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2023-12

平安神宮煎茶会2022 - 2022.10.02 Sun



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3年ぶりの平安神宮煎茶会が開かれた。毎年9月の最終日曜日に行われ、歩いていける距離なので楽しみにしていたが、今年やっとコロナからの復活である。


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茶道も意外とたくさん流派があるが煎茶はそれ以上で200くらいあると言われている。作法は流派によって細かいところがそれぞれ違うが、概ね流れは同じだろうと思う。(これでも煎茶の茶会の経験は豊富(^_^;)

作法がうるさい茶道へのアンチテーゼとして江戸時代の文人墨客の間にはやった煎茶道であるが、その後煎茶もなぜか作法がけっこう複雑になってしまったのはいたしかゆしである。それでも茶道より席のしつらえとかは自由度が高いと思う。

チケット1枚で二席回れるので毎年どこをチョイスするか迷うのである。中には3枚手に入れて6席とも回る猛者がいると聞くが、上生菓子6個食べたら、そりゃ〜、、、、胃もたれするよ〜(゚Д゚)



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例年かなり待ち時間が長いのだが、今年は復活したばかりなのでやはりお客さんは少なく、運良く額殿の瑞芳菴流の立礼席の最初の席へ入れた。こちらの流派は腰衣(こしころも)という前掛けのようなものをまとわれる。(この腰衣を使う煎茶流派は多い←私調べ 知らんけどな)

煎茶はこれも流派に寄るが、お菓子は1煎目と二煎目の間にいただくことが多い。小川流などは(ちょっとだけかじった)お白湯がでる前のタイミングでいただく。飲んだ杯はそのままおいたり、茶托にふせたり、これも流派によるので、お客さんは気楽である。(あまり作法を気にしなくて良いという点で)


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なだらかな東山が見える席にすわって、鼻腔で香りを、舌でころがして味を楽しむ。お茶の味については残念ながら抹茶より煎茶の方がはるかに美味いのである(私見)。


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券があれば神苑にも入り放題、その景色を楽しんでから二席目へ。そういえばまだ神苑の池、睡蓮が咲いていたな。河骨も。


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二席目は勅使館の泰山流へ。ここは広間の座敷である。床の間には流水がどうこうという(スミマセン覚えられなかった)軸が掛かり、点前座の前の結界は流木だったり。ここでは炭手前?らしきものも煎茶を入れる前に見せていただく。といっても煎茶の炉は涼炉といって小さい細長い炉なので、炭もミニミニサイズ。炭をついだあと、火を熾すように風を送るのだが、こちらでは小さい羽をぱたぱた動かす感じであった。



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実は憧れている煎茶道具があって、「炉扇」というのだが、これも涼炉に風を送る竹と木でできた団扇。(小さいハエたたきを想像して(^_^;もらえれば)あれ使うの一度は見たいなあ。


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ここの広間は折り上げ格天井が素晴らしいのでいつもこの角度の写真撮ってる(^_^; 勅使館というだけあって、みやびなことこのうえない。


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こちらは人気の池にせりだした席の貴賓館、献茶を担当された流派が毎年この席を使われる。今年は小川流お家元で、さすがにここは待ち時間長くて断念した。


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池側から指をくわえて?見るだけとする。
友人が小川流習っていて、私もちょっとだけ習ったが、特徴はとにかく、え?お茶入ってないよ〜と言いたくなるほどの茶の量の少なさ。滴々の茶というだけあって、杯にほんの1,2滴、凝縮されたお茶を飲む、というより舐めるという感じである。点前はわりとシンプルだったと思う。また習ってみたい気持ちもあるが、今はもっともっと自由度の高い中国茶がやりたいかなあ。


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これは5年前、貴賓館の席に入ったときの画像。かくのごとく、とても気持ちよい席なのである。昔ここで中国人のお客さんと話して、台湾について地雷を踏まないように気をつかったことを懐かしく思い出すなあ。(それ?)





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