きたまち宵あかり2022〜旧奈良監獄他 - 2022.09.21 Wed
昨年からきたまちといろというイベントが奈良きたまちエリアで行われている。
きたまちとは近鉄奈良駅の北〜東大寺西までのエリアで、観光客が賑わう南側に比べるとほとんど観光に訪れる人も少ない静かな町並みである。
しかし、ここはかつて平城京と東大寺をむすぶ歴史的なエリアで、どんつきの東大寺転害門は国宝であり、聖武天皇、光明皇后の御陵もあれば松永久秀の多聞城もあって、現在の奈良女子大は名奉行・川路 聖謨(かわじとしあきら)で有名な奈良奉行所のあった場所なのだ。
そんなきたまちをにぎやかにしたいと、きたまちの商店街や奈良大好き奈良移住組の方々が企画されたきたまちといろ、昨年は行き損ねたので、今年はと出かける。まだ明るい内にイベント的なモノは終了しているが、宵あかりを是非見たかったのだ。
まずは一番遠い奈良阪の(般若寺の近く)旧奈良監獄へ。この道沿いは転害門もあり、さらに北へ行くと、ほんとうに風情のある古い民家が並んでいて好きな場所なのだ。しかし夜は(といっても18時(^_^;)だんだん人気がなくなって大丈夫かいな〜と思いつつ。

おお〜!なにやら妖しげなのが見えてきた。
ここまでくると数人のご同輩が熱心に写真を撮られている。
これは昨年昼間にみた旧奈良監獄正門である。
数年前までは奈良少年刑務所として実動していたが、廃庁、建物を生かして来年はホテルになるという。明治に建てられたほんとうに美しい建築なのだ。
かつての少年刑務所だったころのプレートがまだ残る。
9月後半〜10月の週末、ホテル建築開始前の最後の内部一般公開があるので、これは行かなくては!
正門前に置かれたランタンは、きたまちといろのイベントの一つで、一般参加のワークショップでみなさんが手作りされたものである。
それぞれの色に個性がでるが、灯りをともすときれいに調和するのがすてき。ここでばったりお知り合いに会ってびっくりやらうれしいやら。
正門奥をのぞくとまたまた素敵な本館の建物。刑務所、監獄っていう雰囲気ではない。東京帝大で辰野金吾の弟子であった山下啓次郎の設計である。(なんとジャズピアニスト山下洋輔氏のおじいさん!)江戸時代までの監獄に対し、西欧的な人道的見地を考慮した近代的監獄の嚆矢なのだな。
さて奈良阪を下りなのでてくてく歩いて転害門へ。
こちらはアクセスもよい町中なのでけっこう大勢の方がおみえであった。
お隣のかつて南都銀行手貝支店であった(昭和15年建設)建物を利用した、きたまち転害門観光案内所ではウクレレ演奏会などあったようで、にぎわっている。
宵の風が涼しいので車椅子のかたも家族連れも夕涼みがてら。いいなあ、この感じ。普段は鹿だまりになっている場所である。
国宝を飾るランタン。
そして最後に県庁横の奈良公園バスターミナルへ。
ターミナルにはいろいろお店がはいっているが、屋上に来たのは初めて!
暗くて写真では見えないが、右後方に興福寺の五重塔のシルエットが見えるのである。
こんな場所があるとは!
ここから見たターミナルと県庁の灯りがまた見物であったわ。
屋上から一階下ではもうほぼおわりかけのといろ市、ご愛用のことのまあかりさんも出店してはった。ああ、またかき氷、終了する前にはやく食べに行かなくちゃ。
みんな思い思いに作ったといろランタン。10色の色紙で作るからきたまちといろなのね、、、などと考えながら、特急がすでになくなった時間の(^_^;近鉄にのって帰る。
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