梨木神社〜萩祭り2021はなし - 2021.09.23 Thu

寺町通りを丸太町から上がると道路脇にはびっしり萩の花、、、といってもこちらは雑草扱いのヌスビトハギだが、それなりにきれい。
9月の萩祭りには茶席もでるはずの梨木神社、ご多分にもれず今年は神事のみでなにもおこなわれず寂しい限り。それにしても見るたびに複雑な思いになる一の鳥居と二の鳥居の間に無粋にも立つマンション、、、
気を取り直して二ノ鳥居くぐる。
萩はまだちょっと早い感じだ。
社務所に続く通路の萩。
ここの神社はしりあいの先生がかつて茶道教室をひらいていたし、年末には除夜釜もかかるので、なんとなくなじみがある。
毎年萩祭りの時には境内の萩の花にびっしりと参拝客の歌の短冊がつけられるのだが、今年は寂しいことにぱらぱら。
茶人さんたちには有名な梨木神社の名水、染の井。
何度かお水をもらいに来たが、夕方以降は閉められてしまうのは残念。
今日は容器を持参しなかったので、手に受けて一口。大きなペットボトル6本ご持参の方もおられた。ここはひっきりなしに名水汲みの人が来る。
もひとつ有名な染井のそばに立つ桂の木。
葉っぱがハート型なので、縁結びに人気があるそうだ。
本殿に向かうと居合い抜きされる方々が。
例年なら、ここでいろんな芸能が披露されるのだが、今年はないと思っていたが、お身内だけでされていた。
本殿の白萩
梨木神社は新しく、明治18年の創建、ご祭神がこれまた近代、幕末明治維新の人である三条実萬(さねつむ)、その子・実美(さねとみ)。実美は特に七卿落ち(1863)をした方というユニークな神社である。
寺とちがって檀家をもたず、新しい神社とて維持するためには冒頭の土地貸しでマンションができるという羽目になったもよう。複雑、、、、(下鴨神社もしかり)
しかし、萩の花はほんっと地味〜な花だな。遠くから見ると葉っぱしか見えない。でもそこがゆかしく、秋の花だなと思う。
秋といへば 空すむ月を契りおきて 光まちとる萩の下露 (定家)
「萩の宮」といわれるだけはある。
このあたりは藤原北家の隆盛の基となった良房の屋敷があった場所ともいう。
白萩がこぼれているのを見て、そういえば和菓子の「こぼれ萩」もそろそろ出る頃だなあと思いつつ萩の宮をあとにする。
そのまま北上して出町柳の萩の寺・常林寺へも行って見る。
ここはこぢんまりで、梨木神社と比べるべくもないが、人が多く行き交う出町柳からすっと入れる便利がいい。
こちらも見頃
そのまま鴨川へでる。
鴨川土手にも彼岸花は咲く。
そろそろ鴨川でお茶したいなあと思ったが、やっぱりまだ暑い、、、😩
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