「旅するお茶」〜五感が楽しむ中国茶会 - 2022.09.17 Sat

大好きなうるわし屋さん主催の中国茶会に。
茶会主催者グループには、中国茶人の堀口一子さんや、一度は行きたいと切に願っている御所市のパティスリークリアンさんなどお目にかかった事のある方のお名前があってうれしくなる。
会場はめったに行くことのない(というか行ったことのない)麩屋町万寿寺通りあたり。このあたり昔の京町家がたくさん残っていてすごく良い雰囲気だったので、今度またゆっくり歩いてみようと思う。
倉庫を改装したというThe Side というギャラリー。以前のギャラリーを数年前、若きパフォーマンスアーティストのMegumiさんがクラウドファウンディングの力もかりつつ引き継いだものらしい。今回彼女も映像にて参加されるという。
階段を上った先が暗室になっていて、、、
BGMはサウンドレーベルZEIT主催の橋本次郎さん。アンビエントっぽいBGMとこの暗さですでに異世界へ紛れ込んだような気分。
ゆらゆらゆれる布に小さな照明、それから参加者は「白い服」を指定されているので、布の林を行く他のお客さんの姿も景色の一部に。
その奥にありました。中国茶でおなじみの一子さんの席。
茶席の間は深くお茶の世界にひたるためにカメラはしまって、五感をとぎすませてこの瞬間を味わい尽くすとする。
最初に一子さんの音叉の音でしばし深呼吸、呼吸を整え短時間瞑想。
そして水出し単叢蜜香烏龍茶のウェルカムティーを。グラスはじめお道具はうるわし屋さん。
お湯でいただいても私的には最高の中国茶蜜香烏龍茶を水出しとはなんとぜいたくな!さわやかでかつ香り高いってどういうの。
水出しで汗を引かせて次に一のお茶は武夷岩茶(水仙)。烏龍茶の一である。
これは蜜香に比べると香りの力強さが際立ち、茶を飲んだあとの杯の残香がいつも最高だと思うもの。杯を鼻にあててクンクン、しばしあやしまれる。いや、これが最高なんだって!
これを4〜5煎までいただき、味と香りの変化を楽しむ。
お茶を飲みながら次は宇陀からお越しの出汁料理研究家のchiedashiさんの小点心をいただく。
出汁料理というからにメインは二種類の昆布でとった出汁の茸のお汁。ほんまこれ美味しいお出汁だった。茸の汁がこんなに美味しいとは!
他に豆腐の西京味噌漬け、プルーンの粽、乾燥赤紫蘇の葉など、ちょっと心が洗われた。(胃袋もね)
二のお茶は老樹白茶水仙。
自分でも作る(そして失敗する)白茶は微発酵のお茶である。最初香りは自作のと同じ白茶だな、、と思ったら後に来るまろやかな深みは自作の茶と全然べつものであった。飲んでいる内にさ〜っと汗が出て、そのあと涼しさが。白茶は体を冷却するお茶だというがなるほど。
そしてお待ちかね!クリアンさんの茶菓!
ナッツのメレンゲ、ミニフィナンシェ、そしてこれが絶品の巨峰パルトドフリュイ!いままでのと食感を変えてみたかったとのことでゼリーとジャムの間くらいのやわらかさ、スプーンで供する。そして白茶をすする。
耳ではアンビエントをほのかに聞きながら、白い布に生き物のように変化する風と光のアートをこちらもかすかに感じつつ美味しいもの、美味しいお茶、五感すべてが楽しんでいる。
最後にまた音叉の音で瞑想、夢からさめたのであった。
すてきなすてきな時間であった。うるわし屋さんと堀口さんクリアンさんたちとの御縁に感謝である。
ちなみに画像は一子さんがinstagramにアップされているので、雰囲気だけでも。
お土産までいただきうれしいことこの上ない。
クリアンさんのオレンジクッキー、高山奇蘭茶葉!
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