fc2ブログ
topimage

2024-02

池干しの広沢池を巡る - 2021.01.08 Fri



IMG_5371.jpeg


のんびりした嵯峨野の風景である。


IMG_5376.jpeg


歴史的景観保存地域なので、この景色はのどかだが、道の反対側は宅地開発が進行中で、昔日の面影はなくなってきた。

いつも水をたたえている広沢池、例年6月の光琳乾山忌茶会が行われる平安郷からその景色がよく見えるが、冬になるとその景色は一変する。池の水を抜いて池干しにはいり、そこは水鳥たちの絶好の餌場となるのだ。駐車できる場所もないので、いつも車窓からちらっと眺めるだけであったが、今年は大覚寺近くに車をとめて1km歩いてやってきたよ。



IMG_5381.jpeg


おお〜!見事に干上がっている。


IMG_5382.jpeg



干潟は取り残された小魚や、泥の中にいる虫などをねらってやってくる野鳥の天国になる。



IMG_5383.jpeg



岸近くの小屋は鯉揚あげの時の基地兼売り場となるらしい(何せ見たことない)が、この日は無人で絶好の餌場になるのかたくさんの水鳥がたむろっていた。



IMG_5388.jpeg


鯉揚げは、池の水を抜き始める12月初めに池の鯉を一ヶ所に集め、他フナやモロコ、エビなどといっしょに販売するという広沢池の風物詩なんだそうだ。(これも一度見てみたい)



IMG_5390.jpeg



鯉の集魚場にたむろする鳥たち。主に白鷺、アオサギ、カイツブリなど。そこでにわかバードウォッチャーになってみる。



IMG_5395.jpeg


白鷺の飛翔


IMG_5396.jpeg


同じく着水寸前
いや、美しいね。

広沢池の起源はこの地で農耕をひろめた渡来人・秦氏のため池といわれる。現在の広沢池は宇多天皇の孫にあたる寛朝僧正がこの地に遍照寺を建立したときに築堤したものである。(遍照寺は近くに場所を移し規模を縮小して現在もある)



IMG_5398.jpeg



調べてみたらこの寛朝僧正は関東の成田不動さんで有名な新勝寺の開山でもあるのね。きっかけは平将門の乱ということで、このあたりにも歴史を感じる。



IMG_5399.jpeg



池の畔では桜の花芽がすでにふくらんでいた。春の開花も見てみたいモノだ。



IMG_5400.jpeg



うち捨てられた感のある貸しボート。そういえば季候の良いときはボートもでてたな。



IMG_5406.jpeg



池の北東と北西には葦の群生があって、掲示板にこの日の翌日葦刈りを行います、と書かれていた。



IMG_5409.jpeg



ここ、普段は水の底を踏みしめる。



IMG_5411.jpeg



ふたたびバードウォッチング
これは鵜だろうか?野鳥の知識がなくてはがゆい。



IMG_5414.jpeg


IMG_5416.jpeg


IMG_5417.jpeg



哲学的思索にふける?白鷺(ほんとうは腹減ったとかしか考えてない、きっと)



IMG_5422.jpeg



IMG_5378.jpeg



池の南西に小さなお社があって、児神社、とある。先ほどの寛朝僧正に侍っていた侍童が僧正の入寂を悲しんで広沢池に身を投げたのをあわれんでお祀りしたという縁起が書かれていた。安産の御利益があるそうだが、もうカンケイナイので手だけ合わせる(^_^;



IMG_5423.jpeg



西側の道を北上すると池に突出した小島があって、橋で渡ることが出来る。遍照寺がまだ広大な境内を有していたとき、ここらに中島があったらしいがその後消滅、明治になって有志の力で再建されたものだそうだ。



IMG_5425.jpeg


ここには千手観音と弁財天が祀られているので観音島、弁天島とも。若い友人がここで月見をしながら一杯やるのが最高だ、と言っていたが、なるほどな〜。確かに東から登る月と池を同時に見ることができる。(これもいつかやってみたい)

そもそも広沢池は月見で古来有名な池だったわ。(大沢池もだけれど)

  写るとも月は思わず 写すとも水は想わぬ広沢の池 (後水尾天皇)


IMG_5426.jpeg



部分的に刈られた葦と湖底であったところに出来た新たな川、、、というか用水路から流れ込む水の流れ、、、この風景もなかなかいいなあ。

ちなみにここで初めてウグイスを見た!バードウォッチャーにしてカメラ撮影が趣味というおじさまに教えてもらった。メジロなんかにくらべるとかなり地味なので、教えてもらわないとわからない。たまにカワセミなども来ることもあるそうで、ますますここは鳥の天国だわ。



IMG_5436.jpeg



そのまま北上して西へ逸れ、大覚寺をめざして歩くのはこんなのどかな道である。


IMG_5439.jpeg



広沢池、御室街道、遍照寺の道しるべとともに文徳天皇陵墓のしるべも。現在文徳天皇の第一皇子ながら即位できず洛北で不遇の生涯を送った(伊勢物語にもでてくる)惟喬親王関係の本を読んでいるので、ちょっと食いついてみた(^_^;


IMG_5441.jpeg


1kmばかり歩くと大覚寺の多宝塔が見えてくる。このルートで来るのは初めて。


IMG_5442.jpeg


昨年秋、コロナ下でもなんとかできた観月舟遊びの大沢池もただいま池干し中であった。




関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1509-4de9cdbe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

江里佐代子・截金の世界〜美術館「えき」KYOTO «  | BLOG TOP |  » 年に一度のお茶のおけいこ

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (15)
茶の湯 (412)
茶事(亭主) (86)
茶事(客) (179)
茶会(亭主) (18)
煎茶 (10)
京のグルメ&カフェ (96)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (111)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2024 (3)
京都めぐり2023 (33)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (15)
美術館・博物館 (146)
奈良散歩 (131)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (61)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2024 (1)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (12)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (14)
中国茶 (49)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (2)
御所朝茶 (4)
熊野三山巡り (2)
有田2022 (1)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (6)
信州旅行2023 (2)
京都モダン建築 (3)
春日若宮おん祭2023 (3)
春日若宮おん祭2022 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR