fc2ブログ
topimage

2024-02

熊野三山弾丸巡り(後編)ちょっとだけ熊野古道〜熊野那智大社 - 2022.05.13 Fri

2日目はなんちゃって熊野古道ウォーク。本当は是が一番の目的。


DSC04791.jpeg


新宮から大門坂へ。ここから約1.2kmの古道を歩いて熊野那智大社をめざす。これが熊野古道一番の初心者もしくは観光客向けコース。(中辺路・なかへち=田辺から熊野三山〜のごくごく一部)


DSC04793.jpeg


ご当地の偉人といえばやはり南方熊楠(男前よ(*^_^*))、彼が3年間滞在して那智の植物研究をしたという大阪屋旅館も跡だけ残っている。廃仏毀釈の嵐にさらされた熊野三山の神社林を文字通り命を懸けて守り抜いた異能の博物学者をしのぶ。


DSC04797.jpeg


熊野古道の入り口にもなっている夫婦杉のトンネルをとおりぬけ、、、


DSC04796.jpeg


ひたすら歩きにくい石の道を歩く。


DSC04800.jpeg


中辺路には、鎌倉時代に急増した九十九王子という神社が散在したそうで、参詣者の祈りの場となっていたそうだがそれ以降は衰退、地名と碑のみが残るが、ここは中辺路最後の王子である多富気王子(たふけおうじ)跡。ここまで来て参拝者は長い道のりを振り返りつつこの旅も終わりに近いことを知ったのだろう。

ちなみに王子とは御子神、あるいは熊野権現の分身とも。うちの近くに熊野若王子神社があるが、若王子の意味がやっとわかったわ。


DSC04803.jpeg


山の気に包まれて、これでもかという大木が何本もはえている。


DSC04811.jpeg


石段はまだまだ続くが、それほど急というわけではなく、景色を楽しみながらゆっくりのぼれば、しんどさは大文字山ほどでもない。


DSC04812.jpeg


平安時代の壺装束のレンタルがあって、市女笠に垂衣姿で登る人もいるというが、今回は那智大社で約1名のみお見かけした。


DSC04815.jpeg


石の割れ目に生えるシダ。こういうのも楽しみながら。


DSC04816.jpeg


途中にどれだけ来たかの標識もあり。


DSC04819.jpeg


もうまもなく那智大社という手前にお茶屋・空心庵さんがあって、僧侶でもあるご主人とTL友なのでお目にかかりたかったが、反対に京都のお寺に出張中とのことで残念。


DSC04822.jpeg


ここにはかつてあまたの上皇、法皇が熊野参詣のたびに宿泊した実方院があった場所。現在は大社が経営する宿坊になっているそうだ。


DSC04823.jpeg


やっと到着!熊野三山最後の熊野那智大社


DSC04826.jpeg


主祭神は難しい名前だが、平たく言うと、伊弉冉(イザナミノミコト)である。ここは境内より、、、


DSC04829.jpeg


もう、周りが絶景なのである。新緑の山の中!


DSC04834.jpeg


やっぱり院や女院が何回もいきたくなるような場所だわ。この景色を見ながらベンチに座れば涼やかな風、鳥の声、、、ああ、昼寝したい。


DSC04831.jpeg


ここにも八咫烏。
宝物館にも入ってみたら、レプリカとは言え、後鳥羽上皇の熊野懐紙(国宝)があったり、定家の「熊野御幸記(後鳥羽上皇にお供した)」(国宝)のコピーがあったり、出土した渡来物?の青磁器や、根来の瓶子、平安時代の経筒などもあったりして結構楽しめた。


DSC04837.jpeg


境内に立つ樹齢850年(鎌倉時代からあった?!)の大樟は中に洞があって、通り抜けられるようになっている。


IMG_0122.jpeg


洞の中から外を見た景色。

ついで那智大社から下りたところ、那智の滝の飛滝神社への途中にある青岸渡寺へ。


DSC04842.jpeg


お寺さんの花手水は生花で彩られ美しい。


DSC04846.jpeg


神社はお社を遙拝するのみであっさりしているが、お寺はその仏像や荘厳を見ることができるので、やっぱりこっちの方が好きだな、私は。


DSC04847.jpeg


開白は熊野大社と同じくらい昔で判然としないらしいが、廃仏毀釈の波をもろにうけて、復興されたのが明治年間だという。それにしても廃仏毀釈って、中共の文化大革命と同じくらい文化・歴史を殺すことだったのだなと思う。よく全国各地のお寺が生き残ってくれたこと!


IMG_0126_20220506221147fc2.jpeg


勝浦や那智で一番たくさん広告を見る、、という那智黒(飴)、すっかり洗脳されてしまって黒飴ソフトを滝を見に行く前に食べちゃったよ。黒糖味でうまし。


DSC04850.jpeg


ああ、見えてきた見えてきた、那智の滝。
やっとここまで来ることができた。


DSC04864.jpeg


この滝をご神体とする飛滝神社の鳥居も見える。


DSC04882.jpeg


上の方は三筋に分かれている。写真では見えにくいが(ほとんど見えないが(^_^;)落下口の真上に注連縄が張ってあり、毎年新しい物に替えるそうだが、こりゃ命がけだな。


DSC04892.jpeg


落下する水は風を起こし、霧をおこし、そのスピードはカメラのSモードでも水滴が捕らえられない。


DSC04900.jpeg


 末ちさく落ちゆく那智の大滝のそのすゑつ方に湧ける霧雲 (若山牧水)

京都の帯の誉田屋さんが、この滝を見て帯に写し取りたいと何度もおとずれ完成させた、というTV番組を思い出した。


DSC04912.jpeg


さてお土産は、、、かの有名な熊野牛王宝印。
この裏に起請文を書いて、違えれば熊野で烏が三羽死に、人は血を吐いて死ぬ、というやつ。遊郭で遊女が起請文を書くたびに烏が三羽死ぬ(遊女の言葉にまことなし)と揶揄されたのも有名。
これは那智大社のもの。(那智滝宝院と書かれているらしいが読めん)


DSC04913.jpeg


こちらは速玉大社の。いずれも烏文字だが、デザインはかなり異なる。正月からこっち、いろんなところの牛王宝印ばかり集めてどうしようというのだろう(^_^;(でも好き)

帰りは紀伊勝浦から新大阪経由で帰洛。紀伊半島をぐるっと一周した計算。JRもバスも本数が極めて少なく、多分東京へ行く方がきっと楽。でも時間をかけて行く価値はあると思うよ。いにしえの院や女院にならって。






関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1785-881a680d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

葵祭に寄せる茶事 «  | BLOG TOP |  » 熊野三山弾丸巡り(前編)熊野速玉大社〜熊野本宮大社

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (15)
茶の湯 (412)
茶事(亭主) (86)
茶事(客) (179)
茶会(亭主) (18)
煎茶 (10)
京のグルメ&カフェ (96)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (111)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2024 (3)
京都めぐり2023 (33)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (15)
美術館・博物館 (147)
奈良散歩 (131)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (61)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2024 (1)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (12)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (14)
中国茶 (49)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (2)
御所朝茶 (4)
熊野三山巡り (2)
有田2022 (1)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (6)
信州旅行2023 (2)
京都モダン建築 (3)
春日若宮おん祭2023 (3)
春日若宮おん祭2022 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR