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2024-05

初代諏訪蘇山没後百年記念・妙心寺大雄院〜仏師樋口尚鴻展・嵯峨野 - 2021.10.14 Thu

日中は暑いが秋もそろそろ深まる頃、アートの鑑賞にぴったりの季節、二つの展示会におでかけ。


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妙心寺は学生時代から好きなお寺のひとつである。境内にたくさんの塔頭が散在してひとつの村みたいになっている。その間を縫う道は江戸時代にタイムスリップしたみたいで、実際時代劇の舞台によくなっている。



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イベントや特別公開で何回かお邪魔したことのある塔頭、大雄院(だいおういん)。柴田昰真の襖絵が有名。近年その是真が描いた、皇居千種の間花の丸大天井の絵(焼失)を、残された下絵を元にこちらの襖絵として再現されたよし、これも見所↓


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今回こちらでご当代(4代)諏訪蘇山からご案内いただき、「初代諏訪蘇山没後百年記念展」を見に。
中では蘇山さん、姉上の宗哲さんが案内をされていた。


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諏訪家というと青磁、と思うが初代はさにあらず、すごく多彩な焼き物を作っておられてびっくりした。幕末のもとはといえば加賀藩士だったそうで、これもびっくり。


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中には楽茶碗のような茶碗もあったり、どう見ても古伊万里の九谷手としか見えないような器も。さらにその多才ぶりに舌をまくのが漆芸もされていたこと、余技だからお金はとらなかったというが、素人のレベルなんかはるかに超えている。螺鈿の香合が模様違いで10個あったが、どうみても中国伝来にしかみえない。倶利の堆朱もすてきだった。



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なぜ大雄院かというと、ここが初代蘇山の作品をたくさん所蔵しておられるので、展示も大雄院所蔵と諏訪家所蔵のものであった。
蘇山さんが教えてくださった、亡くなる直前の最後の作品というのが戌香合、赤絵で彩色されたかわいらしいものであった。


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大雄院の景色も楽しめる。


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ちなみに数年前行ったときに撮った写真もこのアングルだった(^_^;



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最後の展示コーナーでこれもびっくり。諏訪家につたわる初代から三代が作ったおびただしい焼き物の石膏型、これを長年調査されているのだが、経年劣化がひどく、将来に残すためにいろいろな手法を考えた末、京都工繊大のDーLabの協力の下3Dプリンターを利用した新たな石膏型を作ることに成功。最近の3Dプリンターの威力はよく知っているからね、すごいわ、寸分たがわぬコピーが残せる。現代テクノロジーの勝利やね!



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ところ変わってここは嵯峨野大覚寺に近い民家である。


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まわりは嵯峨野らしい風景が広がる。もう稲刈りも終わったようだ。



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こちらで仏師・樋口尚鴻さんと木工作家・太田浩二さんの二人展。いままで西翁院や玉林院で拝見していたが、ここはまわりの雰囲気も古民家を改修された建物もすごくいい。二階の窓からは遠く比叡山もみえるのね。
樋口さんの作品で一番多いのがかわいい小さなお地蔵様、手のひらサイズ。ちょうど上の大雄院のお地蔵様にも雰囲気が似ている。それぞれ違うポーズをしていて、かわいくて、癒やされる。
材によって(桜、桂、檜、翌檜など)堅さが違うので、刃物の入れ方がよく見ると違うのも比べるとおもしろい。
一番気に入ったのは、縁側の天井からぶら下がっている空飛ぶお地蔵様、いや、飛天か。小鳥が飛ぶとき、羽根を閉じて流線型でグライドする格好と同じで思わずにっこりしてしまった。



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そして外にでると、柿の実もみのる嵯峨野の秋!




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