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2024-05

與衆愛玩・畠山記念館の名品〜京都国立博物館 - 2021.10.27 Wed


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こちら2年前に茶会で訪れた東京・白金台畠山記念館の茶庭。広い庭園に茶席が点在しており、こぢんまりとしながらも茶の湯クラスタにはたまらん所蔵品の美術館であった。(品川駅で畠山美術館とタクシーに行き先を告げたら、どこですか?それ?と聞かれたショックを思い出すわ)

2年前から改修のため閉館しており、当分行くことができないなあと思っていたら、いらっしゃいました!京都に!


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畠山の名品が京都国立博物館に!

記念館がそのまま引っ越してきたような内容に、頭も心も飽和状態、足は棒に、、。なのに最後に最重量級の茶事道具の展示の爆弾が!願わくはこれを冒頭に持ってきてほしかった、、、。



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というわけで?茶の湯に限らぬ即翁のコレクションを年代別に追った展示になっている。益田鈍翁ら近代数寄者と茶の道をつきすすんだのは後半生になってからなので、最後になっちゃったのか。

それにしても守備範囲の広さよ。
即翁が生まれ育った金沢は宝生流の能楽がさかんで、彼もたしなみ、その美意識の支柱になったという。(そういえば、野村徳庵も能楽好きだったわね)
室町〜江戸時代、加賀前田家に伝承した能面や能衣装の展示はすばらしかった。特に装束には私もとても興味がある。紗の長絹なんかいつかアレンジして着られないかと妄想している。紫の撫子団扇文様の長絹、あれよかったなあ。
装束はでかすぎてナンだが、一本ほしい!と萌えるのが鬘帯と腰帯。細長いはちまき状の布にみやびな古典意匠が刺繍してあって、おもわずガラスにへばりつきそうになった。


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そして茶道具の名品の数々、某茶道雑誌の今月号の特集にもでていた、柿の蔕茶碗「毘沙門堂」。
柿の蔕といえばくすんで渋々なイメージだが、畠山のは自然釉がかかっているのかつやが結構あると感じた。

鈍翁の「柿の蔕披露茶会」への礼状に、自分が隠居した身ゆえ入手をあきらめたのは失敗だった、くやし〜という思いがにじみ出ている。のちに「毘沙門堂」の一行を書いてよこにちょろちょろっと<毘沙門堂ひとつが老いの思い出に くやしと思うふもおもしろの世や>と狂歌を書いている。当時の近代数寄者のつながりは面白いなあ。そしてうらやましい。



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これは数年前に畠山へ行ったときのポスターで、これに載っている伊賀花入「からたち」もでていた。

そして最後半のコーナー!圧巻の茶事道具組!
即翁の古稀自祝茶事と翠庵茶室披の茶事道具である。もうこれでもか!と名品揃いで、一番最初にここのコーナー見れば良かった!
懐石道具がまたいいのだ。喜三郎の塗り物もあるし、油屋肩衝+本歌若狭盆、光悦赤楽「雪峯」、長治郎「早船」、井戸「細川」、熊川、絵高麗、(畠山で見て感激した)火間のある粉引「松平」、遠州の茶杓「青苔」(伊勢物語)、桃山の黄瀬戸の向付、教科書にでているようなものがあまりにも多すぎて。

一番心引かれたのは石杯である。
古備前の徳利にそえてだされたであろう石杯は、青織部、三島、刷毛目、青磁、オランダである。茶事の時、石杯をあれこれ出したり、選んだりするのが好きなので、こんなラインナップ、できたらいいな〜と垂涎の思いなのである。



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これは後期も行くかな。

そして早くも来春の予定が最澄様だって!



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