topimage

2017-11

今年も徳川様のお茶会へ〜徳川美術館2013 - 2013.11.01 Fri

(時節柄茶会ネタが続きます。スミマセン


昨年デビューした徳川美術館主催徳川茶会へ今年も行って参りました。

なにせ徳川様といえば東山御物から珠光・紹鷗・利休時代のものから、とにかく権力の最終地点ですから、ありとあらゆる名物をお持ちだったわけですよね。そのおこぼれのおこぼれ眼福をいただきに。


P1050415.jpg


昨年はしとしとの雨模様だったのですが、今年は前日までの台風模様とはうってかわってさわやかな秋らしい一日となりました。



P1050416.jpg


今年はやや遅めの到着(午前9時頃)だったせいか会館前の入り口には長蛇の列が、、、
徳川茶会は毎年7〜8日にわたって行われ、担当も表千家、裏千家、大日本茶道学会、宗偏流、石州流、、、と日替わりなのです。開館前にならんでも、結局6席目になる。この日の席主が今日庵文庫長の筒井紘一先生と、先生率いる桃夭会だったので、かなりの人気だった模様。


P1050420.jpg


茶会後に回れる館内の展示は、今年「歌仙」のようですね。


P1050423.jpg


美術館奥の茶室がある東側まで広い芝生の広場を通って、


P1050424.jpg


三つ葉葵の幔幕の小径をたどり、まずは薄茶席、山ノ茶屋へ。


P1050426.jpg


待合になった座敷でしばし待つ。開けられた障子からさ〜っとさわやかな(少し寒いくらいの)風が通ってここちよい。


P1050430.jpg

天井板の意匠がおもしろかったので写真を一枚。
この建物は今年になってはじめて正確な素性が判明。それまで名古屋城内にあった茶室といわれていたそうですが、新たに棟札がみつかり、尾張徳川家の東京別邸に建てられていた座敷だったことがわかりました。


P1050432.jpg


武家・大名の数寄屋建築。天井は他にも網代や煤竹をびっしり埋め込んだものやら変化に富んでとてもおもしろい。でもちょっとウルサイかも。侘び茶とはちと違う感じ。


P1050433.jpg


薄茶席は筒井先生の奥方(超美人)様がご担当。数茶碗の出し方、采配、知らないことは知らないとやんわり学芸員さんにふったり、話題も適度に途切れることなく、いったいどうやったらあんなふうにエレガントなもてなしができるのかしら(◎-◎;)

床の掛け物は展示中の歌仙にちなんだ藤原興風(36歌仙のひとり)の興風切、伝源俊頼筆、歌三首。
真ん中の歌が

   やまのゐ(井)は水なきことぞ みえわたる あきのもみぢの ちりてかくせば

この季節の歌ですね〜。しんしんと落ち葉だけが落ちる音がする、、そんな秋山の風景が目の前に浮かび上がってきました。


P1050438.jpg


お菓子は鳴子のすはまにこの雀の有平糖。名古屋芳光さん製。頭までついているの。ちょっとかじるのがかわいそうかも。



花入は高麗三島・搔き落し槌型牡丹紋。この紋様と同じお茶碗、昨年ソウルで購入したっけ。釜が、鉄アレイの真ん中を太くしたようなごっつい釜で、それに負けじとごっつい伊賀の瓢水指が大迫力。この水指は松江松平家伝来の物山時代のものだそうです。ダイナミックな時代を映しているようでした。
茶杓は船越伊予守(徳川1〜3代に仕えた旗本)作、銘を「むら雀」。
西行の歌、

       雪埋む そのの呉竹 折れふして ねぐら求むる むら雀かな

が共筒に書かれていました。あ、それで干菓子が雀だった?、、、のかな(^◇^;)
茶碗はいい色の熊川。替えが古染付、馬の絵。干支のさきどりらしい。「それに今日は天皇杯、、、」なんていう学芸員さんの軽口もでるような、そんな楽しいお席でした。


