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2017-10

弘道館勧進〜宗一郎能あそび〜「巴」 - 2013.11.12 Tue

マンションになりかけた御所西の弘道館。公益法人化されてさらに維持のため老松の太田さんはじめ皆さんが奔走されています。

かつて寺社の造営・修復のため広く資材をあつめる勧進がおこなわれましたが、そのための能を勧進能といいました。それにならって弘道館維持のため、「弘道館勧進能」とでもいうべきイベントのひとつが「宗一郎の能あそび」。


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いつも月釜は朝一にいっているので、こんなに暗くなってからの弘道館ははじめて。数寄屋のお屋敷の夜の景色ってほんとうに大好き。

ちなみにここは明るいときに行くとこんな感じです。


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さて、このイベントのマスターは観世流能楽師シテ方・林宗一郎さん。江戸時代から唯一続く京都観世流名家の御曹司。(そしてイケメンどすぅ〜∈^0^∋)ややとっつきにくい能楽の敷居を低くして、多くの人に能楽の魅力をしってもらおうと活動されている若手のおひとり。(先日明倫の素謡の会でも拝見しましたわね。)


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一日一つの演目をとりあげて、様々な角度から「能あそび」、〆は宗一郎さんのお仕舞いを拝見できるとてもおいしい会なのであります。


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しかも呈茶付き。太田さんがお運びしてくれます。お菓子はこの日のテーマにちなんだ「巴」。そう、巴御前のお話なので、長刀なんですね〜。


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しかも中の餡は巴の舞台となる琵琶湖の畔、粟津の海の色、だそうです。


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いや〜、さすがに皆様、お着物姿がおおくて、気合い十分ですね。前回の「遊び」はグループにわかれて「山姥」の衣裳を好き好きにコーディネイトする、というものだったそうです。
今回は、、、、やはりグループ分けして、それぞれ4つの巴の中のシーンから一つ選んで実際に演じてみる、というものでした。

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これはたいそうレベルの高い「遊び」ではありませんか。われわれのグループは前半、巴の幽霊が旅の僧に木曾義仲の供養を頼んで消えていく、という場面を。役者や語りの分担を決め、リハーサル(?)リハーサル。

発表では各グループ、たいそう上出来でした。義仲が追っ手から逃れるシーンを演じたグループは櫃を馬に見立て、走らす様、泥に足をとられて身動きできぬ様を能の様式で。いや、本格的。
また語りの部分をまさに謡いでされたグループもあり。僧の帽子をつけた和服の男性が(仮想)橋懸かりからでてくるところでは、宗一郎さんも興がのったのか「よっ!いよっ!いや〜〜ぁ!」とかけ声。

でもね、「入相の鐘が、、、」のところで大声で効果音「ごぉ〜〜〜ん」をいれたうちのグループが優勝だったの\(^O^)/(若干邪道のような気がするが)賞品は北野天満宮紅葉苑入場券!


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最後に宗一郎さんの仕舞、巴が義仲に打ちかかる敵を長刀で追い払う場面を。
さすが、かっこいい!

長刀柄長くおっ取りのべて、四方を払ふ八方払ひ、一所にあたるを木の葉返し、嵐も落つるや花の滝波、、、


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こうして夜は更け、会は予定時間を遙かにオーバーして楽しくお開きになりました。来年も6回の予定であるそうです。また来ようっと!






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● COMMENT ●

木曽義仲

巴といえば、義仲。
平家物語の中の一節
「日ごろは何ともおぼえぬ鎧が今日は重うなつたるぞや」
なんともカッコいいです。

N様

本日はどうもどうも、、、です。<m(__)m>

義仲が粟津で討ち死にしたことをこの「巴」ではじめて知りました。
ひとつひとつ、演目を見聞きするたびに日本の芸道が能とも深く関わっているのを実感するこの頃です。

まあ、楽しくて勉強になりそうな会ですね。私も京都住いなら行ってみたいものです。最後のお仕舞の場面は、美味しそうなお饅頭が踊っているように見えてしまいます。
それにしてもしぇるさまの一週間は、10日くらいあるみたいですねえ。

そらいろつばめ様

実際遊べるのは週に賞味2日半なんですけどねえ、、、、(^_^;
謡と仕舞についてはリタイヤ後に始める、という設定で今から準備中なんです。
ひとつひとつ新しい演目にふれながら、勉強、勉強です。茶道の、とくに道具の銘にはかかせない教養だと思うので、まんざら茶の湯と関係ないわけではないしね。


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