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2023-10

「京都が好き」の石井まり子さんに会う - 2020.09.04 Fri

それは「竿縁天井」から始まった。それをネット検索したら私の古いブログの記事がヒットしたという。そこからお互いにコメントしたり返事したりで、まだ京都移住前からだから10年以上のおつきあいになる。



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そして彼女が「京都が好き」という本を書かれた石井まり子さんであることを知り、私と京都在住はすれ違いながら、河原町二条でフレンチカフェのマダムをされていたことや、花背に家と土地を借りて半住半通いの生活をされたことや、ご子息をスイスのフランス人学校へ入れるために奮闘されたことなども知ったのである。

その後彼女の主催する料理情報図書館の会員になって食の情報に関する会誌を読んだり、年に一度届く、まり子さん手作りジャムを楽しみにしていた。
愛猫が亡くなった時には、「その子は虹の橋のたもとであなたがくるのを待っていてくれる、、」という詩をカードで送ってくださったのは今も忘れられない。あの言葉でとても救われたのだ。

そんな長い付き合いなのに、一度もお目にかかれる機会がなかったのは不思議である。
だから、この度ご家族とお友達と久々に入洛され、夕食のお弁当ご一緒にいかがですか?とお声がけいただいた時には嬉しくて、すっ飛んで参ります!と。



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鴨川のリバービューのホテルのお部屋に宿を取られたまり子さまご一行、お目にかかるのは初めてゆえ、ホテルのドアを開ける前は少し緊張したが、不思議なことに実際お目にかかると全然初めましての感じがしない。長年の知己であるような感は不思議で、これもネット社会でなければ起こらない現象であろうと思う。

食に関してはプロの、そして京都の料理屋については私よりお詳しいまり子さんセレクト、祇園松むろの鱧ずしのお弁当をみんなでいただいた。ここの鱧寿司は初めて、お寿司だけでなく種々のお料理が詰められていて、美味しくてほぼ完食、お腹いっぱい。

まり子さんイチオシで私もNHKの時代劇で気になっていた中村隼人丈のお話や、それぞれ複数の愛猫を見送った話や、京都時代のお話など、たくさんお話しした。人に見られるのが恥ずかしいので、カフェのマダム時代にお客さん来てくれないと困るけれど、「お客さん来ませんように〜」と祈っていたと言うお話では大笑いをした。そのカフェにできる事なら行きたかったなあ。そこの主?であった賢い猫のみやこちゃんにも会いたかったな。みやこちゃんは鴨川べりの木の下で今も眠っている。私はそこをよく通るので、軽く挨拶をしていくのだ。



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ここに来る前、チラッと茶箱セット持参しようかな、、、と思ったのだが、自分の趣味を人に押し付けるのはご迷惑かも、、と遠慮した、、、、が、なんと嬉しいサプライズ!
京都で茶碗、茶筅、干菓子までまり子さんが調達してくださっていたのだ!



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茶箱を持ってこないことに未練があって、持参した上生菓子(和菓子屋のなさん)、お役に立ちました〜!(ちょっと数が足りなかった、、、)
ちなみに先日自分で食べたキーウィーの羊羹「kiki」、「檸檬爆弾(梶井基次郎)」「有りの実(梨)」である。



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そこで即席茶会を開かせてもらう。茶杓はホテル備付けのマドラー、建水はこれもホテルのアイスペール(#^.^#) どこでも茶会は楽しい♪ こんな心遣いをしていただけるとは本当に感謝である。これも長い付き合い、、、ですよね。



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みなさんにお点てした後は、少しだけ表千家でお茶を習われたというご子息に点てていただく。感謝して一服頂いた。お茶も柳桜園の濃茶をご用意くださっていたので、美味しかった事は言うまでもない。



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鴨川の眺めもすっかり夜に沈んだ頃お開きに。明日美山の方へ行かれると言うまり子さんと名残を惜しむ。お目にかかれてよかった!見つけてくださって、声をかけてくださって、本当にありがとうございます。




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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

>少し緊張したが、不思議なことに実際お目にかかると全然初めましての感じがしない

いや、こういうところが、姐御の懐の広さ深さだと思いますよ

私も、初めて御逢いした時(もう、結構前ですよね・・・)

私が微妙に距離間を測って会話しはじめると

リズム良く、少し距離間を詰めてくださったんで

話しやすくなった印象が、今でも在るんですよ^^

高兄様

あら?そうでしたか?
時にグイグイ押す、ぶしつけなおばさん話法でして、、、(汗)
あとでしゃべりすぎたと自己嫌悪におちいることも多いのです、はい。

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鍵コメ様

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