角切銀杏・中村屋の紋。
銘を「決意の口上」。
すばらしいですね。
亭主のへたれを救ってくれたお菓子です。

亀廣保さんのお菓子は一幅の日本画のようです。

かくして茶事は終了し、お手伝いのWさんと残心、、、というか反省のお茶を点て合ってお見送りしたあとはほんとうの独座観念。

お炭は胴炭まできれいに燃えて、上げようとしてさわると、ほろほろと崩れる。
良い感じ。
寒い季節は炭火の美しさがことさら感じられます。

外回りの片付けを終わるとあたりはもうすっかり暮れています。

見上げれば三日の月。
次回はもっと真剣勝負でがんばろう、、く( ̄△ ̄)ノ
という方々が年の瀬茶事においでくださいました。

お正客がこの日誕生日の友人でしたので、待合には紀貫之の宇多天皇還暦の寿ぎの歌を。
(N様、いただいたお軸、時を得たお披露目できました。ありがとうございました。)
冬至も近いので、錦でかった柚子をのちほどお持ち帰りいただく。

今回もお茶の道では先輩のWさんに水屋に入っていただく。
有能な水屋がいると裏方仕事は任せて安心なので、席に集中できます。

さて、趣向も考えたし、準備は万端、、、、だったんですけれどね。

肝心のお点前がちょっと自分でもなさけなかった。

重ね茶碗はいつもやってるしできるはず、、、とタカをくくって稽古もせず、ぶっつけ本番で。
結果はもうぼろぼろでかなりお恥ずかしい。

日ごろのお稽古がいかに大切か、思い知ることになりました。

極めつけは濃茶の追杓のとき、柄杓の合がぽろっととれてお湯をぶちまけたことかしら。
さいわい茶碗の中は無傷だったので、なんとか練り上げましたが、このアクシデント、きっと御参席のみなさまの後々までの語りぐさになるんだろうな〜、、、
きゃ〜っ!! 。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。

全然準備万端じゃないじゃない。

(木守り:蓋置)
趣向が楽しければそれでいい、という人もいるかもしれませんが、自分が満足するにはほど遠い。
楽しむべき所は楽しむけれど、お茶はやはりもっと真剣勝負をする姿勢でのぞまなくてはならなかったと反省。

(宝船にみたてた釣船花入。白玉椿)
最近ツイッターでフォローしている熱い若者茶人のツイートに頭が下がる。
”今日も稽古である。 昨日も稽古である。 一昨日も稽古である。 昨日一昨日も稽古である。 勿論、 明日も稽古である。”

それでもすばらしかったのは懐石とお菓子。
(全部私以外の手柄です。(T_T))
仕出しの三友居さん、我が家の狭いキッチンですごく手際よく最高の懐石をくりだしてくださる。
料理を出すタイミング、引くタイミングについてもいろいろ勉強になることをたくさん教えていただきました。

お酒は神戸のお酒、福寿。
山中伸弥教授をはじめとするノーベル賞授賞式の晩餐会で供されたお酒を用意いたしました。

これは山もとさんの創作菓子。
最初顔見世にちなむものを、ということで「暫」の枡形をモチーフにしよう、という話でしたが、その直後の勘三郎さんの訃報。
そこで考えて下さったこの菓子は定式幕に角切銀杏・中村屋の紋。
銘を「決意の口上」。
すばらしいですね。
亭主のへたれを救ってくれたお菓子です。

