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2023-09

お気に入りを自慢する?会〜玉手箱の会 - 2021.06.05 Sat



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ランチやら会合やら時々お世話になっている町家サロン・ゲストハウス「月と」さんにて、秘密?の会合を計画。


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月とさんと、某美術系雑誌に京都迷店案内も書かれている編集者Uさんと、「骨董」を語り愛でる会をしたいね、と画策、とりあえず一度やってみようと試験的に一回目を開催。


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ロケーションとしては、骨董古美術、お宝にかこまれた最高の雰囲気、初回はほとんど顔見知りの5人さんだけであったが、なかなかおもしろい会になった。新しい鉱脈?になりそうな予感。



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まずはおとなりの裕くらさんのご飯を、月とさんとこに代々つたわる家紋入りのお重に詰めてもらったものを食す。


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この町家には日本伝統文化を凝縮したようなお宝がほんとうに一杯ある。小さい頃からそれらになじんでいたはずなのに、ほとんど東京で育った彼女にはその価値や意味が最初全然わからなかったとおっしゃる。
そういえば、ここで宝船研究会をさせてもらったときにも、節分に寺社で授与される宝船図(かなり貴重な廃版になったものも)をたくさん貼った屏風を、これなにかしら?とおっしゃったことから始まったのだった。


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あやうく処分しかけたお宝も多々あって、今ではそれを次世代へつないでいこうと積極的に活動されている月とさんである。今日もお祖母様が残された着物をお召しになって。


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会はまずU様の「体験的骨董閑話」というご自身の骨董収拾体験失敗あれこれ談から。
「最初に買った物がその人の本質的なものを著している」とか、
「西洋人には美は作る物であったが、日本人にはそこにある暮らし、祈り、そのものであった」、
「骨董と古美術はちがう」、「箱書きは信じない」というお話しから、ご自身がスペシャリストであるところの「民藝」は骨董ではない(つまるところ民藝とは物を通した「思想」である)、という深いお話しまで、さすがプロ!とうなるお話しを聞けた。
(言い尽くされた感あって、次回からどうしよう(^_^;とも思ったり、、、)

おもわず苦笑いしたのが「数寄者とはとにかく数を集めるので周囲を辟易させる」(思い当たる節々)


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話のとちゅうで月とさんに「京都珈琲学部」オリジナル珈琲「夜の青空」「朔」の2種のコーヒーをだしていただいた。

月とさん自身はまだお若いが、さらに若い人たちの応援もされているのだ。コロナでキャンパスライフを半ば失って気持ちの折れている(場所柄近い)京大生たちが、彼女のアドバイスや支援で、ここでいろんなイベントをして交流の場になっているが「珈琲学部」もその一つ。

さて、いよいよ最後にそれぞれが持参した「お宝」披露会。



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これはお宝ではあるが、みんなでいただける美味しい琥珀のお菓子。
そう、茶会でもお世話になった瑠璃菓さんがご持参くださったもの。
これはライチーの生琥珀でまさにお宝、食べる宝石である。



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とても琥珀の仲間とおもえない不思議な食感の胡桃琥珀に、レモン風味の乾燥泡雪寒はパリパリっと食べる。


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裕くらさんのお弁当に琥珀のお菓子にコーヒー、口も宝物、である。


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お気に入りを自慢する会のはずだが、私は初回なに出していいかわからず、とりあえず、なんでこんなもの買っちゃったかな〜の伊万里を持参。水滴である。ヨーロッパアンティークのマスタードスプーンをつけて、これで水を硯にいれる仕様にしたが、やっぱりおでん食べるときの辛子入れがぴったりかもね。


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はい、これが皆様思い入れのお宝です。それを手に入れたいきさつとか、どれだけ大切に思っているかの語り付きで拝見。
なるほど、、、、確かに、、、その人の本質的なものを表してるわ。(こわい〜〜)

というわけで、また2回目もやりましょうと約束してお開きに。






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