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2024-02

瑜伽山園地〜旧山口家南都別邸庭園 - 2021.07.09 Fri



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大好きな飛火野あたりの景色、鹿も換毛期が終わってつやつやの毛並みにもどった。

奈良の高畑あたりの歴史を書いた本を読んでいて、ずっと謎だった鷺池(奈良ホテルの近く)の南側の土塀の正体がわかった。ずっと荒れ果てた感じの築地塀であったが、奈良県に平成17年に移管され、放置されたままだったが一昨年から整備復元が開始、昨年より公開されているとのことだった。



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行ってみてビックリ!!
あの崩れた感じがよい築地塀がきれいになくなって、新しい壁ができているではないか!
なんとカフェやレストラン、ホテル棟もある施設になっていたとは!
(それはそれで奈良観光のためとはいえ、奈良よお前もか、、、と、かなりショック、、、、)



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気をとりなおして、整備修復された瑜伽山園地「旧山口氏南都別邸庭園」(ゆうがやまえんち)へ。
ちなみに門がしまっているのはあくまで鹿よけのため。
庭園部分は無料で入れるというのはうれしい。


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まず目には入る建物は数寄屋造り、広間の茶室もあるらしい。

さて、この土地、前述の本によれば、もともとは興福寺の院家のひとつ、松林家の屋敷だったとか。松林家廃絶後、明治44年にかの有名な芦屋の滴翠美術館を作った実業家、4代目山口吉郎兵衛の弟、謙四郎の所有となった。戦後国有地となり奈良県に移管されてからは前述のとおり。



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長きにわたる放置ののち、発掘調査で庭園遺構が見つかり、価値のあるものと判断され、修復整備されたのである。

かつてここに足を運んだのは、高畑サロンのメンバー、志賀直哉、武者小路実篤、野村得庵、などなど。


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山口家の当主、兄の滴翠(吉郎兵衛)は茶人として有名であるが、謙四郎もかなりのコレクターであり、茶人であった。よって小間の茶室もあるのである。

「䕪庵(たくあん)」
四畳半の茶室で、なんと!けっこうリーズナブルなお値段で借りて茶会をすることもできるそうだ!


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残念ながら中は見ることができなかったが、躙り口もあり、


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蹲居周辺はよいのだが、蹲居自体はもうちょっと改善の余地あり。(新しいモノを置いただけみたい)


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この石塔は、ここが興福寺塔頭であったころの名残か。
向こうに腰掛け待合いもあるではないか。


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むむむ、、、この腰掛け待合は、、、


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正客と相伴客をわける割腰掛石、薮ノ内・燕庵にあるやつ、そうか滴翠も薮ノ内だったっぽいものな(道具などから推察)


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腰掛け待合いからの眺めもよし。
忠実に再現してあるのね。新しいから木の香りがとても心地良い。


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そしてなんと!砂雪隠まであるの!(砂雪隠は飾りで実用でないトイレ。実用は下腹雪隠で外露地に)
いや、これは感激だわ。


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雨樋からの雨受けに棕櫚縄が使われているのはオリジナルもこうだったのか???


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庭に目を転じれば、滝の石組みなど、発掘されたそのままらしい。


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この灯籠も興福寺由来っぽい。

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それから近代数寄者が大好きだった巨石もちゃんとある。
(野村碧雲荘、太閤庵、北村四君子苑など巨石のオンパレード)



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大きな木や、竹林は整備される前からあったような記憶がある。


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竹林もかなり整備されて、間伐採もされているようだ。
この先に隈研吾設計のホテル(富裕層ねらい)があるのだ。


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建物、庭園は文句なく整備されているが、できればあの築地塀は残してほしかったなあ、、、


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隣接した処にレストラン棟が。その名も「滴翠」


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ここも隈研吾というから入って見た。


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それぞれが個室になっていて、庭園を見ながらランチもいただける。


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七夕の糸巻ききんとんをいただいた。どこの和菓子か聴くの忘れたが、とっても美味しかったよ。


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さて、お向かいの鷺池へ。


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久々に見る浮御堂である。


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もう貸しボートも復活しているらしい。
奈良はコロナでも通常運転っぽくていいわ〜。ほっとする。


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駅へ向かう道、興福寺の南側で、ここを根城にしているアイドル猫?<コロッケ>に初めて遭遇する。


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興福寺のお坊さんのTLにいつも登場するにゃんこで、奈良クラスター(コロナじゃないよ)の間では人気者だが、実物はけっこう大きい堂々たる猫さんだった。


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〆はもちろん、ことのまあかりで削氷(けずりひ)
きれいなブルーの<鸕野讚良(持統天皇)>で(*^_^*)



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