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2023-09

修二会2022〜開白上堂(3/1深夜) - 2022.03.02 Wed



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さて深夜1時ごろ宿を出発。


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いや〜だれも歩いとらんわ〜こわいわ〜きゃ〜(ウソ)(^_^;


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二月堂まで歩くこと20分、我ながらよう歩くわ。


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3月1日0時開白、いよいよ修二会本行がはじまる。


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参籠所の周辺はコロナゆえ立ち入りが制限されているが湯屋の前にはもう他にも聴聞の方がこられていた。


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食堂の中では、かすかにしか声が聞こえないので定かではないが、和上が八斎戒を一条ずつ読み上げては「よく保つや否や」とたずね、練行衆が「よく保つ よく保つ よく保つ」という有名な問答をしているのだろうなと想像するのみ。

そして一斉に食堂から出てきてそれぞれの房に帰り、上堂の準備にはいる。


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登廊の下では駈供、仲間が松明を持って開白上堂に供える。
この最初の上堂では、お松明ではなくこの小さな松明で一斉に上堂される。


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1:40ごろ「ただ今上堂!ただ今上堂!」の声が響き渡る。


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しんしん冷える早春の夜に松明とともに練行衆が登廊を登っていく。なんという美しい景色!


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先に10人の練行衆が上堂され、差懸(さしかけ・修二会用の下駄)に履き替えてドンドンドンドンと高らかに沓音をたてて、最後に上堂される童司を待つのである。その音がそろったりそろわなかったり微妙にずれているところがまたいい。司到着とともに一斉に内陣になだれ込むのだそうだ。(見られないけど)

↓ というので、その差懸の音を是非聞いてほしい。






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しばらくガタガタと堂内を駆け回ったり法要の準備をしたりの沓音が聞こえる。(聴聞できず扉は閉まったままなので想像するしかない)


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それまで灯りのついていたお堂であるが、、、


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2:15 二月堂内外の灯りが全部消える。
献灯の蝋燭の明かりのみ。ああ、今まさに一徳火(堂童子が切り出す火で行法の間すべての灯明の元になる火)が切り出されているのだろうな、とこれも想像のみ。

2;30ごろ開白法要のお経の声が漏れ聞こえてくる。しんしん寒い中ではあるが局で聴聞できないかわりに扉の外で耳をかたむける。五体投地の音も聞こえる。
もう今年は聞けないとおもっていた大好きな「散華」が聞こえてきて感激する。

、、、光明熾盛 摧滅三界魔波旬抜 除苦悩観世音普現 一切大神力、、、

脳内で華籠を持った練行衆たちがぐるぐる須弥壇の前を行進する姿を描く。


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深夜の法要とて3時過ぎには終了、四職の偉いさんが先に下堂され、


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しばらくして皆さんの下堂を見送る。
これから方々参籠所でお休みになられる。長い行はまだ始まったばかりだ。


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私もホテルに帰って寝る。


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翌朝ふたたび二月堂に来て見ると湯屋の前、仏餉屋の前、食堂の前、思い思いの場所で童子さんたちがお松明を作ってはった。


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興味深いのでしばし観察。


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ほほう、前回見たくつわ蔓をこのように巻き付けていくのだな。そこに杉葉やへぎ板がくわわってあのお松明になるのね。


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二月堂真下の興成社はなにやら呪術的なことになっている。


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ちらっとのぞく参籠所
時折白い紙衣姿の練行衆のお姿もみられる。


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今年も無事満行を迎えられますように。



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