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2024-02

空也堂開山忌2022〜歓喜踊躍念仏〜千本六斎 - 2022.11.19 Sat

空也上人は平安中期の人である。ひたすら「南無阿弥陀仏」の称名を唱えることで救われるとされた、いわば浄土教の先駆者である。


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その空也上人を祀った空也堂(紫雲山光勝寺極楽院)、普段は非公開であるが、11月第二日曜日は開山忌がおこなわれるので、中へ入ることができる。で、初めて行ってみた。


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まずは献茶式(王福茶:後述)、そして1時間にわたる鉦や太鼓がにぎやかな、独特の法要がはじまる。


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頭にかぶるのも独特の定盛頭巾とよばれるもの。
鉦、太鼓、ひょうたんまで叩いて入場。


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ご住職が持っておられる鹿の角の杖は、有名な六波羅蜜寺にある空也上人像にもみられる。上人が鞍馬で修行中、鳴き声を愛した鹿がいたが打ち取られてしまった。それを悲しんだ上人がその鹿の皮をまとい、角を杖としたとされる逸話から。

まあ、独特のリズムを聴いてね。




長い読経のあとはいよいよ踊躍念仏(ゆやくねんぶつ)と言われる踊り念仏の始まり。
京都他各地に存在する六斎踊り念仏はこれが祖といわれる。





「もうだ〜」をくりかえすが、同じ空也が建てた六波羅蜜寺(西光寺)の年末に行われる空也念仏では「もうだ〜なんまいと」だったな。あからさまに南無阿弥陀仏と唱えられないので(当時空也僧は異端だった)こう言ったという。


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空也本人が踊り念仏をしたという記録はないそうだが、かつて念仏踊りの六斎講は作るにあたって空也堂が許可をだす権利を持っていたという。(もう一つは左京区田中の干菜寺)六斎はその後念仏のみの念仏六斎と踊りや笛太鼓の演奏を伴う芸能六斎に分かれ、空也堂系はどちらでもよかったそうである。


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そしてその名残である京都六斎念仏保存会(14団体 六波羅以外はすべて芸能六斎)のうち、千本ゑんま堂盂蘭盆会奉納をされている千本六斎会の方達の六斎念仏。

(ちなみに祇園祭綾傘鉾の棒振り踊りも六斎のひとつで、壬生六斎念仏講である。)


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六斎には小さな子供も参加、女性の参加も目立つ。演目はどこの六斎もほぼ同じ感じ。これは四つ太鼓という4つの太鼓を小さい子からだんだん年長さん、大人とかわるがわる叩いていく演目。






まあ、怒濤のパーカッションを聞いてくれ!


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さらし踊り。女性参加が増えたことで新たに作った千本独特の演目。


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豆太鼓ときて、、、


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今はもう懐かしい祇園囃子。綾傘の棒振りとほぼ一緒のメロディである。


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これも千本独自の雀踊りというユーモラスな踊りで、笠についた鈴が鳴ってにぎにぎしい。


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六斎踊りが終わった後は順番に王福茶(皇福茶)をいただき焼香する。

その昔都に疫病がはやったとき、空也上人は車に十一面観音を乗せて市中を回り、茶を煎じて病人に与え治癒させたという。時の帝、村上天皇もこれを召し上がったことから王福茶という。



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その後も空也僧たちは、年末になると市中で茶筅を売った。病気平癒の力があるとされたのだ。
年始に大福茶をいただくが、そのルーツがこれであろうか。


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ちなみに開山忌法要はいまでは第二日曜におこなわれるが、忌日は11月13日。空也上人が亡くなった日ではなくて、奥州へ布教の旅に出た日、この日を再び帰ることがないので忌日にせよ、と弟子達に言い置いた日なのであった。



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