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2023-09

修二会2023〜3月7日・食堂作法〜謎の言葉「あらいくも」〜数取り懺悔 - 2023.03.08 Wed

来るたびに新しい発見のある修二会である。
この日は折り返し、上七日の最終日、夕刻ご本尊が大観音さまから小観音様に変わる日。



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食堂(じきどう)周辺をあれこれ。
12時に練行衆は食堂に入られるが、これが作法なのか、うれしそうにぴょんぴょん跳ぶような足取りでこられる。そりゃ一日一回の食事だからうれしいよね、って気持ちになる(*^_^*)


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湯屋に見える竈の炎


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湯屋から運び込まれる汁。祈りが長いので食べるときはすっかり冷めているとか(^_^;


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階段も重そうだ。


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合図があって食堂の中へ。


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おお、もう飯器が下がってきた。練行衆食べるの速い。


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これは飯をいれていたものかしら。


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すでに練行衆付きの童子が片付けの準備、食器をさげる桶を抱えて食堂口へ。


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練行衆が残したご飯が童子や院士さんたちのご飯になると聞いた。(だから完食してはいけない)

そして2年越しで待ち構えた「あらいくも」
瞬間なのであせったが、なんとか録った!!





食事の終わりに堂童子が顔をだして(だいたい12:25頃)よばわる「あらいくも」

洗い湯汲もう、、、の意ともいわれるが、オリジナルを失った言葉、これを合図に白湯が運び込まれるのである。昨年意図せず目の前で見て、え?あれなに?とうろたえたので、今年はしっかり準備して拝見。(すごくオタッキーやけど(^_^;)


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しばらくして食堂口が開いて、名物生飯投げ!


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残した飯を柔らかい薄紙でつつんで生飯とする。練行衆各位の投球フォームはそれぞれ個性があって楽しい。


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ちゃっかりと鹿が待ち構えていたりする時もある。


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あ、新入の処世界さん、やはりお父上(和上・上司師)によく似ておられる。投げているのは昨年修二会満願後お話を聞く機会があった望月大仙師、Twitterもよくされている(おこもり中はもちろんできないので予定投稿)


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13時から日中の法要、食事が済んだばかりなのにもう上堂される。


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この練行衆の法衣ってほんと、しびれるなあ。


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お松明でこすれてへこんだ手すりから眼下に奈良の市街。
今年もまだ中へは入れないので、しめた扉から壁耳聴聞(?!)散華や南無観コーラスなど聴聞。

聞きたかったのは、、、、数取り懺悔という日中最後の礼拝。5,7,12.14日の日中法要の時だけおこなわれる3000回の礼拝、これは初めて。ほんまに3000回もやったら死ぬので(^_^;そこは仕掛けが、、、(本来ならば礼拝する姿が局で見られるのだが、今年は気配を聞くのみ。)





一遍、二遍、三遍、五遍、六遍、六遍、、、(四は忌み言葉なので飛ばして六を二回)
十遍、二十遍(とここでいきなり10はしょる)、、、百遍、二百遍、、、(100はしょる)、、、で3000回なのであるが、それなりにしんどいそうだ。そりゃそうよね。

ちなみに役の重さで回数は減っていく、下っ端ほど回数が多く、3000回になる。



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日中もおわり初夜上堂にそなえて参籠宿所へお帰りになる練行衆。


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しばらくしてお堂からおりてみると、どうやらご入浴中らしかった。

さて、私もお松明に向けて腹ごしらえをしておこう。(つづく)



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