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2024-05

時代祭にかえて〜衣装特別公開・平安神宮 - 2021.10.21 Thu



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今年もあの華やかな絵巻っぽい時代祭行列は行われないらしい。縮小版で境内内だけでおこなわれると立て看には書いてあった。


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その代わりなのか、時代祭の装束が無料で公開されている。(〜24日まで)
(ちなみに22日、本来の行列当日は神苑無料解放される)


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実は時代祭は歴史が浅すぎて、あまりそそられないのでしっかり見たことはないのだが、あの装束がまじまじと見られるとあって、行ってみた。

おお!なかなかすてきだ。
この装束が当時のものを正確に復元したものかはわからないが、着倒れの京都の名に恥じない作り込み様で、昔の装束に興味がある者としては、息がかかるくらい間近でガン見。



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清少納言の衣装、当然平安時代の襲である。五つ衣のグラデーションが美しい。


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驚いたのは「板引き」が忠実に再現されていたこと。唐衣の襟の部分だが、この光沢を帯びたつやつやの部分は、板引きといって、漆の板に貼り付けて糊をつけ、パリパリにする技法。ここまで再現ということは全体的にクオリティー高そう。



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大和絵でみる十二単の裳ってわかりにくいのだが、これなんよね。こんなのを引きずって歩いてたわけだ。襲と唐衣だけで十分美しいのにこれって必要?といつも思う。


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裳そのものは美しい。技術的にも手間がかかってるなあ。


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時代はかなり下って皇女和宮の近世宮中衣装。実用性が勝って唐衣がずいぶん短くなっている。髪も下げ髪ではなくおすべらかしで動きやすくなっている。



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でもやっぱり裳はあるんだな。


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しかしこの五色の飾り紐、帯の刺繍、これもお見事。


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これは出雲阿国、想像の域を出ないがきっとこんな傾いた衣装だったのだろう。帯がユニーク。腰にぶら下げた飾り物が、現代の若者が腰にじゃらじゃら鍵やらスマホやらぶら下げた姿に通っておもしろい(^_^;


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静御前
この水干の袖がどうなっているのかずっと疑問であったが、後ろに回ってみることができ、長年の疑問が解けた。



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この紗の透け感がすてき。


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こちらは平安時代の市中に住む貴族の娘の普段着(袿姿?)ってこんな感じだったのかと納得の紀貫之の娘。
かの「勅なればいともかしこし鶯の、、、」の歌を詠んだ鶯宿梅の逸話で有名。


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巴御前
この天冠のような兜のようなかぶり物が美しい。菩薩の天冠のようでもある。能の「巴」がかぶるのは烏帽子だが。



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百済王明信(桓武帝宮中女官)
一番興味深かったのがやはり天平装束(平安初期)、先だって平城京跡公園の女舞女楽でもたっぷり見せてもらったが、今一番関心がある。染めも織りもやはりすばらしい。やっぱり領巾(ひれ)はひきずるのね。裳と同じく機能的でなく装飾的。



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上着が裳の中にちゃんとしまいこまれているのを知りたかった。

せいぜい時代劇の衣装程度と思っていてごめんなさい。さすが京都やわ、どこにだしても恥ずかしくないホンモノの衣装を作ってはったわ。職人さん万歳!






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