亀廣保さんのお菓子は一幅の日本画のようです。

かくして茶事は終了し、お手伝いのWさんと残心、、、というか反省のお茶を点て合ってお見送りしたあとはほんとうの独座観念。

お炭は胴炭まできれいに燃えて、上げようとしてさわると、ほろほろと崩れる。
良い感じ。
寒い季節は炭火の美しさがことさら感じられます。

外回りの片付けを終わるとあたりはもうすっかり暮れています。

見上げれば三日の月。
次回はもっと真剣勝負でがんばろう、、く( ̄△ ̄)ノ
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● COMMENT ●
茶事は何度してもきっと課題が残ると思いますが そうやって100会を目指せばいいのだと思います。
客は準備された亭主に想いをはせ 茶席に入ったときに 庭の鳥の声を合図に始まり どのような事があっても凛としたお茶を楽しみます。途中 たとえ柄杓の合が外れるようなことがあっても それをものともせず 練り上げられた濃茶は格別美味しく 至福のときでしたねえ。
先日 読んだ本から キリスト教では年末の最後3日前は今年あったことを反省し 2日前には今年あったいいことを思い起こし 1日前は次の年をどのような年にするか静かに考えるのだそうです。
さあ これから年末に向かい 頑張らねば。
客は準備された亭主に想いをはせ 茶席に入ったときに 庭の鳥の声を合図に始まり どのような事があっても凛としたお茶を楽しみます。途中 たとえ柄杓の合が外れるようなことがあっても それをものともせず 練り上げられた濃茶は格別美味しく 至福のときでしたねえ。
先日 読んだ本から キリスト教では年末の最後3日前は今年あったことを反省し 2日前には今年あったいいことを思い起こし 1日前は次の年をどのような年にするか静かに考えるのだそうです。
さあ これから年末に向かい 頑張らねば。
N様(^^)
ウン年後の自分の還暦茶事に使おうかな、と思っていたのですが、思ったより早くつかわせていただく機会を得ました。
ほんとうに貴重なお軸をありがとうございました。
おとろしい会はますますおとろしさ度を上げているようで、勅命香といったら博物館か茶家が秘蔵している物ではないのですか?
え?それ切っちゃっていいんですか?
私は嗅覚もにぶいので、もったいなくておとろしくて聞けそうもありませんわ〜。
ほんとうに貴重なお軸をありがとうございました。
おとろしい会はますますおとろしさ度を上げているようで、勅命香といったら博物館か茶家が秘蔵している物ではないのですか?
え?それ切っちゃっていいんですか?
私は嗅覚もにぶいので、もったいなくておとろしくて聞けそうもありませんわ〜。
ひいらぎ様
おはずかしいところをたんとお見せしてしまいましたが、まあ、これが今の自分の実力ですわ。
アクシデントがなければ濃茶の練り加減は前回よりましになったと思います。おいしいといっていただけてうれしいです。
ちょっと褌(?)をしめなおして、自主稽古をまじめにやります。
でも、お茶事のプランをたてるのは楽しいです。
もはや、やみつき。(←あまり懲りてない?)
次はもっとましなお茶をさしあげたく存じます。
御参席、ありがとうございました。
アクシデントがなければ濃茶の練り加減は前回よりましになったと思います。おいしいといっていただけてうれしいです。
ちょっと褌(?)をしめなおして、自主稽古をまじめにやります。
でも、お茶事のプランをたてるのは楽しいです。
もはや、やみつき。(←あまり懲りてない?)
次はもっとましなお茶をさしあげたく存じます。
御参席、ありがとうございました。
しぇる様
点前座は別名忘れ畳と申します。いつもはよくおできになられますのに 私はきっと準備に忙しくてお疲れなのだと思っていました。
実力はもっともっとありますよ。
小さな積み上げですよね、私たちって。自分の立ち位置を確認しなかが 1日1日を楽しみたい。
点前座は別名忘れ畳と申します。いつもはよくおできになられますのに 私はきっと準備に忙しくてお疲れなのだと思っていました。
実力はもっともっとありますよ。
小さな積み上げですよね、私たちって。自分の立ち位置を確認しなかが 1日1日を楽しみたい。
ひいらぎ様
忘れ畳!!
確かに、、、、(^_^;
実力を発揮できないのも実力のうち、これからあんまり大口をたたかないようにしよう、、、、、
確かに、、、、(^_^;
実力を発揮できないのも実力のうち、これからあんまり大口をたたかないようにしよう、、、、、
プロが台所に入って懐石を作くる茶事なんて、花咲たった2度だけしか行ったことがありません。一度は、茶事のために障子や畳をかえられているとかと言う(大そうな(失礼))茶事で、先生のお供でした。
二度とも、お寺さんの茶事で・・・・
しぇるさん、すごいです!!
合が外れるなんて、そんなこともあるんですねぇ・・・・「亭主、そのとき少しも慌てず」・・・・ですね。
みなさんが帰られた後、ホロホロと崩れいく炭を見ておられるしぇるさん。気持ちが伝わってくるようです。
二度とも、お寺さんの茶事で・・・・
しぇるさん、すごいです!!
合が外れるなんて、そんなこともあるんですねぇ・・・・「亭主、そのとき少しも慌てず」・・・・ですね。
みなさんが帰られた後、ホロホロと崩れいく炭を見ておられるしぇるさん。気持ちが伝わってくるようです。
花咲おばさん様
柄杓の合が釜の中に浮かんだ、、、という話は聞いたことがあるのですが、こんなことが我が身におころうとは、、、ほんまにもう、きゃ〜っ!!!です。
仕出し出張はたいそうなことと私もおもっていたのですが、意外と気楽に利用できると思いました。あちらはプロでもう慣れてはるし、費用も思ったよりおりこうでしたよ。
また、出張仕出しで茶事やりますか?>^_^<
仕出し出張はたいそうなことと私もおもっていたのですが、意外と気楽に利用できると思いました。あちらはプロでもう慣れてはるし、費用も思ったよりおりこうでしたよ。
また、出張仕出しで茶事やりますか?>^_^<
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また、このような盛事にお軸をお使いいただき大変光栄に思います。
本当に準備から万端に至るまでお心遣い
大変であられたであろうと拝察申し上げます。
お疲れさまでした。
私は年末に例の恐ろしい会を開催します。
今回は後西天皇が名づけられた勅銘香というのを聞くのですが、
私の場合は首尾万事みんな丸投げですが、それでも結構気遣いします。
いずれにしろ、一座を建立するのは大変ですが、本当に楽しいですね。