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2023-10

蹲居の水門の石を洗ふ - 2013.10.21 Mon

先日「茶道の哲学」は掃除にあり!と再び思い出させてくれた貴重な体験、出会いがありまして、ついつい私も燃えてしまいました。

露地の落ち葉拾いや雑草抜きなどはひごろこまめに、を心がけているのですが、この家に住み始めて3年、いまだ蹲居の水門(海)の石洗いをしたことがない。

茶事・茶会の前の露地掃除はテキスト的には水門の石まで磨け、と書いてあるのですが、これはおいそれとは手をつけられない。大学の心茶会時代にも、茶会の前にこの石を洗っている先輩方を「よ〜やるわ、、、」と横目で見つつ、自分の手をよごしたことはなかったのです。

ミニ茶事にむけて、ここはひとつ水門の石洗いをがんばってみよ〜!と、思ったのはすでに夕刻でした。


P1050299.jpg

なので、薄暗くぶれぶれ写真でスミマセン。

で、石を洗いながらほじくり返し始めたのですが、、、、

いったい何個の石がつまってるの〜〜〜!!!

P1050301.jpg


と、さけびたくなるほど、あの狭い水門に石が入っていたのですね〜。庭師さん、上手にいれてはるわ。なので、このように出せども出せども、底は見えず、石を置く場所にも困る始末。おまけにもう薄明のころになってしまい、もう手探り状態の作業。(みなさま、水門の掃除は明るいうちにはじめませうね)


P1050302.jpg


ついにカメラもフラッシュが必要になってきました。やっと見えた底です。ふ〜、、、
落ち葉とかは表面だけで、意外と中まで入っていないのは石の詰め方がうまいからでしょうね。


P1050305.jpg


水をかきだして、、、ふ〜ん、こんな風になってるのね。ところで排水溝ってどこにあるんでしょ?


P1050306.jpg

あった!手前のすみっこに排水溝発見!3年過ぎて初めて目にするわ。はじめまして。(^_^;

さて、底も洗って今度は石を戻すのがまた一苦労。蹲居のかげとか、きっちり詰めてあったので石の形を手探りで見ながら再充填していったのですが、、、、


P1050307.jpg

なんだか、洗う前に比べると浅くなったような、、、詰め方が下手だったのね。σ(^◇^;) あらら、、、






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● COMMENT ●

すごいです!
確かに私も稽古茶会をしたときには飛び石に水をまき ぞうきんを持って水の具合を調整することを習いました。
客が通る所の葉も一枚づつ拭きました。ですがそこまではなかなかできません。
知っていることは大切だと思っています。
亭主の心意気を思う事だと思っています。

自分で亭主をしてはじめてわかる裏仕事の苦労ってありますね。やはり客ばかりでなく、お茶なさる方にはみなさん亭主をやってほしいです。でも無限に石があるかと思った!(>_<)

しぇるさん
おはようございます!
それにしても「石」多すぎです。(笑)
うちの蹲は大きなバケツにいっぱい程度ですし
割と大きめの石なので、
掃除は10分もかかりません。^^
ご苦労さまでした!
でも・・見えないところの掃除ができたときって
最高に気持ちいいですよね~(^_-)

興味深いレポートでした。
セメントのない時代はまた違う構造だったと思います。
周りを囲む石にうっすら緑が生えてきれいですね。
冬には一層冴える色です。

K様

わ〜!こちらへコメントありがとうございます!
先日の訪問で刺激をうけ、今まで以上にお掃除熱が高まっております。考え方一つでお掃除作業って楽し〜ぃ!
、、、まあ、無限と思えるほどの石にはちょっとめげかけましたが。
でもやった!私はやったぜ!とガッツポーズしたくなる達成感でした。
今後ともよろしくお掃除道の御指導よろしくお願いいたします〜!

Mariko Ishii 様

お読みいただきうれしいです(^-^)
寺院などの蹲居の底はどうなっているのか俄然興味がわいてきました。
排水溝などなかったころは自然に地面に水がしみこむのを待機したんでしょうね。そのための重層ゴロタ石か?

ご指摘されるまで脇の役石の緑には気づきませんでした。石も庭になじんできたみたいです。


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