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2017-11

夜坐体験〜東福寺塔頭・毘沙門堂勝林寺 - 2013.09.17 Tue

京都に移住前から願っていた移住してからしたいこと数々ある中で、いまだ果たせていないのが定期的に参禅すること、であります。茶道は基本精神を禅宗に依っているし、茶の湯をするその精神的バックボーンを禅宗にもとめるなら、参禅は避けて通れないと思うので。


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(東福寺塔頭退耕庵の上に十一夜の月)


その点京都はたくさんの坐禅会があるのはありがたいことです。、、、、が、、、、たいていは日曜日の早朝ですので、日曜日の朝寝がなにより貴重な(要するに早起きできない)勤め人としてはなかなかきびしくて、、、(いいわけいいわけいいわけいいわけ、、、、)


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(もうすぐ仲秋の名月ですね)


別に悟りをひらこうとか、己をみつめようとか、雑念を消そうとか、そういうのではないのです。曹洞宗でいうところの「只管打坐(しかんたざ)」ただただ座る。その果てに結果として見えてくるものがあるかもしれない。一生ないかもしれない。でも、ただただ座る。


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東福寺(臨済宗)塔頭の勝林寺で夜坐体験があったので、行ってみよう。


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勝林寺は東福寺の北側に位置するところから、北の守護たる毘沙門天になぞらえ「毘沙門堂」とも。ムカデの印は百足が毘沙門天の使い番だという説から。本堂は五摂家筆頭近衛家の大玄関を移築したものとか。


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まずはご住職から坐禅の組み方について御指導を受けます。

学生時代、心茶会(別名坐禅とお掃除倶楽部←ウソです)で坐禅はさんざんやったので結跏趺坐なんてかるいもんよ、と思ったら、、、、なんと!膝関節の経年変化で(>_<)ゞ、、、、痛くてできません。半跏趺坐で許してもらおう。それに若い頃なんともなかった背筋をのばす姿勢がちょっとツライ。背筋力も衰えているようです。


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手は法界定印(大日如来の手、瞑想の形)にして円相を作る。初心者向きには数息観(心の中でひと〜つ、ふた〜つと数を数えながら呼吸して精神を集中させる)。目は半眼で1mほど先を見る。(目を閉じちゃうと寝てしまったり、かえって雑念がわいてくるので)


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夜坐はいいですね。灯明のあかりだけなので、自然と意識が自分へむいてくる。雑念がまたひとつうかんでは消えうかんでは消え、、、、でもそれが自分だし。雑念がうかんでもそれにとらわれず、流れゆく車窓の景色のようにやりすごしなさい、という御指導。
数息観は苦手なので、邪道だと思うけれど庭で鳴く虫の音に意識を集中させてみる。う〜ん、やっぱり雑念ばかり浮かんでは消える。

三方を広い庭にとりかこまれた開放的なあるお寺の本堂で座っていて、ふと自分が庭と一体化したような気がした経験が一度だけありますが、あれは気持ちよかった。でも一度きり。

只管打坐、只管打坐。(ここは臨済のお寺だけれど^_^; )

警策(臨済ではけいさく、曹洞ではきょうさく)をかかげて音もなく道場を廻るご住職。希望者は合掌して打たれることを所望。
学生の時、導師は上回生でしたので、たまにへたくそが打つとただ痛いだけでした。入浴時背中を見たらバッテンのアザができていたりして。


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休憩をはさんで合計30分座ったあとは、お抹茶をいただき、通常は秘仏として公開されていないご本尊、平安時代の伝・定朝作、毘沙門天立像をおがませていただいた。夜のとばりが下りてのちの灯明だけでてらされた毘沙門天様は上品ながらすごく迫力があります。踏んづけられた邪鬼の無念そうな顔もまた印象的。
脇侍は毘沙門天の妻とされる吉祥天と、ふたりの御子とされる善膩師童子。


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定期的にはいまだ無理としても、また機会があったら座りたい、、と思いつつ帰路につきました。ああ、お外真っ暗。広大な東福寺境内を夜歩くのは貴重な体験ながら、、、ちょっとこわかった…>_<…



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● COMMENT ●

座禅とは素晴らしいです!

私も以前間違って両足院で座禅を組む事になり 逃げる逃げられず 
ですが気持ちのいい時を過ごしました。
それ以来 辛い事は人に任せたい性格で 参禅しておりません。
夜の座禅だときっと私はうっかり眠ると思います。

日常 狭い範囲をウロウロし あっという間に一日が終わります。
もっとゆっくりした時を過ごしたい。

ひいらぎ様

世間ちゅうもんをなんもしらんかった若造のころと、世の中のあれこれ良いことも悪いことも知っちゃった今と、座っててかわるところあるのかな〜と思ったけれど、進歩ない。あまりかわらん。ただ坐禅に求めるものが若い頃はなんも考えてないのでなかった。今はある。それだけの違いだけれど大きい、、、ような気がする。

座禅はやってみたいと思っています。
でも、早朝が多いし、宿から離れているとなかなか行かれなくて^^;
自分と向き合うってどんなものなのか経験してみたいです。
夜のお寺って、恐そうですよね。
京都へ行くと、人が一緒でない限り、外へは出たことがありません(笑)

こまち様

夜のお寺って好きです。ぼんやり玄関の鶴首電灯がともっているのをみるとなんだかとても懐かしい気持ちになります。でも、ひとりはやっぱりこわいですね〜。お寺に住んではるひとはどうなんでしょう。やっぱり夜は外にでないのかな。
昼間に希望に合わせて予約で個別で坐禅指導してくれるところもあります。(勝林寺もそう)いつか機会がありましたらいちど試されては?


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