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2023-09

卜翠会茶会・研修会 at看月亭・閑雲庵〜光雲寺 - 2022.06.06 Mon



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哲学の道のほとりの看月亭葵 KYOTO STAYの町家ステイのひとつである。小川治兵衛の庭を有するかつてのプライベートハウスであるが、数寄屋建築を生かして改修された一棟貸しの宿泊施設だ。

コロナも少しおちついて、久々に木津宗匠のお社中・卜翠会茶会の会場がこちらになる。


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実は4年前、ここで長浜のギャラリー季の雲さん主催の茶遊記というイベントで一度来たことがある。こんな素敵な数寄屋のお屋敷に一泊でもいいから宿泊してみたいものだ、お茶仲間と割り勘で泊まって、お弁当をとったり、夜はミニ茶会を開くんだ、、ということを夢想したものである。


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植治の庭には小さな滝もあり、滝音というよりせせらぎを感じさせる音である。左手の池の中で陶芸家でもあり中国茶人でもある市川孝さんが茶席をもうけられたのが印象に残っている。(↓その時の写真)


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木津社中には建築士さんもいれば植木屋さんもおられるので、この数寄屋の見所、庭園の見所などのご説明も聞きながら、広間の茶会を楽しんだ。

先ほどの小さな滝になぞらえて、軸は官休庵八代一啜斎の一行「清流一張琴」。小さな滝の音は琴の音に似る。風流やなあ。


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脇床にいれられた花はホタルブクロ、テッセン、シモツケ、ハナナナカマド、初夏らしく美しい。印象的だったのは宋胡録の水指。よく見る宋胡録の香合を大きくしたような鉄絵文様なのだが、こんなに大きい宋胡録は初めて見た、、、と思ったらどうやら現地ですり鉢として使われていたものの見立てなのだそうだ。
桐蒔絵溜塗薄器に茶杓が宙宝和尚、銘を「浮舟」、箱が大綱和尚。
遠目にも、あれ良い茶碗だ!と思ったら出雲焼の茂三写し。上手にうつしてあって内に鶴刷毛目もあり、本歌といわれてもわからないくらいだわ❤️


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お茶を二服いただいたあとは卜翠会会員でもある葵stayのオーナーによる看月亭内の説明付き見学。これは二階の屋根裏部屋的小部屋。4年前はここで好日居さんがエルダーフラワーのお茶をいれてくださったのを覚えている。よき眺め。(↓その時の写真)

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向こうに見える屋根の建物がもう一軒の宿泊施設閑雲庵、こちらにも案内いただいた。


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もとは普通の民家だったということで、こちらは思いっきり洋風にリノベされている。広くてスタイリッシュ、小さな和室も一室ある。
ここはダイニング。


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それに続くミニキッチンは普通の家庭並の装備で、ここで暮らせそう。


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バスアメニティもセンスよく、泊まってみたいものだが、お値段が〜〜、、、大勢で泊まればそれなりにお得かもしれない。


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ちなみに風呂桶も総檜!


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その後はすぐお隣の光雲寺へ。こちらの庭園も植治の手が入っている。
非公開のお寺ながら、週末夜坐禅をされていることは昔から知っていて、いつか行きたいと思いつつもう10年以上たってしまった、、、(^_^;

看月亭をリノベするに当たってこのお寺に非常にお世話になったとのことで特別に中へ入らせてもらったばかりか、京都冬の旅などの特別公開くらいでしか見られない東福門院座像の扉まであけて拝見させていただく。(須弥壇の上にあがって!)


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後水尾天皇の中宮となった秀忠の娘・東福門院和子がご自身の菩提寺として再興した寺なので、念持仏であった伝運慶作の聖観音像など女院ゆかりの品々が伝えられている。
当時幕府と朝廷の軋轢の中を、聡明で教養のあった和子は見事に生き抜いた。宗旦に茶の湯を学んだこともわれわれには近しく感じる。
バックに徳川の財力を持つ和子は、着る物にも困窮していた当時の公家たちに、豪華な衣装を雁金屋(乾山光琳の家)に特注して贈りまくって懐柔したとか。後水尾天皇との間に何人も子供をもうけながらも、男子の天皇(=徳川の血を皇室にいれること)を残すことができなかったのが心残りかもしれんなあ。天皇には女性がたくさんいたので、若い内は苦しみもあっただろうが、晩年は仲睦まじい夫婦であったと記録にはある。


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最後に東福門院の娘で女帝となった明正天皇寄進の鐘をそれぞれ撞かせてもらうというサプライズ。
滅多に入れぬ場所、滅多にできぬことを貴重な経験を色々させていただき、木津宗匠とお社中の方々には感謝しかない。ありがとうございました。



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