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2024-04

正倉院展2022 - 2022.11.10 Thu

日本人みんな大好き正倉院展!
ここにこれだけ人が集まってくる限り、日本文化はまだまだ大丈夫と思える。


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今年もコロナ対応で要予約、当日券ナシであったが、見よ!!
きらきら光る?予約不要のいつでもフリー招待券を!(クラウドファウンディングのリターン(^_^;)
というわけで待ち時間ゼロで入館を果たす。(予約時間前は行列できていたが、半端な時間に行ったので)

2年前はガラすきであったが、昨年今年とまあまあの入館者、陳列ケースには少し並んだが、コロナ前の押し合いへし合いはなく、こういう感じでいつも拝見したいものだと思う。


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いきなり大きな香木「全浅香」がで〜んと。蘭奢待に比べると知名度は劣るが、双方の香りを聞いたことのある足利義政は蘭奢待と同じ匂いと書いているそうな。もう焚かれることもないのだなあと思うと残念。


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ポスターにもなった今年の目玉は漆背金銀平脱八角鏡。(ちなみに右のはショップで購入した飴の缶)金銀の薄板を貼り付け漆をかけ、かわいてから金属の上の漆を掻き取るという技法だが、一見象嵌細工のようにみえる。つまみの部分にまで装飾がほどこされ美しい。(双眼鏡持参がおすすめ)


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今回一番のお気に入りは意外や銀壺(右)であった。一抱えもある大きな壺で、表面に狩りをする騎乗の人物と追われるいろんな種類の動物が躍動感あふれるタッチで彫られている。しかし、このスモークがかかったような背景は、、、?と思って双眼鏡でみるとなんと!この大きい壺全体の背景部分は全部魚子(ななこ)になっているのだ。小さな丸い鏨で空間を埋めていく、、気の遠くなるような作業。称徳天皇(孝謙天皇 聖武天皇の娘)が東大寺に寄進したものだそう。

左の竹帙(じす:経典をまとめてつつむ)もすてきで、これも双眼鏡でのぞかないと、細い竹ひご一本一本にさらにほそ〜い色糸をまきつけて文様としているのがわからなかったと思う。これもすごく根気のいる作業。

伎楽面や東大寺の荘厳具などは「天平勝宝4年4月9日」がキーワード。西暦752年(修二会の開始も)、大仏開眼法要の日である。この日のためにつくられたいろんな工芸品、どれほど華やかでにぎにぎしい法会だったのだろうとはるかに想像してみる。


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今回の特別テーマは布、装飾品と、乙女心?をヒットする展示物が多い。
古代の刺繍や染め物、織物、ほとんど残欠というより糸くずに近い物もあったが、それでも当時の美しい色彩を垣間見ることができるのである。
当時の人がアクセサリーとして腰にまいたであろう美しい色彩の紐、その先にぶら下げる小さなけれど美しい刀子、魚や鳥の形の小さな飾り、これらをキラキラじゃらじゃら腰につけて歩くってなんておしゃれ!(現代の若者もキーホルダーじゃらじゃらぶら下げているがあれと同じだ)

天保年間に正倉院の倉を開け、その裂類の整理に和紙で裏打ちをして保存する方法がもちいられ、明治以降も正倉院の古布管理の手法として今も使われているのだそうだ。かつて東大寺屏風といわれ屏風に裂残欠を何枚も貼り付けた屏風もあったそうで、レプリカの展示もあり。(現在はばらして保管)先人達の文化財保護の努力のたまもの。

古文書類はいつもほぼスルーするのだが(見てもワカラン)、今回久々に有名な「五月一日経」がでていたので、これはしっかり拝んだ。光明皇后が亡き父母(不比等、県犬養三千代)の供養のため発願した一切経写本、経文の最後の奥書に「皇后藤原氏光明子奉為、、、天平十二年五月一日記」と書かれているもの。


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展示を見終わって、先日お披露目にいったばかりの博物館・八窓庵庭園を眺める。この期間は呈茶席もあったようだ。いつのまにか紅葉がほんのり。



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博物館地下のレストランでこれも毎年恒例この期間限定の薬膳料理弁当を食す。けっこう美味しいので好き。(大阪の桃谷楼謹製)


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図録は安くて小さくて場所をとらない英語版がおすすめ。


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ちなみにこれはミュージアムショップで見つけた大好き❤️疾走する伽藍神様❤️ボールペン、即お買い上げ。


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帰りに寄った東大寺西大門跡の銀杏はまだまだ黄色くなっていなかった。



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