水の貴船を行く2021 - 2021.06.26 Sat
先だっての茶事に貴船の御神水を使うべく、前日久しぶりに貴船神社へ。

(横向き座席のパノラマカーだが、一番見所の紅葉のトンネルはまだ復旧していない)
なんともう数年ぶりになる。3年前の台風被害で、市原より向こう(市原〜貴船口〜鞍馬)が復旧していない状態が現在も続いている叡山電鉄。市原から京都バスで貴船口、貴船口から貴船神社と乗り継ぎで行くのは初めてだから少なくとも3年ぶり。
(車でいけば楽ではあるのだが、あの道、離合がたいへんでいやなの)
着いた〜!
水の貴船、温度と湿度が全然違う。
我が家ではもう終わったユキノシタが今盛りを迎えている。
学生時代は鞍馬寺奥の院からよく貴船神社までのトレイルを踏破したものだ。府外の友人が来ると、鞍馬寺に案内がてらこの山道を歩かせて、閉口されたっけ。
水の神様、高龗神(たかおかみのかみ)を祀る貴船神社は豊富な山の水に恵まれ賀茂川の源流、まさに水の神社なのだ。どこにいてもじわじわ水がにじみ出してくるような感じがある。
毎年7月7日は水まつり、裏千家献茶祭に添釜もあるのだが、コロナで昨年も今年も中止。
ちなみに右下の黒馬と白馬は、日照りの時には白馬を、長雨の時には黒馬を献上したという逸話による(絵馬の走りとも)
豊富な山の水でここならでのお楽しみがある。右上の人がなにを水に浸しているのかというと、、、
水占みくじ
水につけると文字が浮き出てくるというもの。(今回の茶事のお土産にお客様のぶんもゲット)
さて、こんこんとわきでる御神水、ポリタンクでもらいに来る人もあるが、車でないのでそれはちょっと無理。
神社で500円で買えるプラ容器に冷たい水を詰めてもちかえる。ほんと冷たくて、手ぬぐいでくるんで鞄の中へ。茶事の準備のミッション終了。
せっかくだから歩いて10〜15分の奥宮まで。
右手に次々と現れる川床に目をうばわれながら。
コロナの影響か、完全に閉まっている店もあれば。売り家になってしまった店もあって、席数を限っているせいかちょっと閑散としてさびしい。
玉依姫(どこにでもでてくる玉依姫、固有名詞ではない)が黃色の舟に乗って、淀川から鴨川と遡って水神を祀る場所と決めたのが、この奥宮。よって黄船→貴船とか。本来ここに本宮があったのだが平安時代に流出、現在の場所に移転し、ここを奥宮としたそうだ。
その貴船が岩に封入されているのが御舟型石と言い伝える。
なににせよ白鳳時代にすでに遷宮の記録があるので、かなり古い古いお宮なのだ。
しかし、この圧倒的な緑は水と山の霊気のたまものか。
ここにもユキノシタがたくさん。水を好む植物。
そしてまたまたせっかくだから、と言い訳しつつ、川床でお昼ご飯。
水は冷たく、じっとしていると肌寒くなるくらいである。なるほどやっぱり貴船は京都の奥座敷だわ。町にもどったときの暑さにびっくりした。
水の神 います社に詣ずれば その名にし負う 水の貴船は (腰折れ一首)
- 関連記事
-
- もみじの小路でカフェラテ
- 水の貴船を行く2021
- 宇治興聖寺2021
● COMMENT ●
トラックバック
http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1596-a8eef441
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)