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2023-12

夏越と七夕〜両班(ヤンバン)風?夕ざり茶事 - 2020.06.28 Sun

濃茶各服点ての動画見たが、、、、う〜む、思うところつっこみどころ色々と、、、(これ以上言うと破門やわ(^_^;)

今回はwithコロナの茶事を多少工夫してやってみたが、これは主客の親密度によってもかなり変化すると思われ、なかなか正解というのはだれにもわからない。


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お客様は敬愛する師匠(私淑中)とご友人の2名という一客一亭以外では最少人数。いままで3名がスタンダードだったが、2名というのは実は主客供にゆったりできて(準備も後片付けも楽で(^_^;)いいじゃないか、と思った。密を避ける意味でもこれからは2名かな?



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葦戸に変えて夏座敷の待合には七夕の歌の軸をかける。


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軸の下に七夕と言えばこれよね、の梶の葉。
すでにうちのバックヤードでわさわさに茂っているのだ。(茂りすぎて毎年往生する)田中茂雄さんの皿に李朝の膳(?)


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この日は晴れたかと思ったら土砂降りの集中豪雨、腰掛け待合いもずぶ濡れで、、と思ったらまた晴れてきて、、、草履と円座を出したりひっこめたり、空とにらめっこ。
当日にあわせて植木屋さんに枝折戸を新調してもらった。(なにせ前のは古くなって崩壊寸前だったし、、)



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6月初頭からずっと毎朝の仕事だった常緑樹の落ち葉拾いも月末になっておちついてきた。雨のおかげで水うちはいらんし、緑はきれいやし。うちの先生の社中では蹲居はコロナ予防で使わないことになった。蹲居の横にアルコールスプレーを置いてあるところもある。大寄せならしかたないかもだけれど、あまり美しい景色ではない。



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初座の花
うちの裏庭の山ホロシとヤブミョウガ
山ホロシが咲くかな〜どうかな〜とはらはらしながらここ数日見守ってきたが、やっぱり開花はせず(翌日きれいに開いた)。茶事の時に良い具合にさいてくれる花の少ないこと!



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今回の目玉はコチラ!
これのお披露目にもなる初使い。島原の超ハイレベルの李朝数寄・M和尚の李朝鉄製火鉢に憧れること2年、ようやく入手したもの。
敷板は韓屋の石瓦、取っ手と足の位置のずれ具合や、ちょっとかしいだ感じが李朝やな〜と萌えるのである。ただし、口が広いので灰型がどれだけたいへんか、、、(アップ不可(^_^;)
筒釜をあわせたが、雲龍もいいなあ。



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これもM和尚のおもてなしに憧れて、一度やってみたかった小盤(ソバン)を折敷代わりに。小盤はいくつか持っているが、けっこう重いので3人以上だとちょっと大変、けれどお二人様ならできる!とかねての企み決行。

師匠曰わく「両班(ヤンバン 李朝の貴族)みたいやな。」
みまわせば家具から茶碗にいたるまで李朝モノばかりに囲まれているので、両班風茶事と名付けよう(?!)



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お酒はかねて取り寄せておいた奈良・春鹿のアマビエラベル



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水無月を模した枝豆しんじょう、人参とオクラは織姫と彦星、、、なんちゃって。


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焼きもの以下は取り回し(といっても2名だが)せず、銘々皿でだしてみた。フルコースのように、出しては引っ込め、、、意外とスムーズな手順のような気がする。へたにとりまわす時間も節約できるし。しかもたくさん器が使えるのがうれしい。(普段二軍選手もどんどん使う)



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そして、昨年夏のリベンジ!食用ホオズキ

昨年も6月の茶事でお出ししたのだが、、、師匠始めお客様3名、食べられると言ったから、となんと皮まで召し上がってしまわれたのだ!苦かったそうで、今年はちゃんと外の皮は食べられません、と言い置いて(^_^;

千鳥の杯はさすがに当分もうできないだろうし、自分の杯持ち出して、それぞれ自分のだけでさしつさされつということに。千家以外の流派では千鳥はないそうなので、それに準じて。酒の勢いで、コロナ下のお茶についてあれこれディスカッション?、いろんな意見がきけたのは勉強になった。

人それぞれコロナとのつきあい、距離感はかなりの温度差がある。私は「正しく怖がること」をモットーとしたい。実際役に立っているのかどうかわからないアリバイ的なビニールシートやなんでもかんでも消毒剤というのはどうかな〜と思う。



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炭のあと(種火に1本隠し炭を足しておいたので燃え尽きずにすんだ。)蛍籠炭斗を菓子器に、お菓子は青洋さんに特注お願いした夏越の大祓の葛まんじゅうを。水色の餡のなかに小豆がしのばせてあるところがニクイ。三角は水無月の三角でもあり、上賀茂神社の夏越の祓で御手洗川に立てられる斎串の御幣でもあり。



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そして後座の床は軸の代わりに茅の輪
いびつだけれど一応円相(^_^;でもある。



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私の周りの茶友には茅の輪師(?)がたくさんいるので、今年はじめて自作に挑戦。ベースは真円にはならないものの軽いウレタンのベルトで。


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材料さえあればそれほどむつかしくはない。これで無事夏を越して、ひとあしお先に七夕へ。

濃茶は二名様なので重ね茶碗的にそれぞれ別の茶碗で。
二碗目にあらかじめ濃茶を入れておいて、二碗目は練るだけ。3人以上の時はどうするか、あの各服点て用のお盆もなんだか美しくないしなあ、、(あ、言っちゃった(^_^;)



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干菓子は毎度おなじみ亀廣保さんの清流の鮎

薄茶はほとんど皿やん、というくらい平たい禮賓三島で薄茶点てに挑戦。(飲むのもテクニックがいる)
御茶碗は4碗ひっぱりだして、それそれ二碗ずつ、茶巾もA、Bと使い分けを一応試みた。
師匠が平茶碗に挑戦、そしてそのお茶をありがたくいただいた。さすが上手に点ててくださった。そろそろ疲れが出る頃なので、一服の薄茶の美味しさがしみる。



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終わって19時、ついこの前が夏至だったので、しまいまで外が明るい。茶室内にぎりぎり燈火がいるかな、くらいである。せっかく準備したのでやっぱり燈火はだしたけれど。



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お見送りして片付けにはいるころ空には上限の月、これがなによりのご馳走。
こんな時節の中、おいでくださって御指導もいただき感謝いたします。






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Re: ありがとうございました

こちらこそありがとうございました。
亭主6に客4の楽しみ、自分がすっかり楽しんでしまいました。
また詳しくはメールさせていただきます〜(*^_^*)


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