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2024-02

春日若宮御造替お砂持ち〜鹿の角切り - 2022.10.14 Fri

20年に一度の春日若宮さんの御造替(ごぞうたい)。8世紀からずっと20年ごとに続けられてきたもので、お社を新調するものの場所を移動しないので「遷宮」とは言わないのである。


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その間若宮さまは移殿に仮住まいをされておられるので、この時だけ内院に入れる。このチャンスは逃せない。だって次回は生きているかどうかもわからんもん(^_^;
その時に「お砂持ち」という参拝者の手で内院に白砂を撒くというイベント?あり。これは毎回やっておられるのか、いつ頃からなのか不明。



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お社の檜皮への寄付をして、チケットがわりに若宮おん祭りのイラスト入り袋をいただく。(紫色もあり)これは御旅所での東遊びかな。



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裏はおん祭りのお渡り式の絵やな。影向の松(ようごうのまつ)もちゃんと描かれている。(お能の舞台の松はこの松)


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二ノ鳥居の前でこれも初めて中へ入る着到殿へ。この建物もおん祭りの時に儀式次第を確認する式を行う建物なんだそうだ。奥の方にいくつかの樽が置かれているが、、、


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これに内院に撒くお砂がはいっているのである。どこからの砂なのか企業秘密?升で先ほどの袋にぎゅうぎゅうにつめる。


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欲張って詰めすぎて紐が手に食い込むほど重い。

何人かのグループにわかれ、神官の方の説明を聞きつつ若宮社へ。


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おお〜!朱の色が鮮やか。しかしこの外壁の朱(鉛丹)とお社の朱は質も値段も違うらしい。お社の方は本朱という水銀濃度の高いモノで、かなり落ち着いた赤という感じである。これを潤沢に使えるのは春日大社だけ、という説もあり。

神官さんのお祓いをうけて内院へはいると、木の香が新しい。土台の漆喰も真っ白で、檜皮葺の屋根も美しい。この檜皮の生産がなかなかむつかしくて、全国各地の神社が順番待ちをしているという。
正面の扉の閂が金色の輝きも鮮やかなのが印象的。



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(鏡神社)

これは先だって行った新薬師寺隣の鏡神社の社殿であるが、18世紀に春日大社の社殿を移築したものなので、イメージ的にはこんな感じ。新しいだけにもっとキラキラ感があるが。

内院の中に大きな大きな藤の老木が身をくねらせていたが、自然に生えてきたものだという。藤原氏の繁栄を象徴する藤であるが、からみつく本体の木を枯らすというやっかいな一面もなにやら象徴的。


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いつもはふきっさらしで床もほこりがたまっている神楽殿も、さすがにきれいになっていてびっくり。


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この御造替の時に万灯籠の火屋を新調するんだなあと初めて知った。


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先ほどのチケット代わりの袋を提示して、本宮の中にある移殿へ、ここで仮住まい中の若宮さんを拝んで退出。

帰りがけに参道にある鹿苑でそうだ、ちょうど鹿の角切イベントやってるわ、と10年ぶりくらいに行ってみる。


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奈良鹿保存会会員なのでただで入れるのになかなか行く機会がなくて。折からの小雨にもかかわらず、戻ってきた観光客で観覧席はいっぱいである。


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観覧用には生きの良い若い牡鹿を選んで3頭を放つ。勢子さんが追いかけて角に縄をうまいことひっかけて、、、


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じわりじわりと可動距離を縮め、、


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一番危険な後ろ足を持ち上げたら大成功。そのまま数人でかかえて角切場へ。


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牡鹿の角はほっておいても自然にポロリと落ちるらしいが、観光客でにぎわう奈良で人と野生の鹿が共存するための大事なイベントなのである。

3頭目は勢子さんの一人が両手でがっちり、角をつかんで捕まえたのにはびっくりした〜!危険なのですかさず他の勢子さんが後ろ足を持ち上げて勝利!

角を着られた鹿はなんだか頭が軽くなってバランスとれへんな〜と思いつつ鹿苑に走って帰っていく。



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博物館裏手の若宮さん御旅所。今年はリアルにおん祭り見に行けるかなあ。(昨年はニコ動のお世話になった)


<おまけ>

もう何十年も前を通っているのに中へ入る機会がなかった興福寺境内柳茶屋(猿沢池畔に別店もある)


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お腹の具合と時間の具合がちょうどよかったので、初入店。


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小さな入り口から想像できない奥深さにびっくり。


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りっぱなお屋敷やん。明治創業というから築100年以上だなあ。
今回定食はちょっと多すぎるので蕨餅をいただいた。



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