京セラ美術館〜綺羅めく京の明治美術 - 2022.09.23 Fri

ご近所の京セラ美術館(心の中ではまだ市立美術館(^_^;)へ今期展示へすべりこみ。
モダンアートを扱う別館の東山キューブではアンディ・ウォーホール展が大人気で予約以外はいれなかったそうだ。でも私は現代アートはちょっと、、、なのでスルーさせてもらう。
すっかり体育館風、ヨーロッパ風になったエントランス。
体育館?を過ぎて重厚なホールをまっすぐ行くとガラスの向こうに東山が見える。
ここの景色は好きだ。実はこの庭園はショートカットの通勤路でもあって、夜などこのガラスの反対側から美術館の灯りを眺め、庭園の藤棚で野点をしたら楽しかろうと夢想しながら歩いているのだ。
さて、いつも展示はそっちのけでまず昔のエントランスへ行く。ここはチケットなしでも入れる。
もうエントランスとしての機能はないが、ここに来るとまだ市美だったころが懐かしくて。東博のエントランスに似てるよね。やはり同じ思いの方はまっすぐここにこられるみたいで、また昔を知らない人も、え〜こんな素敵なとこあるんや〜と感心される。
昭和天皇の御大礼(即位式その他)記念に昭和3年に建てられた建築だけあって、タイルの床も大理石の床も重厚。(建築士・前田健二郎)
以前は神宮道に面する入り口の大きな石柱に「大礼記念京都美術館」のプレートがかかっていたが、今はどうなっているのかな。
贅沢なステンドグラスの天井にこんな太っい大理石の柱!思わず化石でも混じってないか探してみたよ。
二階の眺めもよいのでお忘れなく。
江戸時代の爛熟した美術・工芸の粋に大量にはいってきた西洋文化や技術のエッセンスで、この時代の工芸はすざまじいものがある。また西欧人をターゲットとした美術・工芸はそれまでのものと全く別物を生み出し、まあ、好き嫌いはいろいろあろうが、これでもか!というようなおそろしい迫力がある。
展示は絵画、陶芸、織物、七宝、多岐にわたり、それも京都で活躍した人たちばかりで、やっぱり都は東京にとられても、工芸はまけへんで〜、の心意気かな。
印象的なのは初代諏訪蘇山の焼物の数々。諏訪蘇山といえば青磁を思い浮かべるが、初代は青磁に限らずほんとうにいろんな物を焼いていた。そのいくつかが展示されていて、一つ目小僧の人形まであったのにはひっくりかえった。すごく洒脱な方だったそうだと当代にお聞きしたなあ、と思ったら、その当代ご本人がおられてびっくりした〜(^_^;
最後にショップをひやかし、人気のミュージアムカフェでカフェマキアートをいただきお家へかえろう。
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