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2023-10

新薬師寺修二会〜お松明2022 - 2022.04.12 Tue


二月堂、花会式ときて、いよいよ大和の国の修二会もこれでおしまい、新薬師寺の修二会こと、お松明。今年はよく奈良へ日参できたわ。


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夕刻、新薬師寺に到着、すでに最前列はカメラおじさん、おばさんで埋まっていた。ふだんはあまり観光客のいない(アクセスにやや難あるため)境内にこれだけの人が集まっているとは!


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このポスターは戦後のやつの復刻版って感じだな。二月堂の厳粛な宗教行事というより、地域のイベントという感じで、前者も好きだが、こういうのも好き。



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境内にある八重桜が満開。


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19時からの法要に僧侶を先導するお松明がきれいにならんでいた。


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こちらは最後の和上のための籠松明。
新薬師寺は現在東大寺管轄なので、二月堂でも活躍されたお坊さんや、松明をかつぐ童子さんが勤められる。だから法要も「散華」など二月堂で聞き慣れた声明など聞けてうれしい。


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17時からの法要は中で聴聞できる。ここではお坊さんと聴聞者の距離がとても近い。

私の中では「蜘蛛の巣もたまにはってる国宝」としてインプットされている国宝・十二神将、これ大好きなのだが、この日ばかりはたくさんのお灯明に照らされてなにやら生き生きとして見える。


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19時
お松明の種火となる火がつけられる。


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そして閉まっていたお堂の扉が開けられると灯明に照らされた荘厳な世界が。ここもお薬師さんだから浄瑠璃浄土だ。


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上堂を待つお坊さん達。


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松明に点火


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ゆっくりと動き出す松明、その後にお坊さん


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前列で見ているとこちらも熱〜っ!と思うくらいの熱で、抱えている童子さんはどれほど熱いのかお察しする。髪の毛が焼けそうで、ほとんどの方が手で顔を覆って火をよけてはった。


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こんな至近距離でお松明が見られるとは!
二月堂のお松明も近くでみたらきっとこんな感じなんだろうな。


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お堂の前でお坊さんは本堂へ一礼、本堂の向こう側から入堂される。


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そして次のお松明


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目の前に八重桜がぶら下がっているのが撮影に邪魔になるかと思ったが、意外と良い感じ(^_^;


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なんでこんなに火は恐ろしくてかつ魅力的なのだろう。こんなに贅沢にお松明を使いまくるのは奈良ではの景色だと思うのだが。


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こちらも火消し要員が大活躍、特にお坊さんが踏む道はきれいに消火しておかないと。


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お松明が10本続き、最後の大きい籠松明(二月堂では3月12日のみ)、実はこれも東大寺寄進の松明なんだそうだ。


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ひときわ大きい籠松明を担ぐのはやはり東大寺の童子さん。

ではこれの動画をどうぞ。
(ちなみに人の声をひろっていますが、私ではありません、念のため)





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11人そろったところで法要始まる。外から堂内を拝見できる機会はこの時しかないのではなかろうか。荘厳なそして美しい景色だ。見守るのは(今日は蜘蛛の巣はってない)十二神将たち。


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法要の間は堂内へ入ることもできて、しばし聴聞させてもらっていると、あ、聞き慣れたフレーズ!二月堂で唱えられる「神名帳」ではないか!
13700余の神々を勧請する。ゆっくり始まり途中すごい速読になって、だいみょうじんだいみょうじん、、としか聞こえないパートも。ここでも拝聴できるとは。
ちなみに神名帳のトップの神様が金峯山大菩薩、すなわちこの前吉野で拝んだところの蔵王権現って知ってた?


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法要はまだまだ続くが、そろそろ遅くなったのでおいとまを。八重桜を見上げたら三日月が美しかった。うましうるわし奈良の夜、しかも桜の宵をすごせるとはなんと幸せなことだろう。なにより無病息災がありがたく、これからも、とお薬師さんに伏し願う。



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