水無月・夕ざり茶事2022 - 2022.06.23 Thu

水無月?雨と水の茶事、、、、ってこの日はとても良い天気で舞台装置に困ったのだが(^_^;
この季節、私はにわか茅の輪師になる。
大きい人がくぐれるようなのは作る力がないので、せいぜいスリムな人がくぐれるくらいのを。芯は桶のたがである。
水引で締めながらなんとか形にする。
そして水無月の茶席にかけるのである。お客様に夏越しの祓の雰囲気を。
待合の座敷は網代を敷いて、葦戸にかえて、すっかり夏座敷に変えた。お茶はやはり炉の方が好きなのだが、この夏の風情も捨てがたいと毎年思うのである。
待合の陶俑に持たせた今回の百人一首はやっぱり「禊ぎぞ夏のしるしなりける」でしょう。(ここでいう禊ぎは御手洗川の水無月祓=夏越祓)
梅雨入りしたので露地の苔は絶好調である。メンテが毎日たいへんなのだが。先日は大原野までわざわざ補う苔を買いに行ったし。常々言っているが私の茶事は5割が露地なんである。(3割懐石 2割お茶)
裏庭の山紫陽花は時期を過ぎてしまったので、西洋紫陽花を。昔鉢植えを買ったのだが、地植えにしてから今ではかなりの大木になった紫陽花だ。
クーラーのない茶室対策として、水屋の冷気を送るべく、襖を外して簾にかえる涙ぐましい努力。この簾、昨年久保田美簾堂さんに相談して誂えた特注品、見た目も涼味を添えて大正解だった。
炭手前で、釜に先日貴船でいただいた御神水を投入。全部御神水は無理なので何%かになるが(^_^;
懐石は、手渡し大盛りにせずちまちまと小皿を使うのが楽しく、器も色々そろってきた。コロナがおわっても、これ、残したいなあ。
御菩薩焼(古清水の一つ)、古伊万里、バカラのグラス。他に雲鶴ぐい飲みなども使う。
お酒の飲めない方用に、水をいれる容器も夏ならではのガラス(私の好きな小澄正雄)瓶。(実は先日平金さんとこで見て、うちにあったの思い出して発掘(^_^;)
懐石の締めの主菓子は、、、これも昨年みのり菓子さんに作っていただいて、すごく印象に残ったので、今年もアゲイン。
美しいわ〜 o(≧▽≦)o .(もちろん美味しい)
銘を「雨足」にするか「雨の足跡」にするか。
後座は灯火投入したものの、なにしろ夏至に近いこの日、茶室内はなんとか、でも外に出ると終わりまで明るくて明るくて、、、露地に灯火をいれるのも諦めた。
干菓子は水辺の蛍狩りを表したかったのだが、、、ちょっとごちゃごちゃしすぎたと反省。(亀廣保)
4時間ジャストで茶事もお開き、席からでられるお客様。これを簾越しに眺められるって、夏茶事も捨てた物ではない。とはいえ、暑い中、我慢大会みたいな茶事によくお付き合いくださったことに感謝。みなさん、お茶を熱心にされているので(学園関係者とか(^_^;)またおよびいただけることを楽しみにしてま〜す。
お開き後の水菓子にかえて、我が家の梅で作った梅シロップ使用梅ゼリーを。
7月8月はちょっと茶事はお休み。また秋に。
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