fc2ブログ
topimage

2023-10

宇治興聖寺2021 - 2021.06.09 Wed



IMG_9404.jpeg


三室戸寺からそのまま宇治川へ。
今日も宇治川は流れが速い。鴨川のチンタラした(^_^;流れにくらべたら、きりっとしている。


IMG_9393.jpeg


喜撰橋のたもとには鵜飼い船の船宿が並ぶが、今はコロナで鵜飼いも行われていない。


IMG_9397.jpeg


橋の近く、鵜飼いに使われる人工孵化の鵜(ウッティー)と捕獲された野生の鵜が別々のケージに入っていた。見た目の差はないし、どちらも水に潜るのが習性のようだが、人工孵化の方は縄がなくても逃げないんだそうだ。


IMG_9392.jpeg


喜撰橋を渡る。梅雨とは思えぬ良い天気。
喜撰の由来は、世を宇治山と人はいふなりの喜撰法師と、お茶の等級の喜撰をかけたのだろう。
右手の浮島十三重塔は西大寺の叡尊(儲茶のヒト)が寄進した重文である。(江戸時代に流されてのちに発掘再建された)


IMG_9406.jpeg


めざすのは興聖寺。臨済が多い京都にあってめずらしい曹洞宗のしかも最初にできた禅寺である。
宇治川を背にゆるい坂道をのぼる参道は琴坂と称する。


IMG_9407_202106030854237be.jpeg


宋からかえったばかりの道元が作ったせいか、ちょっと大陸風の山門。
ちなみに最初は伏見深草にあったが、叡山の弾圧にて廃絶、江戸時代に朝日茶園のあった現在の場所に再建されたという。ここかあ、宇治七名茶園の一つの朝日があったのは!


IMG_9408_20210603085421c4d.jpeg


「曹洞宗興聖寺専門僧堂」

ここは今でも禅宗の道場であるので、若い修行僧の方々が全国からこられて、作務をされる姿をお見かけする。なんと希望すれば一般の人も長期参禅者として受け入れて下さるのだそうだ。


IMG_9309.jpeg


おや、前来た時はなかった参拝券(御朱印も!)の自販機が。時代やねえ。コロナによるところもあるのだろう。(前は玄関で声をかけてから拝観していた)



IMG_9310.jpeg


この日は30℃を越えるか?と思われるような夏日だったが、ず〜っと炎天下で作務をされていた修行中のお坊さま。頭が下がる。お疲れさまです。


IMG_9411.jpeg


下足を脱ぐところは昔の小学校の木造校舎みたいでなにやらノスタルジック。


IMG_9412.jpeg


玄関はいったところにある厨は現役。古いお寺の天井の高い厨って惹かれるなあ。


IMG_9413.jpeg


食事の時間などをしらせる雲板と、、


399DE388-8C5F-4883-9AED-42A47C4ECBE5.jpeg


それと並んで元気よく、元気玉、、、じゃなくて(^_^;煩悩玉を吐き出す魚板。
禅宗のお寺ならではだが、どことなくユーモラスで好きだな。


IMG_9418.jpeg


昨今はコロナ対策で手水を使えなくしているところが多く、そのかわりに、と花手水にしているところが多い。これは紫陽花とツツジ。お坊さんが毎日作っているところを想像したら、なんだかほほえましい。


IMG_9421.jpeg


触って願い事を、という大型木魚にも「抗ウイルス、抗菌」(^_^;

毎日の作務で掃除が行き届いているので、廊下には塵一つなく、抗菌抗ウイルスコーティングより、こちらの方が大切。


IMG_9423.jpeg


開山堂

中庭をかこんでぐるっと書院や法堂、方丈、を巡る。どこも人影がなく静かで穏やかだ。


IMG_9315_20210603085433db3.jpeg


ここが僧堂、座禅道場である。

只管打坐

ただただ一心に坐禅を組む、道元の教えである。


IMG_9427.jpeg


一般の人も、参禅といっしょに正法眼蔵の講座を聞くことができるそうだ。
(大学の時一応読んだが全然記憶にない、、、)


IMG_9314.jpeg


坐禅の時間を計るのは、かつては香一炷であっただろうに、現代はデジタル!


IMG_9425_2021060308535149f.jpeg


掃除の行き届いた僧院でぼ〜っとひなたぼっこするのも心地良いものだ。これも悟りへの道???の一つであろうか。(これといってなにも目的なく時間を過ごす方が、今から坐禅します!と意図するより、悟りに近づけるんだそうだ)


IMG_9410_20210603085420935.jpeg


衆寮(修行僧がそれぞれの日常生活をおくる場所)のそばにある花手水は、また格別華やかで、厳しい空気の漂う禅寺の中のオアシスになっているような気がする。


IMG_9436.jpeg


登ってきた琴坂をゆっくり下る。


IMG_9437.jpeg



門の向こうはもう宇治川だ。


IMG_9391_20210603085432bbb.jpeg


喜撰橋にもどると、なぜか近寄ってもびくともせず、あたりを睥睨するアオサギさまがいらしたわ。



関連記事

● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

梅雨の中休みも、良いのですが

日中の夏日

結構、暑さ厳しいですね

1ヵ月後は、どうなってるだろうと・・・怖いですが^^;

炎天下のお散歩、どうぞ、お気をつけくださいね

高兄様

梅雨は一体どこへ行ってしまったんでしょうねえ、、、(遠い目)
炎天下で熱中症なんてことにならぬよう、自重します。(もう若くないんだ、、)
昨年意外と7月は涼しかったので、7月すごしやすくならないかな、、、と期待。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1587-bb77e264
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

茶入と茶碗・「大正名器鑑」の世界〜根津美術館 «  | BLOG TOP |  » 花菖蒲の勧修寺〜紫陽花の三室戸寺2021

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (14)
茶の湯 (385)
茶事(亭主) (82)
茶事(客) (172)
茶会(亭主) (17)
煎茶 (9)
京のグルメ&カフェ (94)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (108)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2023 (29)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (14)
美術館・博物館 (138)
奈良散歩 (129)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (60)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (10)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (13)
中国茶 (48)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (1)
御所朝茶 (4)
有田2022 (1)
熊野三山巡り (2)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (3)
信州旅行2023 (2)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR