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2017-06

嵐の中の化野念仏寺・千灯供養 2013 - 2013.08.25 Sun

嵐電嵐山の駅に降り立ったとき、夜のとばりはすっかり降りて、、、、だけじゃなくって!嵐の洗礼。

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(嵐電嵐山駅のイルミネーション)

稲妻は嵐山の上に走るわ、大粒の雨は降るわ、これはどうしたものか。
でもせっかくここまで来た上は進まねばなるまい。幸い用意しておいたレインコートと傘がある。(長靴はない!)渡月橋と反対側、嵯峨野の方へ進むも、そちら方面に行く(ものずきな)人はいない。三々五々帰り道の人にあうのに勇気づけられて進む。


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嵯峨野清涼寺の壁に沿って、道しるべともなる行灯が。
ほっと安心するなあ。あとはこの行灯をたどって歩いて行くだけでよい。目指すは化野(あだしの)念仏寺。


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地域の人たちがそれぞれ工夫を凝らして絵を描いた、行灯の道をたどる。千灯供養の期間だけ、参拝の人たちを迎える愛宕古道道灯し。人は歩いていないけれど暗い夜道で灯りがどれほど頼りになるのかよくわかった。


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ああ、それにしてもえらい雨だ。稲妻もときどき天を昼間のように照らして走るが、雷鳴は遠い。まだ大丈夫。(多分。こええよ〜)


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化野は、東の鳥辺野(京都市東山区の清水寺南あたり)、北の蓮台野(千本釈迦堂あたり)、紫野(大徳寺あたり)とともに西の化野とよばれる風葬の地。(だいたい「野」がつく地名はほとんど昔墓場だったとか)


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とりわけ嵯峨野の化野のあたりは明治頃まで死骸がごろごろころがっていた土地なんだそうだ。(名前だけでも「化野」って十分コワイ) 死者の供養のためまつられた石仏が、まつられては風化し、土に埋もれ、散乱していたのを明治中期に念仏寺境内に集めた。この無縁仏たちに毎年8月23日24日、地蔵盆の夕刻にろうそくをお供えする。それが千灯供養。


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学生時代に来たときには、長い田んぼの中の道を歩いて行った記憶があるのだが、もうあたりはすっかり宅地化しているのには驚く。おかげで雨の夜でも田んぼの真ん中を歩くこわさはないので助かった。


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やっとたどりついた、化野念仏寺。ほっと一息。でもこの雨でろうそくの火は消えてしまったかも、、、

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日ごろの行いの良きをもって(←どの口が言うか!)このころには少し小降りになる。消えたろうそくを、お寺の方がまた丁寧につけなおしてはる。


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だからだんだんまた明るくなってきた。


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入り口でろうそくをもらって、西院(さい)の河原(野仏が集められているところ)で思い思いの野仏さんにお灯明を。


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ろうそくは昔ながらのハゼの和ろうそくだから、きれいに燃焼する。

もしかしたら、先祖の先祖のそのまたご先祖さんと、つながっているかもしれないね。母方のご先祖さんは京都だし。そっと手をあわせる。


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境内には読経の声がずっとながれているが、聞くともなしに聞いていると、この世に生まれることなく、光を見ることなく逝った子たちに手向けるお経のようだ。境内には水子地蔵もあるのだが、小さな野仏は幼子の姿を連想させるからなのかな。


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いつもはたくさんの方がお参りされるのだろうが、この雷雨のおかげで(こわかったけど)ゆっくりしみじみお参りできた。帰る頃には再び雨脚がはげしくなってろうそくがまた消えてきたので、私はよほど日ごろの行いが良、、、(やめとこ^_^;)

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       野仏と 語らう如き 火影かな    しぇる



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● COMMENT ●

ご苦労様でございました<m(__)m>
千灯供養には行ったことがないのですが、ひどい雷雨の中では念仏寺までの道程も大変でしたでしょう?
小さな子供を連想させる物もあって、悲しい気持ちになることもあるけど、こんなに周りにたくさんの人がいたら、きっと淋しくはないですね。
遠くから、心の中に蝋燭を灯して、手を合わせたいと思います。

こまち様

雷鳴にとちゅうで引き返そうかと思いましたが、進んで正解でした。人も少なくてほんとうに供養らしいよい風情でした。近所の子たちがじいちゃん、ばあちゃんに手をひかれてきているのもいいな。きっと大人になってもわすれない情景となることでしょう。こまち様も来年あたりいかが?ごいっしょなどできればうれしいです。


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