長月の未在 - 2021.09.17 Fri
円山公園から大谷本廟の方へ東にのぼるあたり、9ヶ月ぶりの未在さんである。
予約したのが昨年12月、これでも早いほうだと思う。
室礼は重陽、菊の節句にて。
香合は菊の焼物、吊り下げられているのは虫籠である。
そして茱萸嚢
料理の写真はNGなので備忘録代わりに記していきます(記憶力にやや難がありますが)。
本来18時一斉スタートなのだが、コロナ下のこともあり17時スタート、お酒も最初のお杯だけであとはワイン風ブドウジュースというのがちょっと残念である。
いつも量が私には多くて、かなり苦しいので最初から「少なめ」をお願い。(普通の胃袋サイズの方には少なめがおすすめよ)
茶事にならって、待合でくみ出しの香煎をいただき、最初は折敷に四つ椀で飯と汁を。
杯で菊花酒をいただくと菊づくしの焼き物の向付の梨とブドウの白和えに手をつける。この前の茶事では同じ梨・ブドウで酢の物にしたが、白和えもありだな。
煮物椀は今年お初の松茸!しかもまるごと一本!
それに上にこぼれ萩的に小豆をちらしたスッポン豆腐。スダチの輪切りやらなにやら、未在さんは食材の種類の多さも定評があるので、たくさんはいっているが、全部は覚えられない!
小さな杯にはいった銀杏の素揚げの揚げたてをつまみ、ああ、ここで日本酒が飲めたらな〜とかなわぬ願い(^_^;
そして名物、赤身の魚と白身の魚を別々の器、削り氷の上に豪華にのせたお造り。それぞれに多種の薬味やタレ3種付きである。イカの縁側の胡麻よごしなんて初めて。特製ポン酢につけて食べるのが一番好き。
焼き物は牛肉のたたき、これも上にいろいろ乗っていて、蜂蜜を使ったソースをお好みでつけていただく。付け合わせのマイクロキュウリが一見ミニミニスイカみたいでかわいかった。ここは珍しい食材を知る場所でもある。
そばちょこ風の器にはいるのは底に焼き茄子ピュレ(これ香ばしくておいしい)、ウニ、その上に万願寺唐辛子のピュレ。こんなものまでピュレになるとは。
それから豪華な八寸盛り、下に秋の草花をちりばめて。これがお皿によって違うのだ。ツレの皿には秋の青い草の実や菊の葉、葛、私のには萩の花。
乗っているのは親指大のスダチ寿司やイクラ、コハダともずくの酢の物、その他覚えきれない、ちまちま10品くらいのっていたであろうか。
炊き合わせは穴子と冬瓜、木胡椒(胡椒の葉っぱの佃煮みたいなの)、いつもこのあたりでもうお腹いっぱい、降参になるのだが、量少なめなのでまだ余裕。
それから酢の物三種盛り
蟹、琵琶湖の鱒、鮑、、、という豪華版。これも付け合わせがこっていたが内容忘れた、、。
一口大のご飯の上に青菜、これに茶事と同じように、湯桶で焦がしとお湯を注いでいただく。香物もこれだけでお腹一杯になるんちゃう?というくらいたくさん。
ここでお抹茶をそれぞれにご主人の石原さんが一碗ずつ点ててくださる。私は菊の絵の茶碗にて。
お菓子は丹波栗、白あんの茶巾しぼり、そして大納言小豆の粒あん。
これで終わりと思ってはイケナイ。
まだフルーツとシャーベットがあるのよ。
フルーツ盛り合わせも一体何種類入っているのだろう、ブドウ、イチゴ、ドラゴンフルーツまで入ってて、上にのっているハーブの葉っぱはしがむと、なんと!甘〜い!ほのかな甘さでなくて真剣に・甘い。これは甘味料になるステビア、こんな葉っぱだったのか。
さすがに最後のマスクメロンのシャーベットは辞退した。
お腹限界。でもいつもは120%一杯になって苦しいのだが、今回は105%くらいかな(^_^;
だから楽。
さて、次回の予約を、、、と思ったらやっぱり来年の12月以降なんだって!1年以上先〜。
それまで、元気で頑張らなくちゃと励みになる。
帰りは提灯でお見送りしてくださる。
今回も目と口と知識で楽しめたお料理の数々でした。また来年。
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