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2023-12

まさんど窯の屋外無人販売所上棟 - 2022.05.29 Sun

MIHOの帰り、せっかく信楽まで来たのだから半年ぶりにまさんど窯の平金さんをたずねた。


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このところ在宅時間が長くなったとのことで、彼の母屋はますます周辺整備もすすんでいる。居住空間、いろんな人たちが集まる場、としてさらにバージョンアップ。


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ちょうど暑くもなく寒くもない爽やかな季節、開け放った座敷に吹く風が心地よい。平金さんに会うだけでなく、ここに来たくなる大きな理由がこの座敷の居心地のよさと、どこをとってもフォトジェニックな室礼の美しさなのだ。(いずれも彼の日頃の丹精のたまもの)


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玄関のかたすみには、一応陶芸家っぽい(?(^_^;)コーナーもあり。


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さて、今回見に来たのは約1年かけて平金さんが構想し、工務店の方の指導を受けつつ、ご自分で設計、木材刻み、鑿によるほぞつくりなどで仕上げている敷地内の屋外茶碗無人販売所。ここに作品を並べて、野菜の無人販売所よろしく売るという試み。(ちなみに支払いはPayPayとauPayなんだって。すすんでる〜)
ちなみに「世界一美しい無人販売所」(を目指した)だそうだ。


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このプロジェクトは大阪の山本博工務店さんの年間自作堂というDIYプロジェクトによるもの。せんだって上棟式を終えたばかり(→山本工務店さんのFBにその時のお写真が
まだまだこれに瓦を葺くので完成は先とのこと。


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この茶碗を載せる台にと、棟梁が松の板をくださったそうだ。
この台の丈夫さを確認する意味で、われわれおじゃました三人(あまり売り物になりそうもないのもまじってます(^_^;)で乗って座ってみる。三人がここに並んで座っている写真もあるのだが、あまりに珍妙なので(^_^;アップはやめておく。
この板の、でこぼこをスムーズにしていく仕事をあとでちょっとお手伝いするとして、まずは恒例の母屋でティータイム。



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テーブルも室礼も自然光も、どこまでもスタイリッシュでフォトジェニック💕というので母屋の写真ををばしばし撮らせてもらった。


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この座敷の向こうの景色が見える場所が特等席、ちょうどファーストフラッシュの茶摘みが終わったばかりの茶畑が見える。朝宮は昔から信楽でも茶の生産地として有名だ。


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先だってはここでアンプラグドライブも行われたという。バーベキューセットを持参してなにげに訪ねてきては大騒ぎしたり、茶摘みを終えた労働者が、焚き火を囲んでギターを手にいきなりプロはだしの腕前と歌を披露したり、平金さんを取り巻く人たちはみんなオープンでやさしい人たちなんだろうなと思う。
そうこうするうちにそんな時に使おうと、注文されていたドイツ製タンバリンが届いた。


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ここに来れば茶碗は山ほどあるので茶箱には茶筅と抹茶のみいれて持参、お茶点てる。


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茶碗はまさんど窯の井戸


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母屋の特等席の裏、裏山の地面になにやらコンクリートを打ってある?なんと彼はここに自分で焼いた大きな信楽焼の湯船をおいて露天風呂にするというのだ!(゚Д゚)いや、入るのはちょっと問題が、、いや、やっぱり入ってみたい、、、と完成もしていないのに揺れ動く乙女?心。

信楽焼の湯船については、ここでそれのトップシェアをしめている窯の社長さんの窯で焼いてもらえるそうだが、お知り合いになったきっかけがちょっと書けないけど爆笑ものだった。
完成の暁には風呂に入りながら向かいの茶畑の絶景を楽しめる寸法らしい。


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勝手に使わせてもらうキッチンは窓の外の棚がカフェのカウンターみたいですてき。この窓越しにはい、コーヒーと手渡せたら面白い。


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母屋の一角にあるこの素敵な不安定な九角形ステンドグラスのランプシェード、蝉のあるいは妖精の羽のような、これは平金さんのお宝。


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その作者をたどって、また御縁をたどってであったステンドグラス作家さんと、ここでワークショップを開くという。ちなみにこれはその作品の一つ。裾が波打っているのがおしゃれ。


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さて玄関から庭に出まして、、、


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先ほどの無人販売所の棚の電動サンダー(サンドペーパー)による磨き作業。三人で交替でやったが、かけた効果がすぐ確認できるので、ヤミツキになりそう。もっとやりたかった〜!でも一応無人販売所の完成に(0.001ミリほど)参画できたというアリバイを作ったぞ!


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平金さんはお向かいの畑も一年間無料で借り受けて、畑仕事も始めた。この畝作りもビニール張りもご自分でされている。(だんだん本職が何かワカラなくなる、、って本職は陶芸家でよかったっけ???)


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後で母屋でいただく平金スペシャルお茶漬け用のネギを収穫。


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さらに養蜂も始めたと言う!まだ偵察ミツバチがぶんぶん飛ぶだけで巣は作っていないそうだが、いつか自家製蜂蜜をいただける日も近い?


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驚いたのは朝宮にも鹿がいること。畑の柵を閉め忘れて一晩で作物片っ端から食べられたんだそうだ。これが鹿の足跡。奈良の鹿はかわいいけどね〜(^_^;。


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特製折敷に先ほどのネギも刻んで海苔とか肉之佃煮、ホタテとか。真ん中にネギの残骸、これ植えたらまたネギが収穫できそう。いいな、畑仕事暮らし。


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土鍋の炊きたてご飯に具を載せてお湯を投入、お茶漬けまさんどスペシャル完成!


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平金セレクト盃で乾杯!
私のはミニミニやちむん。


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器はもちろんまさんど井戸茶碗。美味しゅうございました!


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右手に見えるのが無人販売所。屋根のむくり(屋根の微妙なカーブ)までつけて、母屋のむくりと合わせるんだとか。今から瓦を葺いて、完成は秋になるという。これはまた信楽まででかけなくては!

人知れぬ苦労はきっとたくさんあると思う。それでもここの暮らしはとても美しく、楽しそうに見える。そんな場をこつこつと、まわりの素敵な人たちも巻き込んで作り上げていく、私にはとてもできそうもないが、だからこそとてもうらやましい。またその片鱗を味わいたく、また遊びに行かせてくださいね。





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