五事式茶事2022 - 2022.04.25 Mon

いつも花月の自主稽古をさせてもらっているKさんのお宅で、お茶友さんたちと五事式の茶事を。五事式はほんと何年ぶりだろう。道具やなにからなにまで準備がとてもたいへんな茶事を開いてくださったKさんに感謝。
ちなみにこちらのお宅の茶室・露地はうちと同じ大工さん、庭師さんの手になります(*^_^*)
五事式は七事式の総集編、花月・且坐・廻り炭・茶カブキ・一二三・員茶の中から5つを選んで行う物、息の合ったベテラン同士でないとこなせないのだ。とはいえ、われわれは年齢的には大ベテランだが、技量には色々アヤシイところもあって(^_^;それなりにああでもないこうでもない、と迷いっぱなし。ただ5人集まればそれぞれの得意分野を補い合えるのでなんとか。
一番の難物は(私が苦手なだけか)廻り炭である。一番ややこしい亭主役をKさんがやってくださったので、助かった。1時間ばかり燃やした炭を巴半田に上げて、燃えかすと灰をあげて、種火を灰に埋め込み、香も埋め込む。そして5人順番に炭を好き好きについではあげ、ついではあげ、最後に種火を掘り起こして亭主が炭をつぐ。今回埋み火が十分復活して見事に火が熾った。ご名炭!
懐石は三友居の大将がおでましで、水屋で作ってくれた物。美味しくないはずがない。
そういえば10年以上前、初めてうちで茶事をしたときも三友居さんにお願いしたなあ、、遠い昔。結局自分で作る羽目になっているが。
食材や調理法など参考になることがたくさん。今回この透明なシート=板わらびというのを初めて知って早速うちでも使ってみようかと。
主菓子はKさんの個人的お祝いもかねて紅白薯蕷(老松製)
後座は且坐で。
花は花寄せ形式で、五人それぞれ5つの花器に花をいれる。これもご準備たいへんだっただろうなあ。花も、花器も。
香を焚いて聞香をし、それから濃茶である。
ご自分のお祝いと言うことで、Kさんのすごく気合いの入ったお茶碗がでてきましたよ〜。お家元に次々と箱書きを頼まれているので、そのノウハウや逸話やなどで皆で盛り上がる。私は楽茶碗、箱書き頼む前に楽さんとこで振り落とされてそれっきりだなあ(^_^;(黒歴史)
薄茶は員茶方式で。十種香札の絵がなんの花かわからんとか騒ぎながらなんとか完遂、でも迷うこと多々あり。花月百辺朧月とはよく言ったものだ。
最後に亭主のKさんをおこがましながら採点する一二三之式。
月の一がベストで平札の二がワーストというお遊び、これも何をいれるかむつかしい(^_^;
ベテランさんばかりなので迷いつつも無事お開き。ああでもないこうでもない、とにぎやかに騒ぎながらが楽しい茶事であった。それにしてもほんっとにご準備たいへん。お片付けも大変、だからあまりされる人は居ない中、こうして開いてくださったことに感謝しかない。
最後に炉中拝見がどうしてもしたくて釜を上げて見せてもらった。見事に胴炭まで燃え尽きている。この景色、いいなあ。炭をさわっているとなんだか心が落ち着くので、だれか炭火セラピーとか考えつかないのかななどと思ってしまうのである。
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