修二会2022〜8日目・初夜上堂 - 2022.03.09 Wed
今年は2日2回、お松明を見ようと思う。堂内の聴聞ができないのがほんとうに残念だ。
8日は深夜に小観音様(生き仏といわれる絶対秘仏)が出御され下七日のご本尊になる。(上七日のご本尊は大観音様)
一度ご出御の日に局で聴聞したが、南都楽所さんの雅楽の音色とともに出座されるのだ。

今年もお松明拝見は人数を制限している。出入り口も決まっていて、あっちは立ち入り禁止、こっちもダメと規制の激しいこと。そして18時でもまだ竹の柵の中へはいれるくらいすかすかである。例年はもうこの時間、人がぎっちりなのに。
拝見1日目はいつもとちょっと場所を変えて、あえて柵の中へ入らず、お堂全体が見える場所で拝むことに。
お松明の燃えさしを拾うために侵入する人があとをたたないので、前日の燃えさしを四月堂の前で段ボール箱にいれてくれている。お持ち帰り自由だ。ああ、この焦げた杉の匂い!たまらんわ。(いくら美しい映像を見てもこの匂いだけは再現できない)
遠方に登廊を登る三時の案内(あない)の小さな松明、初夜上堂を告げる。そしてゆっくり一本目のお松明が登ってくる。上堂する練行衆の足下を照らす灯りだ。
北の角に姿を現したお松明。この頃に内陣に飛び込む練行衆の差懸の音がたからかに響く。これは離れていてもけっこう聞こえる。
北の角で盛大に火の粉を振りまいて、、、
南の角に走る。
いつもかぶりつきで真下からみているから、見えなかったけれど、ここからは松明をかかえる童子さんの姿が見えるのね。
南の角
ここでも童子さんの顔まで見える。
ちなみに以上は望遠レンズさまさまで、本来はこれだけ離れている。南北にお松明がそろった状態で一枚撮りたかった。
数日後また来るけれど、そのときはこの火の粉を盛大にあびようと思う。無病息災、無病息災。
そして10本のお松明が上がり初夜の行が始まる。(ちなみに一番若い処世界さんは準備のため、先だって上堂しているので10本なのである)
お堂に上がるのにも順番に行列、、で、ちょっとがやがやにぎやかすぎる。扉に耳をつけても中の音は聞こえない。残念だなあ。1日深夜の開白上堂の時に扉越しに聞けたのはほんまによかった。
これから深夜までにおよぶ行、折り返し地点まできた。この日はとても暖かくほとんど四月のよう。
蝋燭を献じる。
今年はことさらいろんなことを祈りながら手を合わせる。
欄干にはお松明の白い灰やら煤やら。
階段をおりたところに修二会の期間中、24時間ずっとお堂の中継をしているにこにこ動画のカメラ、これか!?(お世話になってます)
参籠所の前のお松明用竹置き場で、さだまさしを発見!
毎年3本奉納されているのだとか。ずばり「修二会」というタイトルの歌があったりなにかと奈良とご縁のある方だからなあ。
裏参道から帰る道すがら三日月。満行の頃には満月に近くなっているのだろう。
本日のいただきもの。
焦げた杉の良い香りがする。
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