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2024-05

秋の三つの茶席 - 2020.11.05 Thu

秋の良い天気の一日、十三夜の日である。一日に3つもすてきな茶席にあたった記録


<その1>


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何度かお茶席に寄せてもらったことのあるベルギー・アントワープ出身の茶人ティアスさんが御所の西にとうとうお茶のお店をださはった。



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茶ノ実鶴園 The Tea Craneさんである。内装もとてもすてき。

ここは町家民家であったようで、二階には書院の広間があって、家庭画報で茶箱の記事を連載しているふくいひろこさん主催のお茶会がそこでひらかれた。


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広間のとなりの小座敷でウェルカムティーの菊花茶をいただく。茱萸袋を掛けて重陽の室礼。
広間の茶室は付け書院もある立派な部屋で、床にはやはりふくいさんのシンボルでもある茶籠を花入として使って、小菊をたくさん投げ入れておられてステキだった。



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お点前も僧形(お坊さんじゃないけど)の石州流男子が、ご自流では存在しない茶箱点前をされた。1時間前にふくいさんが指導したばかりと聞いたが、なかなかどうして、よどむことなく、変則的な点前をされる。木を刳ったラグビーボールのような茶箱が渋くてステキであった。組まれたチマチマしたお道具もめずらしく、ほんと、茶箱は楽しい、うれしい、かわいい。

十三夜の日ゆえ、お菓子は水に映った月をあらわした主菓子に、お月様に捧げる栗と豆。
すてきでした〜。


<その2>



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川口美術で市川孝さんの展示、となれば当然?市川さんの中国茶会もついてくる。これが楽しみで。庭の片庇で客二人だけという贅沢さ。


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今回は温石を用意して下さった。ほんと、ほかほかやさしい暖かさなのね。



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今回の展示で一番人気のこれ!「煮茶器」とでもいおうか、最近行かせてもらった長浜の季の雲さんでの茶席では黒いやつだったが、改良をかさね、白いのに。(残念ながら売り切れ〜)



DSC03535.jpeg



お湯を足しながら、クセの強くないお茶からだんだん強いお茶を投入して煮て、自分のタイミングで飲んでいく。時間を楽しむお茶だ。
最初は菊の花びらで生の菊花茶を、ついで三井寺の茶の木から作った半発酵茶を(これがまた香り高い)、ラプサンスーチョン紅茶、そして強いプーアル茶、最後に当帰の葉をいれる。
混ざっているはずなのに、新しく入れたお茶が一番表にでてくるのは不思議だ。当帰にいたっては、もうこれはスープだ。



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干し芋をあぶってお菓子にする。香ばしくておいしい。こうして火を囲んで飲んで食べてしゃべって過ごす時間を楽しむ。



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最後にキューブ状のプーアルを。
これは煮詰めればどんどん強く苦く、ほとんどお薬みたいになってくるのね。



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毎回茶席となると次々アイデアが湧いてきて、やっている最中にもアレンジしていろんな方向に発展させる達人である。抹茶の席にも生かせるが多々あるので、あれこれアイデアを盗ませてもらったりもする。

なんと1時間半もここで楽しんでしまって、気づいたらもうすっかり暗くなっているという釣瓶落としの秋の夜である。


<その3>

その川口美術からの帰りである。
SNSでどこかで見た景色のところで十三夜の酒盛りをしている茶友のSさんの投稿を発見、ちょっとまてよ、この景色はここのすぐそばだぞ、とすぐに発見!


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お友達とふたりで酒盛り中のところへ乱入!
じゃあってことでSさんご持参のお道具で即席茶会ができるところが茶人やな〜。



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東山の上には十三夜の月、
鴨川のほとりでは燈火の茶席
ああ、佳きかな、一日のおわり



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