下鴨K美術さんのお庭で半・野点 - 2021.05.08 Sat
下鴨のK美術さんのお庭の片隅で、ささやかな茶席を。

季節の花が美しいこの庭は、、、
なんと高野川(賀茂川と出町で合流して鴨川になる)に面しているのだ。
(設営中)
すわっているだけで心地良い風の吹くこの片庇で(腰掛待合であったと思われるが、あるじはこう呼んでいらっしゃる)本日一席2〜3人の小さな茶会を。
第一回さつき工人展と銘打って、女性ばかりの陶人、木工人15人の作品が並ぶ今回の企画展に添えて、一日限りのミニ茶席である。いや、今回の展示はすごいわ。15人ものそれぞれ違うテイストの作品が並び、見応えあった。
さて、茶席完成。
御茶碗は5月末に没後10年展を控える全日根さんの御茶碗ばかりをお借りした。風炉は李朝火鉢の小さい方を持参。
この茶器、土本久美子(御主人の訓寛さん作陶に絵付け)さんの作品であるが、彼女のインスタの予告画像を見て、すぐにKさんにメールして「これ使います!取り置きして下さい!」と厚かましくもお願いしたもの。土本夫妻の作品にはじめて出会ったのもここであったが、あれから気に入ってしまってフォローしている。
三島のような高麗青磁のような、大好きなもののエッセンスがつまっている。
こちらは高麗もの写しがすてきな伊藤明美さんの陶板。以前、一目見たときからこれは茶巾置!と思ったもの。時節柄紙茶巾を使用。
お菓子はKさんとアイデアを出し合っておちついた、御菓子丸さんの定番「鉱物の実」と新しい「ほころび」。前者は爽やか柑橘風味、後者は口の中でほろっとほころびるので、この名前なんだなと思う。双子のお子さんを育てながら菓子職人としてもがんばる御菓子丸さんに初めてであったのもここだったな。
これは最終席にわざわざ駆け込んでくれた茶友さんからいただいた画像。(写真抜群に上手い!)
お客さんは少人数にしぼったので、のんびりゆっくりお話しができた。
K美術さんが繋いでくれたギャラリーの方、お花を生け込む方、陶人のお一人の作品と同じくらいユニークな方、お目にかかるのは久しぶりの方ばかりで、とてもうれしかった。
また、大学の若い遠い後輩、李朝家具を探しにこられたご夫婦、以前K美術でいっしょにお茶した方、某甘味処の奥様、色々お話しをお聞きして、情報もあれこれキャッチ。
それにしても、ここに来られる方はいろんな面で見識や美意識が高いなあと思う。さすがや。
こうしてたまに釜をかけさせていただけることに感謝である。またかゆいところに手が届くスーパー水屋のO様にも深く感謝いたします。
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