大覚寺大沢池観月の夕べ2020 - 2020.10.08 Thu
嵯峨大覚寺の中秋の名月観月会は毎年竜頭鷁首のお舟にのるのに行列が出来ると聞いた。人混みはいやだからいいやと、でかけたことはなかったのだが、今年はコロナのせいでネット予約でしかも抽選だそうだ。

まあ当たるわけないや〜としかも追加募集の時に申し込んだら意外にも当選してしまってはじめて観月会にでかけた。
大沢池につきだした池舞台には法要のための室礼がされている。1日にはきれいな中秋の名月が拝めただろうが、最終日の3日はあいにくの曇り空、月のかけらも見えないのはご愛敬。雨でないだけましよね。
この舞台では、昨年の8月末に宵弘法の法要を拝見した。地元の夏祭りっぽくてよかったが、この観月会も今年は人が少なくて余裕で近場で拝見できた。
聲明にお月さんにささげる蔓付きのお野菜を奉納。
蔓付きの芋や、豆は、月と現世をその蔓がつないでくれるという言い伝えがあるそうだ。日本最古の人工池=大沢池の水面に聲明が流れる。
祭壇のむこうを音もなく通り過ぎる鷁首舟
空海を大好きだった嵯峨天皇が、月を見るためだけにこしらえた大沢池、水鏡に写るのは心経宝塔である。そういえば2年前、嵯峨天皇の書かれた勅封般若心経の60年ぶりの戊戌御開封を拝見したなあ。
乗船まで時間があったので、大沢池周辺を散策、暗いので限られた場所だけだが。これも暗くて写真ではなにがなにやらだが、大沢池を音もなくすべっていく竜頭鷁首舟。
宝塔の前では時間待ちの方が三々五々、これくらいの人がいいね。
さて、乗る舟は鷁首のほうだ。
平安貴族の舟遊びさながら。
暗い大沢池にこぎだす。
簡単な解説はあるがほとんど静かで櫂がたてる水の音ばかり。
暗くてこれがぎりぎりの明るさでとれた蓮の群生地の中をいく舟である。
3年前にこの舟にのってお茶をするという舟遊び茶会をしたのが懐かしい。舟が蓮の葉の林を行くとき歓声が上がったものだ。あれは美しい景色だった。
参考までに写真をおいておく。明るいときはこんな感じなんだ。
舟からみた池舞台だけが明るい。
湖畔の茶室棟、望雲亭
ほんとうはこの春、桜の季節にここで舟遊び茶会アゲインの予定だったのにね、残念ながらコロナめ〜!
下船後は池をのぞむ五大堂の前の茶席へ。
月にウサギの誂え菓子でお茶をいただいた。
点て出しだけど。
竜頭の舟も写真におさめて帰ろう。
その時に厚い雲に隠れていた月の仄かな光りがちょっとだけ見えた様な見えなかったような、、、(^_^;
- 関連記事
-
- コロナ下の節分祭2021
- 大覚寺大沢池観月の夕べ2020
- 京の地蔵盆〜京都市歴史資料館
● COMMENT ●
高兄様
よしわるしですね。
思いつくままふらっと入る、、、というのも捨てがたいのですが。
今はどこも予約予約でちょっと息苦しい、、、
思いつくままふらっと入る、、、というのも捨てがたいのですが。
今はどこも予約予約でちょっと息苦しい、、、
トラックバック
http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1461-badb1b99
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
これからは、ネット事前予約の歳時、特別拝観も増えるでしょうね
そこまでしても行きたいという、本当に行きたい方が優先なんで
理に適っている気が、個人的にします
確実に観られるという安心感もありますしね^^