開炉夕ざり茶事第二弾2022 - 2022.11.30 Wed

本日の開炉夕ざり茶事第二弾にお越しのお客様は、うちの露地が一年で最高に良いコンディションの時に来ていただいた。

紅葉はMAX、ここ数年一番良いときは12月初旬にずれこんでいたが、今年は11月下旬にまにあった。
そしてこれも1年に1週間しか咲かないマルバヒイラギの花の最盛期で、露地は芳香に包まれる。金木犀にもまけない良い香りなのだ。(その分春の落葉には手をやくが、、)
苔も夏の暑さを乗り切って今が良いとき。内露地の楓の落葉はちょっとひとりでは手に負えないので、苔の上だけ掃除して、あとは敷紅葉に。
これも炉開き恒例の柑子の黄色くなる頃の洒落で最後にお土産になる黄柚子を待合に飾って。
本日の待合の百人一首は<むらさめのつゆもまだひぬまきのはに きりたちのぼるあきのゆふぐれ>
それでは初座のお席入りを。
時代の柄香炉を花入れに、前日調達した照り葉はもたずに落葉してしまい、かわりに山帰来の赤い実を。
懐石中どうも下火の勢いがなく、一時釜を上げて調整する失敗はあるものの、そこは百戦錬磨のお茶の先輩方、あたたかく見守ってくださりありがとうございます(^_^;
懐石中は席のなかのおにぎやかなこと!常に笑い声が水屋まで届く。向付にわさびを忘れたり、煮物椀に柚子を忘れたり、ほんまスミマセン。そこは百戦錬磨の、、、以下同文(^_^;
時は宗旦忌も近く、銀杏餅にしようか亥子餅にしようか迷った結果がこちら、銀杏たっぷりの亥子餅。干し芋に少し塩をきかせた白あん。今回もみのり菓子さんのアイデアに助けられた。
中立の時はすでに暗く手燭の交換も気持ちよくスムーズに。さすが百戦錬磨の、、もうやめておこう(^_^; ほんまに色々助けてもらいながらの茶事進行、おかげさまでこちらも少し楽しむ余裕が。
後座の席入りを水屋で気配をうかがいながら待つ。この瞬間の緊張感が好きな茶人は多いと思う。大寄せではできない茶事の醍醐味。
今回も干菓子はたっぷりの吹き寄せ。
京風(老松)と太宰府風(藤丸)の無理矢理天神さんつながりコラボ。それぞれの違いを味わっていただけたら幸い。
箒は周利槃特を思い出してね。
濃茶の茶杓は銘を「村雨」、待合の今日の百人一首にかけまして。
色々なことをご存じのお客様、打てば響く、これが亭主のなによりの楽しみ、今宵も一座建立ありがとうございました。
お土産に柚子と、お手製ミニ玄猪包み。
中に紅葉(和三盆)としのぶを仕込んであります(*^_^*)
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