野も山もなべて花咲くこの頃は、、、今期炉最後の茶事 - 2023.04.25 Tue

二月堂と薬師寺の修二会の産物にて呪術的?コーナーを作ってしまった寄付、堂本印象の柳と燕。そういえばもう燕の姿を見たな。早い。
先日もとめた菊池克さんの千手観音の一手を筆架に。
この前まで敗荷(枯れ蓮葉)を入れていたが、もうバンダジの上は青楓
四月だけれど緑陰の候と言っていい?いい?
メンテに日々苦労している成果はあったろうか。(常緑樹の落葉がもうた〜いへん!)
先日大覚寺舟遊び茶会のお客様と水屋さんがきてくださったので、ちょっとだけ跡見的道具組にしてみた。
昨日までつぼみだったのよ〜(T-T) 朝起きたらしっかり開花してしまったアヤメ。ちょっとイメージが狂った、、、。
待合に「野も山もなべて花咲くこの頃は 宿におかれぬわが心かな」を掛けたので、この「花」は本来桜かもしれないが、急にあちこちに咲き出した春〜初夏の花々と毎年思っている。もう一つのテーマは花盛り。
汁も少し合わせ味噌
季節は確実に動いていく。
席中に長くはとどまれないが、三人様でお話がすごくはずんでいるご様子、ほとんど初対面の組み合わせなのに、お茶という共通言語おそるべし。
八寸は寄付の柳と燕が飛んできた、、、ということで(ちなみに燕は黒漆なのでこの角度からは見えませぬ)
主菓子は毎度毎度お世話になっているみのり菓子さんの。吉野山の桜を思わせる桜色グラデーションの関東風桜餅風の皮に、ラズベリー餡と白餡の二種。華やかで美味しい。銘を「なべて花咲くこのころは」にした。
後座の直前に掛け物の紐が切れて落下!!のアクシデント。かなり古くて弱ってたからね。畳紙の紐を結びつけてなんとか。まあ、色々あるわ。ちなみにこの軸も桜川の支流<みなのがわ>が読み込まれた歌で、先だっての舟遊び茶会濃茶席のテーマの跡を。
もう中立は手燭不要、後座もはじめの方は蝋燭がいらないほどの季節だ。
濃茶の茶碗も舟遊びで使った高麗をヘビーユーズ。
干菓子は「桜川」と「花盛り」を両方もってきた。華やかなお客様にあわせて蒔絵の箪笥で。
薄茶の棗も茶碗もみんな「水」にちなむ京焼シリーズ、茶杓の銘が「舟遊」、この銘のために求めたようなもの(*^_^*)
楽しい内に一会はお開き。
ついこの前炉開きしたような気がするのに、もうお別れ、この半年、よく稼働したこと。お疲れ様〜。
<おまけ>
翌日早速閉炉
これだけ灰が入っていたのね〜。
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● COMMENT ●
花盛り いいね!
N様
なべて花咲く、、の軸入手経緯も懐かしいです。
今でも語り草になっています。特にこれを掛けるときは必ず逸話の説明を、、、(笑)
今でも語り草になっています。特にこれを掛けるときは必ず逸話の説明を、、、(笑)
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お軸の紐のこと、大変でしたね。
華やかなご様子、十分伝わってきました。