修二会2023〜3月9日・初夜上堂〜半夜・後夜・晨朝〜下堂 - 2023.03.13 Mon
3月9日初夜
上堂する練行衆の行く手を照らすお松明があがる。

この日は最前列をゲットしたので、盛大に火の粉や灰をかぶる。(もちろん服の穴あき防止レインコートは着用)
毎年、今年も見ることができたことに感謝しつつ拝む。
コロナ前、お堂の下の柵内の芝生は立錐の余地もなく人でぎゅうぎゅう、中にはあまりお行儀のよろしくない人も混じっていたが、人数制限されるとゆったりゆっくり見ることができるので、あながち悪いことばかりではない。
欄干を走るお松明
飛び散る火の粉は鍛冶場にも似て
画像でみることはできても、杉の葉が燃える匂いはやはり現場でないと味わえない。
お松明のはぜる音、熱、もそうだ。それに匂いとが渾然一体となってやっと味わえる境地、これこそ私の、いや多くの参拝者の修二会の原点だと思う。
お松明だけ見てお水取りってこんなもんだ〜とすぐ帰っていたころがなんだか懐かしい。
今年もお堂で聴聞できないのだが、一度宿に帰り食事入浴をすませて再び二月堂へ夜の「壁耳聴聞」へ。(この言葉は修二会の大先輩の造語だが、とても気に入っている(^_^;)
堂内からは半夜〜後夜(22時半〜)の行が続く。すでに数人の方が熱心に壁耳聴聞されていた。今年は昨今まれにみるあたたかさ、というか日中はむしろ暑いくらいの年で、寒さがなくてつらくないのだが、じっとして夜も更けてくるとやはりしんしん冷えてくる。
毎日ある「法華懺法」(三人の練行衆が内陣を出て礼堂でおこなう声明)を拝聴したいと思ったのだが、耳で聞いて想像するしかなく、どこから始まってどこで終わっているのかわからずじまい。お隣に座っておられた方から「今法華懺法おわったとこですよ。」と教えてもらい、え〜?わからなかった〜、、、、と落ち込んだり。これも来年の課題。来年こそは局で聴聞したい。
御前1時前、晨朝がそろそろ終わりに近づく頃、童子さんたちが三々五々北の出仕口に集まって下堂のための準備を始めるあわただしい気配が。
まずは正装姿の堂童子さんの下堂。
晨朝の行法の様子・回向文が聞こえる、最後に「向天下(こうてんげ〜!)」、差懸の音、鐘の音などあわただしく入り乱れる。
やがて三職の方が先に下堂、手水手水〜!の声が元気がいい。すごいスピードで走り去っていかれた。
手水手水〜は練行衆が留守にしている間、行法を盗もうとする天狗達に「手水=トイレにいくあいだだけ留守にするがすぐ帰ってくるからお堂に入るなよ」と牽制している意味。
ついで残りの8人が下堂される。
光が飛び去るように消えて二月堂は静まりかえる。
あとに残ったお掃除の方が大きく外陣がみえるように開け放って掃除されるので、久々に中をちらっと拝見することができた。
深夜の道を歩いて宿へ、心は満足、、しかし、、、花粉症の症状がひどい、、、(^_^;
(東大寺付近は杉が多く、目の前にでかい良弁杉もあるので花粉症は最悪、、、)
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