P1050436.jpg


こちらは濃茶席・餘芳軒の待合。


P1050446.jpg

こちらでいただいた主菓子は両口屋是清製「山里」。

本席の掛物はこれまた東山御物(@_@;) かの無準師範(13世紀、板渡しの墨跡書いた人ですよね。)賛の「達磨図」。すごい薄墨でちょっと近寄らないと何が描いてあるのかわからないくらいながら、近づくと廬葉にのった達磨さんの眼力がすごい。


P1050439.jpg


あと花入がよかった〜。南宋時代12〜13世紀、龍泉窯の青磁。かの国宝砧青磁鳳凰耳花入「万声」とならぶくらいの名品らしいが、残念なことに落としたかなにかで胴体に、はでなにゅうがはいっています。でもかえってこの瑕疵がぐっと雰囲気を上げています。そこが侘び茶人のお眼鏡にかなったとか。
雨過天青の色とはこれか〜。


P1050441.jpg
(四畳半茶室・心空庵)

古芦屋の擂座釜は室町時代の物。使ってええの〜?と思わず老婆心ながら。
茶入が「柳藤四郎」。この藤四郎は二代目なので窯分けとしては真中古にあたるもの。柳のしだれた姿を連想させる釉薬の垂れから来た名前だそうです。(そういえば昨年は「虫食い藤四郎」だったな)どちらかというと小ぶりながらちょっと薬器を思わせる形、高台付というめずらしさから印象に残るものでした。


茶杓なんか宗旦ですよ。銘「二人静」二本組。能・謡曲の「二人静」のごとく二人がシンクロしているイメージか。主茶碗は大名物・三島狂言袴「藤袴」。有楽の箱書きに「蘭茶碗」。蘭とは藤袴の異名だったのですね。初めて知った。

こちらの席では筒井先生がいろいろお話しをしてくださった。でも沢山の席数なのでちょっとお疲れのご様子、今年のお話しは短かったのが残念。


P1050447.jpg


おいしい点心をいただいて、おささもいただいて、ほろ酔い気分で美術館の展示も拝見しました。歌仙はちょっと鑑賞がむつかしいです。仮名がよめないし、、、(^_^; なのでもっぱら常設の茶道具、香道具の方へ。あ、写しが昨年の茶会の記念品だった三島筒茶碗「高浜」も展示されてます。本歌はこんなのだったのか。


P1050450.jpg


今年の記念品。
背戸窯の志野茶碗、そして重〜い「歌仙」の目録。茶碗はこれ、火入れにもなりそう。

今年も楽しませていただきました。京都〜名古屋間はのぞみで30数分なんです。近いし、また来年も行きますわよ〜。



関連記事

● COMMENT ●

お茶会

なんと素晴らしい会のでしょう。
どんな良き物でも、その場で使ってこそ
ですよね。
東山御物・・お道具組が難しいですね。

nageire様

お久しぶりです。ごぶさたしてます(^_^;
茶入や茶杓は飾ってあるのを至近距離で拝見しただけですが、釜や花器は実際に茶席で使用中を見ることができました。徳川様のところには東山御物もたくさん、重文クラスもたくさんあるので、よりどりみどりの道具組ができるのでしょうねえ。無準師範の達磨とにゅうのはいった青磁花器はとてもよくあっていると思いました。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

鍵コメ様

コメントありがとうございます。
観光客気分がぬけずに生活するのが楽しい京都生活です。
是非夢をかなえて下さいませ。
またおいでください。\(^O^)/


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/183-a8fbab6f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

植物園大茶会2013〜心のひとつがね «  | BLOG TOP |  » 風炉をしまう〜炉を開く

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (9)
茶の湯 (216)
茶事(亭主) (25)
茶事(客) (60)
茶会(亭主) (2)
京のグルメ&カフェ (52)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (50)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (26)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (53)
奈良散歩 (19)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (38)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (2)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR