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2023-12

月のあれこれにちなむ夕ざり茶事 - 2020.09.13 Sun

今年の中秋の名月は10月1日だそうで、少し涼しくなった頃にゆっくり月見が出来るという良い年である。(旧暦カムバック!)


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先だって師匠の茶事が「月」がテーマだったので、ちょっとかぶりつつも月見の夕ざり茶事を、、とススキなども用意した。(うちのバックヤード)


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寄付の無双釘には舞妓ちゃんが8月(本来は旧暦8月なので9月ね)につけるススキの大簪。
虫籠は用意すれど中は空、、、、とおもいきや、、、



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待合の虫籠の方へ逃亡しておりました。
古帛紗は志村ふくみさんのお弟子さんのF子ちゃんの作品。


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網代に葦戸も今月いっぱい、今年最後の夏座敷。
そろそろ席入りの時間だ、、、と思ったとたん、、、



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ひゃ〜〜〜!
スコール級の大雨、雷まで鳴って、せっかく露地も整えたのに、、、
しかしここはどうしても露地を通っていただきたい、と、秘密の軒下コースを初めて使用して濡れずに席入りしていただいた。



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夕ざりは初座が花
先日長浜の季の雲さんで見つけた波佐見焼のコンプラ瓶を満を持して花器に。幕末に醤油をオランダに輸出するのに使われた瓶で「JAPANSCH ZOYA(日本の醤油)」と書いてある。(ちなみに日本酒はJAPANSCH ZAKY)
秋の花をいろいろ、李朝小盤にのせて。


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サフランで黄色くしたご飯を満月盛り〜
(裏千家ではNGやけど(^_^;)



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重陽の節句は少し過ぎたが、これも旧暦で行こう、菊花酒。



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9月のみ使える萩の煮物椀。今回は蓮根餅に。



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夏に山梨まで朝茶事にいったが、その時にこのラベル見てジャケ買いしたこのお酒、「都こんぶに合う日本酒」、受け狙いで、八寸で都こんぶもお出しした。どこがどう都こんぶにあうのかわからなかったが(^_^;美味しいし、お客様の笑いを引き出せたので大成功。



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後座は、半月を待つ歌「照りそはむ 影ぞまたるる山の端に 枝さしおほふ 月の桂は」(待っている月が半月なのは月に生えているという桂の大木が枝で半分かくしているからだよ)
そして、今回の力作(竹材屋さんの、、)竹の燈火。かぐや姫の風情で。
ちょっと背が高すぎて、うまいこと軸に光りがあたらなかったのがちょっと失敗。



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節のところにろうそくが立てられるようにしてもらった。



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良いところに青竹が入手できて、お値段もお手頃の竹材屋さんとご縁ができた。



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自立するように、というとこんな工夫があったのね。今度は自分でやってみよう。


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主菓子は今回みのり菓子さんにお願いした。近所の熊野神社近くのゲストハウス「月と」で金曜ランチをされてるご縁で。黒糖と生姜の味がきいた葛のお菓子、これも満月ですねえ。美味しかった(亭主2個食べる)


濃茶は今回も一人一碗で。平茶碗もそろそろオシマイなので、高麗の平茶碗もってるだけ出した。しかし、一人分の濃茶の練りにくい事よ。ダマがあったら(きっとあったわね)ゴメンナサイ。



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干菓子はいつも良い仕事をされる亀廣保さんの小芋と俵屋吉富さんの桔梗。
毎年9月にであうこの小芋は葉っぱがぺたんとならないように、裏に支えがついているという丁寧なお仕事で感動する。



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薄茶は茶箱の和敬でいこうと思ったのだが、いかに鉄瓶をつかわず柄杓を使い、しかも拝見までさせる(和敬は本来拝見なしの点前なのだ)荒技を使おうと、前日シミュレーションしてみたときの図。




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まあ、なんとかかんとか、かっこうはついたかな。
薄器は「皓月平中次」、黒柿の模様を東山にみたて、そこから登る満月を。蓋の裏はススキの原にいる兎。岩渕祐二さんに誂えて作ったもの。



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お客様からいただいた写真、こんな感じです。

釜はミニサイズではあるがちゃんと万代屋釜、小さいゆえに炭がおこりにくいのは往生した。今度から火窓をぱたぱた扇ぐ煎茶用の炉扇を用意したらいいね、とお客様からのご提案。あ、それいい!早速とりよせようかな(^_^;

どうにかこうにか一会終了、楽しい一座建立でありました。お客様あっての茶事やな〜とこの頃しみじみ思う。おつきあい、ありがとうございました。



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最後に恒例のこの子たち(陶俑)

月見れば ちぢに物こそ悲しけれ 我が身一つの秋にはあらねど (大江千里)

の百人一首の札でお見送りです。



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失礼いたします。

いつも素敵な記事を楽しみに拝読させていただいております。
「月見の夕ざりの茶事」お疲れさまでした。初入りの時の
大雨は天から神さまがまるでこの会を祝して降らせたような
気がしました。お客さま方みなさまいつまでも記憶に留められる
ことでしょうね。お茶事そのものは記事を読んで楽しく自分も
3客目あたりにまぜていただいたような気分でおります。

月の趣向というこで。竹の燭光、もしかしたらそういうことかと
今頃気づきました。蝋燭の明かりは優しいですね。

薄茶のお菓子、亀広保のものだそうで
いいなあと。芋名月ですものね。葉っぱも本当に可愛らしくて。

水指がいいですね。片口のようになっていて、さて何処のものか、
塗りの蓋がいい感じ。

楽しませていただきありがとうございました。

鍵コメ様

連続のお越し、ありがとうございました!
お茶はお客様あってのもの、というかご一緒に作り上げていく物、楽しい一会になりました。
私もまた勉強しますぅ〜(*^_^*)

怡庵様

いつもTLではお世話になっております、というかいつも楽しく拝見しております。
いろいろ過分なお言葉をいただき恐縮です。雨も天の配剤と思えば、、いや、やっぱり準備とか困るのももあって雨はイヤ〜(笑)苔だけはきれいなのと水うち不要はありがたいのですけれど。
竹はまたどこかで使い回しできないかと考え中。
水指は現代作家さんのもので伊賀の笹山芳人さん作の片口、蓋を木工の水野祐司さんに誂えてもらいました。この方口、時に焼物なんかを入れる懐石の器にもなります。

また今後とも、アチラ(TL)でもよろしくお願いします。(*^_^*)

しぇるさん、こんにちは

設えが仕立て、御庭、

素晴らしいですねぇ~

姐御の気合を感じますm(--)m

高兄様

茶事の準備=露地の準備なんですわ、労力的に、、、
ほんまに日々手を掛けているので、他はどうでも露地は誉められたい!


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