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流儀の茶事 - 2020.11.16 Mon

おさそいいただいて業躰先生の茶事へ。もうがっつりがっつり流儀の茶事を久しぶりに堪能したよ。日ごろいい加減な無手勝流茶事になっているので、端整な茶事には色々思うところも多かった。


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寄付には能登半島の12月に行われる鵜祭にちなみ、謡曲「鵜祭」、その前に木の箱がおいてあって、なんだろ、これ?と思っていたが、このたび家元嗣子となられた丹心斎へ、現お家元の坐忘斎から一子相伝の奥伝などが入った箱を秘密裏に手渡されるのがならいなので、その箱のイメージでおかれたとか。


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待合には宗旦忌も近いことから宗旦狐、有名な「大方の世捨て人には心せよ、、、」の大綱和尚自身による遺詠。

密をさけるため、特にお立場上気を使われて懐石は広間にて。(咄々斎写し?)
お料理はお弟子さんでもある舞鶴の料理方さんが担当、日本海から蟹をおもちくださり、蟹味噌入りしんじょうはうれしい。さらに絶品が堀川牛蒡の中に鴨肉を詰めたやつは絶品!
お酒は呉春で京都四条派の呉春の家があった四条烏丸近く、呉春の名前のついたマンションがある、というお話しは面白かった。今度訪ねてみよう。
懐石をいただきながら見た窓の外の景色が紅葉した山で、これもまたうれしい。
お菓子は緑庵さんの紅白掻き分けきんとんに金粉。(このパターン、はやりなんだろうか?)

お客様の四割がお坊様で、それぞれ宗派が違って、袈裟や頭も違って、ただ「茶が数寄、好き」という一点のみ共通項というのが楽しかった(^∇^)


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美しい苔の育った露地に青竹になおした四つ目垣と枝折り戸、見上げれば大きな木の紅葉も美しい。
ここから如庵写しの本席に入る。如庵はご存知のとおり亭主と客が点前座の前にあるのぞき窓みたいなところからこんにちわ、と正対する形である。下地窓も多く、ここを通った光がやさしい。

玉舟宗璠の「教化別伝 不立文字 直指人心 見性成仏」達磨の四聖句。教化別伝・不立文字はお茶の奥伝でもよく言われる言葉だ。メモするな、心と体で覚えろ、、、みたいな(^_^;
南蛮玉簾の掛け花入れには小菊と桐の実と珍しい。この季節はツバキが一般的だが、ほんとうは菊の季節だと思う、とご亭主。うなづける。


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釜は二代寒雉の三猿釜。つまみと鐶付がそれぞれ見猿、言わ猿、聞か猿になっているのがおもしろいな〜と。
平たい塗の香合の蓋に「一曲両曲無人會 雨過夜塘秋水深 云々、、」(書いたの家元のひとりだが忘れた)(碧巌録)なかなか理解が追いつかない(@@;)

茶碗が濃茶と薄茶と各服であったので、ぎょうさん出るわ出るわで、ちょっと私のメモリではキャパオーバーで覚えられなかった。濃茶の主茶碗が斑唐津というのだけ。楽が多いわけでもなく、高麗ものが多いわけでもなく、全国まんべんなく、、ちょっと不思議なコレクションだったな。しかし薄茶の主茶碗が、淡々斎が斎号をもらって初めて手づくねした赤楽(底につぼつぼ紋あり)というのが、がっつり流儀でないとでてこないマニアックさだよね。

茶入が古瀬戸広沢手、薄器が大宗匠にしては地味、とおっしゃるお好みの山里棗。たしかに蓋の上に山と小男鹿の線描がとてもシンプル、蓋裏に紅葉葉。それにあわせたのか確か茶入の銘が初鹿とかではなかったか。

面白かったのは宗旦の茶杓に官休庵の家元が箱を書き、時代下って表千家家元が書き、裏千家に廻ってきたときに大宗匠がもうこれ以上箱いらんやろうの気持ちもこめてか「無用の用」と命名されていたのには笑った。ユーモアのセンスや。


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客は大勢いたにもかかわらず、たとえ水屋がいてもよどみなく進んでいく手腕はさすがである。
裏千家では下々のものである私にはちょっとだけ上の世界がどんなのか垣間見れたような気がする。お誘いに感謝でございます。








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